今更になって

今更になって、縁を切ろうと思った。

きっかけはイヤホンの断線で、前々からこの人の人生をわたしに割く必要がないことを伝えたくて、タイミングをずっと見計らってた。
若い人生は短いし、先のないわたしに注ぐ体力や気力があるならそっちを優先して欲しいし、
まあそれでも、少しずつ嘘や詭弁を重ねる君にちょっと疲れていたこともあって、相手からすれば本当に急にそう言われたような受け取り方をされても仕方がないみたいな言い方をした。

「わたしが悪者になったっていい、憎んで嫌いになってもいい、だから幸せになって」
(離れないで欲しい、一緒にいたい、でももう無理)
これもだいぶ押し付けがましいのに、いざ縁を切ろうとすると楽しかった事ばっかり思い出して辛かった。

気が付いていたけど、きっと私は思った以上に好きだと思う。伝えたくないから言わないけれど。
重いとか思われても悲しいし、じゃあ今から何か出来ることがあるの?と思ったら、やっぱり無かった。
お金も、ないしね。

いつか分かってくれるはずと思ってこういう決断をしたのに、思えば思うほどもう泣くしかなくて、
しんどい人を好きになったなと思った。

だから沢山謝って、ごめんねを繰り返した。
ここは君のいる場所じゃない。

最初から最後まで身勝手で、本当にごめんね。
何度でも言うから、
楽しいをいっぱいいっぱいありがとう
好きをありがとう
でもごめんね。自分が沼にハマってるなら自分が気が付いたところで上がらないと、いけなくて。

楽し過ぎて目を背けてたことも、ごめんね。
だから好きな人と結婚はしないほうが幸せだったんだな、きっと私は、




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