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ウマ娘に登場してほしい競走馬について語ってみる。

皆さん、こんにちは。

以前テイエムオペラオーについての記事をnoteにて出させていただいたのですが予想以上の閲覧数、「いいね」をいただいて正直困惑しております。​

これもウマ娘の素晴らしさ故なのでしょうね。

何はともあれ、ありがとうございます。

さっそく本題に入りますが、ウマ娘として登場している競走馬たちは名実ともにトップクラスの名馬ばかりです。しかし日本競馬の歴史を辿れば、もっと多くの名馬たちが活躍してきたことが分かります。

今回はそのような馬の中から、個人的にウマ娘として登場してほしいと思う馬を軽~く、緩~く紹介していきたいと考えております。

最後までお付き合いいただければ光栄です。

それでは早速、1頭目...

ナリタトップロード

はい、以前の記事をご覧になられてなんとなく察した方も多いと思うのですが、わたくし96年生まれの競走馬の世代、つまりテイエムオペラオー世代が大好きなのです。

ナリタトップロードもこの世代に当たります。

同世代にはトゥザヴィクトリー、トロットスター、ラスカルスズカなど、ウマ娘ではテイエムオペラオー、アドマイヤベガ、メイショウドトウ、ハルウララがいます。

主な勝ち鞘は弥生賞(99)、菊花賞(99)、阪神大賞典(01、02)、京都記念(02)、京都大賞典(02)です。

父のサッカーボーイが人気のある馬だったこともありまして、息子であるトップロードも人気のある馬でした。おそらく「ウマ娘 シンデレラグレイ」に登場するディクタストライカはサッカーボーイをモデルとしたキャラクターでしょう。

トップロードの戦績に関してはテイエムオペラオーの記事にて触れているので、ここでは私個人のトップロードに対する印象を語りたいと思います。

私のトップロードに対する印象はですね、とてもカッコイイ走り方をする馬というのと、運が悪いというものです。

トップロードのレースを見てもらえれば、足を大きく上げる大股の走法、いわゆるストライド走法であることが分かります。ちなみにテイエムオペラオーは細かく刻むピッチ走法気味です。

これはメリットもあればデメリットもあるのですが、特にトップロードはこの走法の影響もあってか、重馬場(雨が降って芝が湿気ている)でのレースが大の苦手でした。

先ほど運が悪い、と書きましたがトップロードが出場するレースではトップロードが雨男なのか、オペラオーが雨男なのか分かりませんが、とにかく雨が降って重馬場条件でのレースが多かったのです。

しかし良馬場のときはとても気持ちのよい走りが印象的であり、特に阪神大賞典(01)は筆者の中でも一番好きなレースです。

最終直線で後続を大きく突き放して大差をつけ、当時の芝3000の世界レコード、現在でも残っているコースレコードを叩き出し圧勝します。

その圧巻の走りは是非1度見ていただきたいです。

しかし、オペラオー討伐へと向かった次走の天皇賞・春ではまた雨...。

3着...。

またトップロードは中山競馬場も大の苦手でした。どのくらい苦手かというと、中山競馬場以外ではその生涯で掲示板(5着以内)を一度も外していないほど、トップロードにとって中山競馬場は鬼門でした。

そのため2002年の東京競馬場改修により、本来東京で行われるはずだった天皇賞・秋とジャパンカップが中山で行われたのは本当に運がなかったと思います。

しかしその天皇賞・秋では世代最強馬、はたまた全世代でもトップクラスの実力を持っているとの呼び声も高いシンボリクリスエスの2着に食い込むなど、間違いなく高い実力を伴った名馬であったことは疑いようがありません。

そして引退レースである有馬記念(02)ではなんとファン投票で1位を獲得し、「天気予報も晴れだし、中山競馬場は苦手だけど頑張れ、トップロード!」となっていましたが、当日...雨が降りました...。

しかし4着と大健闘し、多くのファンに愛されたナリタトップロードはターフを去ることになりました。

名実ともに大きな魅力のあるナリタトップロードは是非ウマ娘に登場してもらいたいですね。

シンボリクリスエス

はい、そのシンボリクリスエスです。

シンボリクリスエスは1999年生まれの競走馬で外国産馬、いわゆる〇外です。

同世代にはヒシミラクル、デュランダル、ローエングリン、タニノギムレットなど、ウマ娘ではファインモーションがいます。

主な勝ち鞘は天皇賞・秋(02、03)、有馬記念(02、03)です。

クラシックでは東京優駿(日本ダービー)でウオッカの父、タニノギムレットと戦い、タニノギムレットの2着に敗れました。

しかし秋になるとその実力があらわになります。

日本ダービー後、クラシックの三冠目である菊花賞には向かわず、天皇賞・秋を選択し、3歳にして古馬と戦うことになります。

シンボリクリスエスはそのレースで勝利し、3歳馬の天皇賞・秋制覇は1937年のハツピーマイト、1996年のバブルガムフェローに続く史上3頭目の快挙となりました。ちなみに今年、2021年の天皇賞・秋を3歳にして制し、史上4頭目の快挙を成し遂げたエフフォーリアはシンボリクリスエスの孫に当たります。

シンボリクリスエスと絡みがあるであろうウマ娘は何と言ってもゼンノロブロイでしょう。ゼンノロブロイはシンボリクリスエスの1個下の競走馬で、天皇賞・秋(04)、ジャパンカップ(04)、有馬記念(04)を連勝し、歴代でも2頭しかいない秋古馬三冠を成し遂げた名馬です。なお有馬記念(04)のレコードは現在である2021年11月時点でも破られていません。

ゼンノロブロイはシンボリクリスエスとは厩舎が一緒でした。また一緒に走ったこともあり、結果的には王者の入れ替わりのような形になったので、ゼンノロブロイの物語にもシンボリクリスエスは欠かせない存在だと言えます。

シンボリクリスエスはそのゼンノロブロイと有馬記念(03)で戦い、1年後にそのロブロイに破られるものの当時のレコードを叩きだし、引退しました。

シンボリクリスエスと戦った馬で特に登場してほしいのはタニノギムレットですね。タニノギムレットはウオッカの父親でもあるのでウオッカとの絡みはもちろん、ウオッカのライバルであるダイワスカーレット、その父親であるアグネスタキオンとの絡みがあったらいいなあ、なんて思っております。

アグネスフライト

はい、流れでいきましょう。

アグネスタキオンの全兄、アグネスフライトです。

主な勝ち鞘は京都新聞杯(00)、日本ダービー(00)です。

同世代の競走馬にはタップダンスシチー、イーグルカフェ、ダイタクリーヴァなど、ウマ娘ではエアシャカール、アグネスデジタルがいます。

が、やはりアグネスフライトを語るうえで欠かせないのはエアシャカールでしょう。

この年のクラシック一冠目である皐月賞はエアシャカールが制しました。

そして日本ダービーでは本当の本当に僅差でアグネスフライトが勝利します。その後エアシャカールは菊花賞を制し二冠馬となりましたが日本ダービーでの着差によって、史上最も三冠に近づいた馬とされています。

つまりウマ娘でエアシャカールを育成するうえで、アグネスフライトというウマ娘は絶っっっ対に欠かせない存在なのです。

またアグネスタキオンとは父も母も同じ全兄弟であり、アグネスフライトは日本ダービーを、アグネスタキオンは皐月賞を勝っており、兄弟でクラシックを勝っています。

もしウマ娘に登場するならタキオン、それからタキオンの娘であるダイワスカーレットとの絡みも期待できます。

サニーブライアン

サニーブライアンは1994年生まれの競走馬です。

主な勝ち鞘は皐月賞(97)、日本ダービー(97)です。

同世代にはステイゴールド、キョウエイマーチ、メイセイオペラなど、ウマ娘に出ている馬ではマチカネフクキタル、サイレンススズカ、メジロドーベル、メジロブライト、シーキングザパール、タイキシャトルがいます。

はい、非常に濃いメンツです(笑)。

この中で特に絡みがありそうなのは、やはりマチカネフクキタルでしょうか。

1997年のクラシック一冠目である皐月賞と、二冠目である日本ダービーはともにサニーブライアンが制しました。

しかしクラシックが始まる前は有力馬では全くありませんでした。その証拠に皐月賞は11番人気での出走となりました。

しかしサニーブライアンはここで勝利し、クラシック一冠目を戴冠します。続く日本ダービーではフロック(いわゆるまぐれのようなもの)だと思われたのでしょうか、相変わらずの6番人気と低人気で出走します。

しかし後に3歳にして有馬記念で古馬を撃破することになるシルクジャスティスやメジロブライト、ご存じサイレンススズカ、マチカネフクキタルなどを破り、クラシック二冠目を戴冠します。

実況の「これはもう フロックでも なんでもない!!!!」という力強い言葉は激熱です。

こうしてサニーブライアンは二冠馬として三冠をかけて菊花賞へと向かうことになるのですが、日本ダービーでのレース中に骨折していることが判明します。

サニーブライアンは無念の菊花賞回避、クラシック三冠は夢と消えました。

そしてこの年の菊花賞を勝ったのがマチカネフクキタルです。フクキタルは日本ダービーで7着に敗れた後、G2レース2勝を含む3連勝で菊花賞へと向かい、ここで勝利しました。

競馬にIFは禁物ですが、このサニーブライアンの幻の三冠は数あるIFの中でも有数のものだと思います。

サニーブライアンとマチカネフクキタルだけでメインストーリーを一つ作れるのではないでしょうか。

登場したら夢を叶えさせてあげたいですね。

テイエムプリキュア テイエムオーシャン

ここからはウマ娘に登場している馬の冠名の中でも、1頭しか登場していない冠名の馬について出てほしい馬をピックアップしてみようと思います。

冠名とは人間でいう苗字のようなもので、馬主さんが自身の所有馬に付けるものです。ウマ娘でも何人かのウマ娘は同じ冠名を持っています。ヒシアマゾンとヒシアケボノ、エアグルーヴとエアシャカール、ナリタブライアンとナリタタイシン、というような感じです。

現在ウマ娘に登場している冠名のうち、3人以上出ているメジロを除いて他は2人、もしくは1人となっています。おそらくメジロは例外として、他の冠名は2人以下にするような決まりがあるのではないかと思います。

まあその辺の事情はいずれ明らかになることを願いつつ、このような2人以下の冠名の中でも1人しかいない冠名で、この馬はウマ娘として登場させていただきたい、という馬を紹介します。

テイエム冠名といえば代表格は満場一致でテイエムオペラオーでしょう。そしてオペラオーの他にウマ娘として登場させられるだけの実績を持っているテイエム冠名といえば、テイエムプリキュアとテイエムオーシャンが挙げられます。


まずはテイエムプリキュアについて。

テイエムプリキュアは2003年生まれの競走馬(牝馬)です。

同世代にはメイショウサムソン、キンシャサノキセキ、マツリダゴッホなど、ウマ娘ではカワカミプリンセスがいます。

主な勝ち鞘は阪神JF(05)、日経新春杯(09)です。

テイエムプリキュアはその名前のインパクトもさることながら、G1レースである2005年の阪神JFを勝利するなど活躍した馬です。しかしファンの間でテイエムプリキュアといえば2009年のエリザベス女王杯が有名でしょう。

このレース、1着はクイーンスプマンテという馬で同馬は2着に敗れているのですが、プリキュアという名前、そしてあまりに衝撃的なレース展開ということもあってテイエムプリキュアといえばこのエリザベス女王杯というイメージが強いのです。

ここで詳しいことは話しません。ぜひ一度レースをご覧になられることをお勧めします。初見でも思わず笑ってしまうと思います(笑)


お次にテイエムオーシャンについて。

テイエムオーシャンは1998年生まれの競走馬(牝馬)です。

同世代にはジャングルポケット、クロフネなど、ウマ娘ではアグネスタキオン、マンハッタンカフェがいます。

主な勝ち鞘は阪神三歳牝馬S(00)、桜花賞(01)、秋華賞(01)、札幌記念(02)です。

オーシャンの勝ち鞘である阪神三歳牝馬Sとプリキュアの勝ち鞘である阪神JFは実質的には同じレースです。2001年に阪神JFへと名称が変わりました。

その変更の理由が馬齢の国際基準での統一化によるものだったのですが、オーシャンはこの時期にぴったり重なっています。

この基準について簡単に説明しますと、新基準では満年齢制になっており、人間と同じです。つまり生まれた年は0歳となります。

以前の旧基準では数え年だったため、生まれた年は1歳となっていました。

テイエムオーシャンは旧基準で最優秀三歳牝馬賞を受賞しています。そして新基準でも最優秀三歳牝馬賞を受賞しているため、年齢制限のある同じ賞を2年続けて受賞していることになります。これは当たり前ですがアンタッチャブルレコードですね。とても珍しい記録です。

なお馬齢変更制度に伴いテイエムオーシャンが旧基準で獲得した最優秀三歳牝馬賞については現在は記名上、最優秀二歳牝馬賞となっております。

テイエムオーシャンの鞍上には生涯18戦すべてのレースで本田優騎手が騎乗しました。同騎手は1986年の阪神三歳牝馬Sをウマ娘にも登場しているゴールドシチーで制し、G1初勝利を挙げて以来、長年G1勝利に恵まれませんでした。

しかしテイエムオーシャンに騎乗して阪神三歳牝馬Sを制したことにより、実に14年ぶりのG1勝利となりました。

テイエムオーシャンは翌年、同じくG1レースである桜花賞、秋華賞を勝利し、優駿牝馬(オークス)の勝利を逃し牝馬クラシック三冠は成し遂げられなかったものの、牝馬二冠馬として世代を代表する名牝となりました。

もしテイエムオーシャンがウマ娘に登場したら本田優騎手繋がりでゴールドシチーと絡みがあるかもしれません。

また本田優騎手はテイエムプリキュアと同世代でウマ娘にも登場しているカワカミプリンセスにも騎乗し、2006年の優駿牝馬と秋華賞を勝ち、牝馬2冠へと導きました。

ここでも同じく騎手繋がりでカワカミプリンセスとの絡みがあるかもしれません。

メイショウサムソン

そのカワカミプリンセス、テイエムプリキュアと同世代であるメイショウサムソンです。

主な勝ち鞘はフジTVスプリングS(06)、皐月賞(06)、日本ダービー(06)、産経大阪杯(07)、天皇賞・春(07)、天皇賞・秋(07)です。

メイショウの冠名から分かる通り、ウマ娘にも登場しているメイショウドトウと同じ馬主さんが所有している競走馬です。

成績を見てもらえれば分かる通り、こちらも三冠へあと一歩手が届かなかったという感じになっています。

しかし二冠馬となったあと、史上4頭目の天皇賞春秋制覇を果たすなどG1レース4勝を挙げた世代を代表する名馬です。

オペラハウスを父に持つメイショウサムソンとテイエムオペラオーは日本競馬では珍しいバリバリの欧州血統ということもあって日本競馬において一つの特異点となっており、絡みがあると面白いことになるかもしれません。

特にテイエムオペラオーは日本競馬史上でもかなり高いレベルで凱旋門賞への適性が備わっていた可能性があるとされた馬です。しかし様々な事情により凱旋門賞挑戦は叶いませんでした。

一方、メイショウサムソンは凱旋門賞に挑戦しているのですが、4歳での凱旋門賞を病気により回避し、5歳で挑戦しています。正直、凱旋門賞前後の成績とレースぶりを見ても完全に全盛期は過ぎていたと思われ、血統的に期待もされていたのですが10着と残念な結果に終わっています。

もしウマ娘でメイショウサムソンが登場すれば凱旋門賞、もとい海外関連でオペラオーと深いエピソードを描いてほしいですね。

ダイワメジャー

ダイワメジャーは2001年生まれの競走馬です。

同世代にはハーツクライ、カンパニー、コスモバルク、キングカメハメハなど、ウマ娘ではスイープトウショウがいます。

主な勝ち鞘は皐月賞(04)、読売マイラーズC(06)、毎日王冠(06)、天皇賞・秋(06)、マイルCS(06、07)、安田記念(07)です。

ウマ娘にも出ているダイワスカーレットとは母が同じ半兄妹となっています。

ダイワメジャーはその気性の悪さと喉鳴りという呼吸に支障が出る病気をしたこともあって、いろいろと苦難の多い競走馬でした。

特に皐月賞を制した年の秋に深刻化した喉鳴りに関しては、引退も考えられていたほどのものでした。手術をするのはいいが、前のように走れるかどうかは正直厳しいだろうという見方が大半でした。しかし、手術を経て執念の復活を果たします。

その後は成績の通りG1レースで勝ち星を重ね、最終的にはマイル・中距離でのG1レース5勝という日本競馬史に燦然と輝く足跡を刻み込みました。

ウマ娘で姉妹といえばビワハヤヒデとナリタブライアンです。2頭は活躍時期は若干被っているのですが、ビワハヤヒデが怪我をしたこともあって一緒に走る予定だったであろう1994年の有馬記念では兄弟対決は実現しませんでした。ちなみにそのレースでは同年に三冠を達成したナリタブライアンが勝っています。

一方のダイワメジャーとダイワスカーレットの兄妹は2007年の有馬記念にて直接対決をしています。しかし結果は上で名前が出たマツリダゴッホが1着、ダイワスカーレットが2着でダイワメジャーは3着でした。

このマツリダゴッホ、有馬記念などが行われる中山競馬場の鬼でした。生涯戦績27戦10勝の10勝のうち中山競馬場で挙げた勝利はなんと8勝で、その中には有馬記念を含めた重賞6勝が含まれています。相手が悪すぎました。

空気を読まなかったと言われればそうなんですが、名前の独特さなども含めて、とても味のある競走馬で個人的には好きですね。できればウマ娘に出てほしい競走馬です。

ダイワメジャーの話に戻りますが彼はこの有馬記念で引退、種牡馬生活を送ることになります。種牡馬としては2021年11月時点でも現役のレシステンシアをはじめ、メジャーエンブレムやカレンブラックヒルなどG1レースを制した馬を多く輩出しています。

ダイワスカーレットがいてダイワメジャーがいないのは寂しいので、ぜひ登場してほしいですね。

サトノクラウン

サトノクラウンは2012年生まれの競走馬です。

同世代にはドゥラメンテ、リアルスティール、シュヴァルグランなど、ウマ娘ではキタサンブラックがいます。

主な勝ち鞘は弥生賞(15)、京都記念(16、17)、香港ヴァーズ(16)、宝塚記念(17)です。

サトノの冠名の通り、サトノダイヤモンドと同じ馬主さんの所有馬でサトノダイヤモンドはサトノクラウンの1個下です。

サトノクラウンは重賞含むデビュー2連勝後に皐月賞の前哨戦である弥生賞を勝ち3連勝で皐月賞に乗り込んできたため、クラシック路線の最有力候補とされていました。

しかし皐月賞と日本ダービーはそれぞれドゥラメンテの6着と3着、秋はキタサンブラックが制した菊花賞ではなく天皇賞・秋に向かうものの17着と大敗します。

翌年は京都記念(16)を初戦とし、ここで弥生賞(15)以来約1年ぶりの勝利を挙げます。

その後はクイーンエリザベス2世C(16)、宝塚記念(16)、天皇賞・秋(16)とG1戦線で戦うものの、それぞれ12着、6着、14着と大敗が続き、思うような結果は出せませんでした。

そして年末は香港で行われるG1レース、香港ヴァーズ(17)へと向かいます。サトノクラウンはなんとここで大金星を挙げます。香港ヴァーズはあのステイゴールドが2001年に日本馬として初めて勝利して以降15年間、日本馬の勝利はありませんでした。

しかも2着に入ったハイランドリールを下しての勝利はあまりに衝撃的でした。ハイランドリールはキングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(16)、香港ヴァーズ(15、17)、BCターフ(16)を始めとした国際的にもトップクラスのG1レースを幾度となく勝利してきたため、紛れもなく当時の世界最強馬の1頭でした。

その年の香港ヴァーズ前にも世界最高峰の凱旋門賞を2着、アメリカで行われる芝最高峰のレースの1つであるBCターフを制し、前年に続く連覇を狙っていました。

サトノクラウンは香港ヴァーズの勝利で2016年シーズンを終え、年明け初戦は京都記念(17)で勝利し、連覇を果たします。

次走の大阪杯(17)ではキタサンブラックの6着に敗れるものの、春のグランプリである宝塚記念(17)ではキタサンブラックやゴールドアクターを下して国内G1を初めて勝利しました。

ちなみにこの宝塚記念(17)で6着に入ったミッキーロケットは翌年の宝塚記念(18)でサトノクラウンやサトノダイヤモンドを下して優勝することになるのですが、以前のオペラオーの記事を見ていただいた方は「ああ、なるほど。」と思われるかもしれません。ミッキーロケットもウマ娘に登場したら感動必至なので出てほしいですね...。

サトノクラウンはこれ以降の勝利はありませんでしたが、キタサンブラックと同世代ということもあるので、ぜひウマ娘に登場してほしいです。



いかがでしたでしょうか。

今回紹介した競走馬は個人的に現状ウマ娘として登場させることが厳しそうな競走馬を除いてピックアップした名馬たちでしたが、他にもウマ娘に登場してもらいたい名馬は数えきれないほどいます。

上で同世代として紹介した馬たちはもちろん、サクラローレル、ジャスタウェイ、エアジハード、ホクトベガ、モーリス、ヴィクトワールピサ、メジロラモーヌなどなど...。

まだ登場していない競争馬の中で、日本競馬史上でも最高の競走馬たちも権利関係が難しいところではありますが、いつかは登場してくれる日を願っています。

ディープインパクト、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、シンザン、セントライト、アーモンドアイ、ブエナビスタ、ロードカナロア、カネヒキリなどなど...。


ただ忘れてはならないことは、「ウマ娘」というコンテンツは馬主様を始め、当該競走馬に携わった関係者の皆々様方のご協力の下で成り立っているコンテンツだということです。

最近「ウマ娘」公式により、二次創作に関するガイドラインが改めて示されましたが、二次創作の問題だけではなく、普通にプレイしている人たちの日々の言動一つによっては「ウマ娘」というコンテンツが崩れてしまう可能性だってあるのです。

つまり「ウマ娘」というコンテンツを長く楽しむためには、一人一人がそのことを自覚し、関係者の方に感謝と敬意を持つことが何より重要なことだと考えます。

1プレイヤーの分際で説教臭いことを言ってしまって申し訳ないですが、しかし、全体で大きなことを成し遂げるためには一人一人の努力と協力が必要であるように、楽しませて「いただいてる」立場であるときは、それ相応の自覚を持つことが大切だと思っています。

最後に長くなってしまって申し訳ありませんが、我々が大好きな「ウマ娘」をもっと長く、深く楽しむために、できることを見つけてやっていきましょう。

それではこの辺で失礼させていただきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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