販売員の仕事

私はしがないジュエリー販売員
販売歴は1年半と浅いが最近副店長になれた。

今日は世間はお盆休み。
私たちには関係ないし、その感覚もないからなんか人おおいな〜って感じのいつもの一日。

急遽スタッフの人員調整で今日は2人体制。

店長が夕方休憩にいかれたので
店頭を一人でみていた。

40代くらいのお客様が来店。
自社の安価のリングを愛用してくださっていた。
予算は2、3万でブレスレットかピアスを探されていた。

基本は4、5万〜なので、
2、3万はかなり商品が限られてしまう。

その中でオススメを紹介したが

やれ、これのダイヤがなければ
やれ、細くて切れそう
長すぎる、、取り外ししないといけない?
会社のロゴは入っているか?
などかーーなり細かい注文が多い。

それでも色んな言い回しでマイナスをプラスに変換したりお客様だからこそのオススメをしていた。

少し予算は超えるが4万弱のピアスをオススメ。
気に入ってくださったがかなり金額で渋られた。
店頭も一人なので他のお客様のがしたくないし、安価だし一度切るか、、とも迷ったりと少し私も面倒だなとおもってしまっていた。

この時点で30分もこえて店長が帰ってこられたので、根気強く頑張ることにした。

50分は接客していただろうか、
ようやくその4万弱でピアスが決定。

はぁ、ようやく。と思ったら
在庫を全部見せて選ばせてくれといわれ
いい加減にしろよこのやろー、、、と思いながら対応した。

終始営業スマイル
こんなことを思いながらも対応は明るく笑顔なので責めないでください。

ようやく決定し

ご用意いたしますね。
というと

よかった。いいよね、自分にご褒美。
実は五年前に私ガンになって今日病院行ったら完治したって。
胃ガンで2/3も取ったんだけど
頑張ったし、このくらいご褒美いいよね。

って

こんなことを思って接客していたことの罪悪感とお客様のこの一点の重み色々感じてお客様の前で涙目になってしまった。

おねぇさん、なんで涙目なんよ!
やめてよ、私まで泣いてまう。

聞いていると母子家庭でお子様も2人。
相当大変だったとおもう。

今日はいい日!
こんな私のことで泣いてくれるお姉さんにも出会ってほんまに記念になったわ
この店に来てよかった。

って笑顔でかえられた。

サプライズで入金中に書いた手紙もそっと同封してお渡しした。

ほんとに出会いって一期一会で
自分の行いに後悔することしたらあかんなって痛感した出来事。

書き留めないと、、めもめも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?