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「ティアーズ・イン・ヘヴン」 エリック・クラプトン「Tears In Heaven」 Eric Clapton (Cover)<あの名曲を日本語で歌ってみる>

われわれの世代にとってエリック・クラプトンといえば、クリーム、ブラインド・フェイス、そしてデレク&ドミノス。ロックの最前線をゆくミュージシャンでありギタリスト。「クリームの素晴らしき世界」から「レイラ」に至るイメージが強烈である。

2枚組アルバム「レイラ」は、まさにロックの頂点を極めたともいえ、次作が待望されていたのだが、このアルバムを境に、クラプトンは表舞台から姿を消してしまう。当時の多くのロック・ミュージシャンが陥ったように、アルコールとドラッグに浸って、一時廃人のようになってしまっていたらしい。

その最低の状態から復活して発表されたのが、1974年の「461 オーシャン・ブールヴァード」。1970年以前のハードな演奏とは打って変わって、まさにレイドバックの手本のようなゆったりした内容。ガンガン弾きまくる姿を予想していたわれわれは、すこし肩透かしを食らった。けれども、これがなかなかどうして、聴けば聴くほど味が出てくる。シングルカットされたボブ・マリーの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」もそうだが、アルバムすべてがとてもいい出来で、無駄な曲がひとつもない。いまでも好きなアルバムだ。 

それ以降はソロとして、「ワンダフル・トゥナイト」をはじめとして、コンスタントにヒットを飛ばし、第一線で活躍を続けるのだが、なんとなくポップスの人になってしまったようで、個人的にはクラプトンに対する興味は、このあたりで止まっている。

「ティアーズ・イン・ヘヴン」は1992年の発表。アンプラグド・ブームともあいまって、よく流行ったので、ラジオでは繰り返し聞いたと思う。けれども、とくべつCDを買ってみようと思うことはなかった。

クラプトンの4歳半のひとり息子、コナーが事故死したのは、1991年3月20日。ニューヨークの高層アパートの52階、家政婦といっしょだったそうだが、たまたま掃除のために開け放たれていた窓から、コナーが転落したのだという。その天国の息子に語りかける歌だ。

クラプトンといえば、友であるジョージ・ハリスンの恋人パティ・ボイドに熱烈な横恋慕をして、「レイラ」という歌までつくり、彼女と結婚した。けれども、ドラッグに溺れ、浮気も頻繁で、家庭生活はうまくいかず、泥沼になる。まあ、一般人であれば、サイテーなオコトにちがいない。が、そんななかで、浮気相手ロリ・ デル・サントとの間にできたのがコナーだった。ちなみにボイドとの間には、人工授精など試みても子はできなかったらしく、けっきょく離婚。

そんなことなので、不注意による息子の転落死というのには、とても複雑な思いがあったのかもしれない。

とはいえ、一般にいう「よい父親像」とはちがうのだろう。その後、30歳も年下のメリア・マッケナリーと再婚して、3人の子供がいるそうだ。たいしたものである。

まあ、そんなこんなの経緯はともかく、あらためて聞いてみると、よい曲だと思う。まして、ヘタクソながら自分で歌ってみると、ん、やっぱり、名曲だなあと・・・。

「Tears In Heaven」 Eric Clapton 

覚えてるだろうか わたしの名前を
変わりはないだろうか もし天国で逢えたら
もっと強く なれるようにするよ
だってまだ そこへは行けないから

いつものように 手をつないでくれるかな
この寂しさを 癒してくれるかな
はやく見つけるよ 自分の道を
だってまだ 天国へは行けないから

時がきみを苦しめても
なにもしれやれない
ゆるしてほしい 
ゆるしてほしい

でもそこには 安らぎだけがある
わかっている もう涙は流さない
だってまだ そこへは行けないから   

Would you know my name if I saw you in heaven?
Would it be the same if I saw you in heaven?
I must be strong and carry on
‘Cause I know I don’t belong
Here in heaven

Would you hold my hand if I saw you in heaven?
Would you help me stand if I saw you in heaven?
I’ll find my way through night and day
‘Cause I know I just can’t stay
Here in heaven

Time can bring you down, time can bend your knees
Time can break your heart, have you begging please
Begging please

Beyond the door, there’s peace, I’m sure
And I know there’ll be no more
Tears in heaven


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