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2021年の終わりに。無茶のツケ、難病、それでも年を越えていく。

 ありとあらゆる無茶のツケ。そういうものが押し寄せた一年だった。昨年は著作が10万部を超えるベストセラーとなり、メディアの取材や新規の仕事も押し寄せまさしく「ここから」だったのだけれど、現在僕はあらゆるお医者様に「安静加療が必要です」と叱られ続けている。正直言って本当にしんどいけれど、それでもこのタイミングでよかった。「とにかく治療する」なんて贅沢をやれる時期が、僕の人生にどれだけあっただろう。すべては、このnoteや著書をお買い上げいただき、あらゆる意味で支えてくださったお客様のおかげとしか言いようがない。年の最後に改めて御礼を申し上げます。あなたのおかげで、僕は生きていられます。

 何もかもコカして、数千万の借金だけを抱えた30歳の朝。それはまだ思い出せる。「ああ、自分は借金以外何もない中年になったのだ」、そんな実感が押し寄せたあの日。家賃が払えなくなる時は確実に近づきつつあり、それでもひどい鬱で家から出ることさえできなかった。今年、僕は36歳になって、あれから6年以上が経とうとしている。口座には、その気になれば借金の全額返済も可能な現金があり、それをテコに僕は新しくお金を借りようとしている。事務所は壁紙を貼りなおし、壁にあいた穴も綺麗に塞いだ。ここからもう一度始めていきたいと思う。いろんなことに失敗したけれど、それでももう一度。何度でも。

 今年の夏に、「顎の骨が飛び出した」なんて話があったのだけれど、当時は「噛みしめによる細菌感染」あたりが原因だと考えて治療していたら、これが全く治らなかった。5か月近い時間が経ち、骨こそなんとか引っ込んだものの発熱と激痛を絶え間なく繰り返しながら、「どうやら免疫疾患系の難病らしい」ということになりつつある。原因は不明、ステロイドによって症状は抑えられるけれど、完治させる方法は今のところ存在しないようだ。体中の臓器がよくわからない理由で硬化したり、繊維化していく病気らしい。確定診断は年明けだけれど症状的にはあまりにぴったりで、出来れば単なる細菌感染ということにしてもらいたいのだけれど、そうもいかないんだろうなと心の準備をしている。まぁ、仕方ない。発達障害も躁鬱も、しょうがない。もう一つくらい増えても、しょうがない。人生なのだから。

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