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そのへんのスーパーに売ってる食材で作る、早くて安くて美味いタイ屋台めし

これはいわゆるガイヤーン(タイ風焼き鳥)。

こっちはいわゆるソムタム。タイ風サラダ…というとわりと語弊があり、ソムタムは、「ごはんをモリモリ食べるための料理」ですので西洋料理でいうところの「サラダ」ではまったくありません。「ソムタムとめし」で一食が成り立ってしまう立派なメインディッシュです。料理の位置づけとしては、サラダより「八宝菜」とかの方が近いんですが、やはり違う。類例のほとんどない異色のソウルフードと言えるでしょう。そしてうまい!

 僕はタイが大好きです。人生を通じて貧乏をやってきたので旅の経験はそれほど多くないのだけれど、学生時代にカネを貯めてタイから東南アジアをウロウロしたり沈没したり、なんとか這い出して帰国したら履修登録は既に終わっていたりしたことがあります(教務課に頼み込んだら余りもの授業の詰め合わせでなんとか単位はもらえた)。

 タイ文化の特徴として「屋台が異様に安くて異様にうまい」というものがあります。とにかく、庶民料理が美味いのです。これはタイに行ったことがある人ならわかるはず。逆に、エアコンの効いたレストランの料理は???となるパターンが多い。あれは、参入障壁の低い「屋台」は猛烈な競争に晒されているため「美味い店しか残らない」地獄みたいな背景があるようです。日本のラーメン屋と同じですね。「まあまあ美味い」程度で生き残れるほど甘い環境ではないのです。でも、油断したらすごい不味いとこもある。観光地のパッタイ(焼きそば)とかマジでふざけたやつがある。まぁ、味噌バターコーンカニラーメンを観光客に売りつける北海道民と同じですね!

 そんなわけで、タイを旅して帰って来た日本人が感じる不満は、「日本のタイ料理は高くて少ない」ことだろうと思います。タイ料理店で腹いっぱい食って飲んだら一人5000円くらいはいっちゃいますよね。これ、お店を責めることではありません。だって、日本でタイ料理のお店をやるには家賃もかかりますし、食材のお値段もケタで違います。タイにおいて青パパイヤはどこにでもある庶民食材ですが、日本では成城石井で「う~~~~ん、ソムタムは食べたいけど、この値段だとな~~~~」となってしまいますよね。そういうわけで、日本のお店でソムタムを食べると800円~1100円くらいになってしまうわけです。原価を考えると別に高くありません、でも高いよね! じゃあ自分で作るしかないよね! …というのがこのエントリの趣旨となります。だってすごいうまいし…。

よし、ぜんぶわかったって人はここまででOK。ビミョーに見えない食材は嫌がらせ❤

そういうわけで、本日ご用意いただく食材はこれだけ。作っていきましょう。

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