最低な造語"アオハル"
"鉛筆削り" "一発逆転" "10分"
クラスの人気者である彼女がテスト中にあたりをキョロキョロ見渡している
目があいそうにないのは私のことを意識していないことの証明なのだろうか
彼女がキョロキョロしている理由はわかっている
彼女の鉛筆の芯が折れており、その解決法を探しているのだ
彼女はこのテストが始まる前に他の生徒に鉛筆を借りていた
その様子からするに鉛筆を忘れてきた
今時えんぴつでしかテストを受けられないなんて、考えたであろう教育委員会の老人どもに憎しみを抱かずにはいられない
とっとと世代交代をしろと
だが私はきちんと用意してきた
彼女も忘れはしたが、えんぴつを手に入れることなど容易なのだろう
だが、えんぴつの芯が折れたのだ
彼女の周りの席のやつらは声がけすらできない奴ら貸し出しは期待できない
私は打開策の鉛筆削りを持っているのさ
常に準備を怠らないのが一流ってやつなんだよ
周りのやつに優越感を感じつつ行動に移す
彼女に渡すときにもいくつか注意が必要だ
余計な言葉は添えずスマートかつスムーズに渡す
これによって私のアオハルとは到底言えない学校生活も一発逆転
誰もが憧れるキャンパスライフを手に入れれる
彼女に声をかけ問題もなくミッション成功し彼女はピンチを乗り越えた
休み時間彼女からの誘いが楽しみだ
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