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日記:「あたり前の基準」を更新し続けることはなぜ大切なのか?

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■学ばないおじさんにはなりたくない

「あたり前の基準」をアップデートしないまま歳を取るのは危険だ。

若い世代の、もしくはいま流行りの「仕事術」「思考方法」すべてが良いとは限らない。でも、取り入れた方が良いものもあるはず。だから、どれだけ歳を取っても「あたり前の基準」を更新し続けるための勉強は大切だ。

それをやってこなかった人が、この日に揉めごとを起こした。それを見て、「自分はこんな歳の取り方はしたくない」と感じた。

◆◆◆

中国子会社で日本人総経理と中国人営業担当者、ボクの三人で会議を行った。60代後半の総経理が招集した会議で、彼が自ら会議を仕切った。ところが、会議の目的を何も言わずに、いきなり資料の説明から始めだしたのだ。

情報を”共有”するための会議なのか?
問題を”解決”するための相談なのか?
何かを”決断”する、もしくは”指示”を与える場なのか?

これらの打ち合わせの目的を、最初に明確にすることは「あたり前」のこと。新入社員研修でも教えてもらう内容のはずだ。

この日、ボクも途中まで「これは何の会議だ?」と迷いながら聞いていた。ある程度まで話が進んでから「情報共有」が目的だと気付いた。最後は、この状況を打開する方法を検討して欲しい、という「指示」だろうと想像もした。

しかし若い中国人営業は、自分が責められている、と勘違いしてしまった。そして責められてもいない自分の問題点に対して、言い訳を話し始めたのだ。確かに、彼の責任を指摘していると、勘違いが起きても仕方のない内容だった。

この中国人営業の発言に対して、総経理もイライラし始め、大喧嘩になった。総経理は「そんなことは言っていない、なんで勘違いするんだ」という気になったようだ。何度も「ボクの伝え方が悪いのかも知れないけれど」という発言をしていた。

この様子を、「問題は伝え方ではなくて、会議の進め方なんだよ」と思いながら見守った。間に入って意見の相違を修正することはできたが、この時はあえてしなかった。この2人は別の問題も抱えていて、ここで言い合いをさせた方が良いと考えたからだ。

「会議の目的を最初に明確にしておく」がいつからあたり前になったのか、分からない。もしかするとこの60代の総経理も、新入社員の頃に教えてもらっていたかも知れない。いずれにしても、「あたり前の基準」を更新し続けていれば避けられた問題のはずだ。

◆◆◆

数年前から「働かないおじさん」「学ばないおじさん」というワードを見かける。

こう呼ばれるおじさんの世代は終身雇用が「あたり前」だった。
「がむしゃら」「しゃかりき」が出世する「あたり前」の方法だった。
定時後や休日は、自己啓発よりも、接待やゴルフが「あたり前」だった。
だから、こんなワードは可愛そうだ

という内容の記事を読んだことがある。

言いたいことは分かる。ボクがこの世代だったら、同じく「あたり前の基準」を更新していなかったかも知れない。だからこそ、おじさん達を反面教師として、「あたり前の基準」を更新し続けたい。時代の変化に敏感でなければならないからだ。

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