見出し画像

死んだ下半身から学んだいくつかのこと、小さい声で感謝したいこと

 モテるかモテないか、そういう問題は人生において結構大きなウェイトを持つんだろう。実際、僕も十代の頃は煩悶した記憶がある。十代は残酷な時期だ。「モテる」みたいな現象はほとんどが生得的パラメーターによって発生するものになる。しかも、それは問題の発生源としては大いに生得的かつフィジカルなのに、問題の表現型としては徹頭徹尾社会的な形でしか現れない。

 平たくいって、クラスに「モテる男」は多くて3人だ。その下に5人くらいの「まぁ、悪くはない。流れが向けば女の子とフィジカルな意味で仲良くできるかもしれない」みたいな奴らがいて、その下に10人くらいの「事態はちょっと厳しい」みたいな連中がいる。その下に3人くらい、「もうだめ」がいる。間違いなく僕は「もうだめ」層だった。そりゃあそうだ、発達障害のふとっちょがそれ以外の場所にいられるわけがない。

ここから先は

2,850字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?