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Little Wing / Jimi Hendrix あの名曲を日本語で歌ってみる

Little Wing /  Jimi Hendrix
リトル・ウイング / ジミ・ヘンドリックス

ジミといえば、過激でサイケな音、派手なパフォーマンス、超絶ギタリストみたいなイメージが強い。でも、あれからもう半世紀、時代とともに、演奏技術は進化するし、もっと複雑なフレーズを速弾きする人はたくさん出てくる。70年代には、「ジミヘン張り」なんて謳い文句のギタリストもけっこういた。

けれども、ジミのように、まるで自由自在にギターで表現できる人は、後にも先にもほかにはいない。しょせん速弾きなんて、曲芸みたいなものだし、決まったフレーズを速く弾くだけじゃ、まるで自由じゃない。ジミのように自由に音が紡げるのとはぜんぜん違う。

なにはともあれ、「Little Wing」美しい曲です。

この曲をはじめて聴いたのは、デレク・アンド・ザ・ドミノス「Layla and Other Assorted Love Songs」だった。二枚組レコードの第四面はこの曲からはじまる。ターンテーブルに針が落ちると、もう心を鷲掴みにされる。それから「いとしのレイラ」へと、至福のフィナーレ。

で、原曲が気になって聴いてみたけれど、はじめはクラプトンのバーションが耳にあったので、正直いまひとつ物足りないと思った。けれども、だいぶん時が経って、自分も大人になったからか、ジミの歌がいいように思えてきた。

ジミは、ボーカリストとしては、けっして上手いわけではない。けれども、ちゃんと魂が歌っている・・というのだろうか。

そうか、あのサイケ&クレージーなジミのイメージは、あの時代が作ったということかもしれないな。いやおうなく時代に役割を負わされた。彼本人は、そんなイメージよりも、ただ自分の音楽をやりたかっただけ。あたりまえのようなことだけど、たぶんそうだったんだろうな。


ちいさな翼

ほら あのこが 空を駆けてくる
自由自在 まるでサーカスみたい
蝶やシマウマが 月に照らされて
それら想い描ける限りの幻のなかで
風を渡る

悲しみに 塞いでるとき
あのこは 千の微笑みを浮かべ
だいじょうぶ って言うのさ
そう きっと だいじょうぶ
あなたが ほしいものは
なんでも 与えてあげる わたしが
あらゆるすべてを

Well she's walking through the clouds
With a circus mind that's running wild
Butterflies and zebras
and moonbeams and a fairy tales
That's all she ever thinks about
Riding with the wind

When I'm sad she comes to me
With a thousand smiles she gives to me free
It's alright, she says, it's alright
Take anything you want from me
Anything, anything

by   Jimi Hendrix


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