0が沢山転がって散らばる

僕のことかもしれない
でも傷つけた僕に、それを言う価値はあるのだろうか
やはり僕らはただの打算で、だからただの運命共同体なだけで、探しても探しても見つからないのは「元からない」からだった
0って、幾つ数えても0が沢山転がって散らばる

この人はずっとなにか斜に構えて、ほんと全部が「すっぱい葡萄」みたいな生き方をしてた
上の兄ふたりと歳が離れているから無意識に劣等感が擦り込まれて、言葉は呪い。あなたを縛る鎖。

手が届かない呪い…なんていうんだっけ、
子犬に、はじめは重りとしてラジオかなにかに括りつけておいて、もうとうに大きくなって、ラジオなんか引っ張って走る事ができるのに、「そうできない」と思い込んでしまう心理状態。
住んでる地域もあるのかな、大きいな
顔立ちもそれほど、悪くなく。たぶん二十代でその頃の体重(いまよりマイナス30kgぐらい)だったら、コミュ障ではないんだから何人かは。
と、思ったら彼は高校を男子校で過ごし、大学に入学して、そこの3年間で「彼らと大きな差」を知ってしまう。それでも、まだまだ積み上げる事は出来るはずなのに、チャリで2時間の片道と授業をした。
他にやる事も沢山あったろうね。
推論は当たっていて、「きみの事きっと好きだった人がいたはずだよな、でも気が付いてないフリしたんだよ、オレには関係ないし。みたいな感じでずっと過ごしてきたんだよね、ははは」
「で、素人童貞になったわけだ。こじらせ過ぎだろ」
「あのままあそこから出ずに、3人ぐらい産んでる未来もあったはずなんだろ、気がついてるくせに、見ないフリしてきただけで」
全部あたっていて「俺も何回も考えたよ、今と全然違う生活だったかもしれないって」

「その、あったかもしれない人生の選択肢を選ばなかったのは自分…だよね」

この話を聞いてるときに
「チャレンジしない〇〇君みたいだな」と思った。
僕と昔から相互で、ノートを書いて有名になった人、ツイッターは辞めちゃったけど。

少しも恋愛経験のないまま大人になって子供部屋おじさん一直線ルートだったんだな
だから次男は家を出たんだ、わざわざ婿養子の形ででも。長男は独身で、家と会社の往復をしてる、
なにか、不健康な、仄暗さを感じた。
それから付き合った子も歳下ばかりで、二人共「浮気される」形で終わりになってる。
それはそうだよ「大人なりの歳上なりのエスコート」を彼女らは求めていたんだから。
形骸的なものは辛うじて出来るから最初はよく見えるんだと思う、それでも道路側を歩くとかそのぐらい…恋愛値が低い。

だからあのセックスの下手さなのねぇー。
うん、いま手持ちにさせてもらってる大学1年生とほとんど変わらない感じ。
(ここでしか言えないやつですね)

どんな家にも闇はある、
僕にとっては突然論争や殴り合いに発展したりせず、すっと距離をおくことでお互いを守ってる、まとも過ぎる家族だけど、「マザーコンプレックス」
親に縛られてる事にもう少し前に気が付ければ、良かったね、と思う。
と同時になんとなく彼は僕との結婚がたとえ打算にしても何か変わるかなあと思ったけど、5年の歳月があっても何も変われない君に、哀悼を。

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