【祝】残留+来季を考えてみる

残留したチームとして歴代最低勝ち点とほぼ変わらない状況でしたが残留できました。周りがどうであろうがあの状況で残留できたことはめでたいです。

1.終盤戦の内容
2.振り返り
3.補強などの適当な予想

選手評を合わせて書こうと思いましたが次の記事で書きます

1.終盤戦の内容

10月…決して大きく劣っているわけではない内容でしたが、ミスやいつまでも適応できない選手のミスから上位相手に連敗。ただし最後の川崎戦で青山の精神が落ち着いた姿が見られてこの試合だけでなく11月も継続したのが好材料だったと言う結果になりました。

11月に入り置物をワントップに置く奇策と青山が落ち着いたことで、シャドウワークできる稲垣が前へ飛び出せるようになり得点に絡むようになりました。稲垣が飛び出すことでスペースを使う選手を使うフェリペのパスの出口が1ルート程確保されて本来の特徴が発揮され、柴崎も青山と稲垣のサポートをこなしチームとしての攻撃が見られるようになりました。
また高橋と椋原がSBとして安定したプレーを見せたのも良かったです。特に高橋はオーバーラップによってフェリペや柏のサポート、大外を回ってクロスからアシストを記録するなどJ1のSBとして戦える姿は頼もしく感じました。

残念ながら最終節の柏戦では10vs12で試合をしても勝てないよねと言うのとフィニッシャー不足を証明してしまい、前節に残留決まって良かった。と言う結果に。チームとしての積み重ねの差は感じましたが、決して悲観するような方向ではないと証明できたと思います。

2.振り返り

とにもかくにもフィニッシャー不足

ミドルは打てるけど繰り返し飛び込むタイプでないフェリペに惚れ込んでフィニッシャー扱いで獲得という噂を最終節に聞いて絶望しました。フェリペがダメというわけではありません…しかしタイプ的にはハーフスペースレーンでボールを受けてパスを出す選手であり、彼自身が積極的にゴール前でDFに勝つというタイプではないのでフィニッシャーとは違うよねと。
柴崎はフェリペよりもボランチでありゲームメイカーよりの選手、柏も飛び出せる選手ではあるもののそこからゴールよりもドリブルやクロスが持ち味の選手です。また茶島、森島もボランチ出身故なのか失敗を許されるはずのゾーンでも失敗を恐れて相手の脅威になりませんでした。唯一できそうなロペスは真ん中に置けば視野の狭さを発揮。サイドに置くとスペース察知能力不足か飛び込みが柴崎よりも遅いという置いている意味を見いだせないプレーを連発していました。ならばワントップは?となりますがスペースを使いゴールを狙う工藤は森保政権でポストワークに忙殺されて自信喪失状態に。パトリック皆川は彼ら自身がボールを集めて点を取ると言うよりも、ポストやサイドに流れることでスペースを作り出し相方の負担を減らすタイプでした。また宮吉は恒例の期待された直後に怪我して行方不明に。
昨シーズンから続く課題は解決されず、34試合で32得点なのは必然というべき数字だと思います。

・ゾーンができない優勝メンバー

広島は54ブロックによる迎撃守備を長年続けていました。青山が上がった裏を千葉塩谷などが潰してカウンターと言う罠が常套手段でした。しかし塩谷や水本のマンマーカーをピン留めする方法や青山の裏をカバーする相方ボランチのスライドを逆手に取る手段が広まりました。また千葉が衰えか潰せなくなり、バイタルエリアを蹂躙され続けていました。これしかやらなかった段階で森保氏や優勝メンバーの引き出しのなさが見えており、サイクルが終わったと感じる要因だったと思います。

ヨンソン監督となり4-4のゾーンが基本となりました。ところが長年マンマーク潰しを続けていたCBではスライドやゾーンとマンマークの切り替えがサッパリで上位相手(10月)にその隙から得点を取られていきました。象徴的な失点は浦和戦だったでしょう。SBがスライド対応して最終ラインが2-3なのに人しか見ていない選手の前に簡単に入られてドフリーで合わせられました。数的有利を覆すのは難しいですが、それに最後までポジションを取り直し続けて抵抗する姿を見せられないところには失望しました。

ところで最終節の試合で水本がイエローカードがないと言われていました。もちろん貰わないのは良いことですが34試合で49失点もしているチームのDFが1枚も貰っていないことは異常に感じました。自分が負けなければ良いというプレーをしていた結果なのかなと…

3.補強などの適当な予想

※ヨンソン監督が残る前提で書きます

レンタルバックはどうするか

今シーズン10人もレンタルに出してます。レンタル組は保有権を持っているため補強を進める前に決まるでしょう。

もっとも気になるのは川辺の去就です。個人としては今年の段階で川辺と稲垣が中心となり運動量のあるサッカーという方向転換が行われると思っていました。森崎和と青山が年齢を重ねている以上ボランチの補強は必須です。優秀なボランチは市場に出にくい以上、保有権を確保している優秀な選手を手放す失策はしないで欲しいです。

次の欄で書くMFでのストライカー能力は野津田が一番なんですが、彼にオールベットするだけの価値があるのかどうか…ユース出身だからと評価に下駄を履かせれば今年のロペスと同じ末路になる未来が見えるんですよね…

短期的かつ年齢的な衰えが恐ろしいところはありますがウタカを戻すのも一つの手だと思っています。チームが崩壊した状況で得点王を取るクラスを獲得するのは難しいですからね。

宮原は難しいですね。名古屋でSBで使われている様に中央では不安が抜けてない可能性があるんですよね…とは言えSBも足りているかと言うと足りていないんですからね…これも名古屋が上がるかどうかで変わりそうですね。

増田は長崎が昇格した以上戻るとは思えません。彼のキャリア的にもJ1で今勝負しなければならない年齢です。林ではありませんが、数年先に戻ってきてくれたら嬉しいな的な期待はしています。

他の選手は…吉野もキャリア的には試合に出なければならない年齢でし、京都ではボランチで使われるなど純粋なDFとは言いがたい面があります。となると大谷が戻ってくるのが有力な気がします。

清水は出方的に戻ってこないと思います。長沼はルヴァンでは若手として使われていましたがJ2でも出場でておらず、戦力や育成というには厳しいです。

フィニッシャー(ストライカー)をどうするのか?

フォーメーションだのなんだの言われますが、これが決まらなければ組めるものでもありません。ヨンソン監督自体の好みや引き出しもありますが、MFにもFWにもスペースを使ってゴールを狙う選手が工藤しかおらず彼がどこまで戻るかも不明です。

MFにストライカーを入れる場合ですが、弾き出されるのはフェリペでしょうね。と言うのも青山のボール引き出しがあまり上手くない為、それをサポートできる柴崎が外れた場合には手詰まりとなるパターンが多く、稲垣とのポジションチェンジなどもこなせる彼がいないことによる柔軟性の欠如が恐ろしいです。また柏もややストライカー能力に欠けるもののサイドとハーフスペースを攻略できる能力がありゴールのお膳立てができる選手です。最もこの二人が来年もいるとは限りませんが…

現状フロントが持っているリストでどちらが獲得しやすいのか…監督のコネや希望によって変わると思います。そういえば浦和でしばらく出てない李忠成は怪我なんですかね?浦和にいる段階でお高くなってて手が出ないでしょうけど…とりあえずどっちのポジションで点を取るのかがわかるのは、パトリックの去就ですかね。パトリックを捨てると言うことはストライカー能力かポストワークに優れたワントップ候補を獲らないと辻褄が合いませんからね。

・CBの補強

前記の通り広島は撃退守備という人に当たることを中心に長年やっていました。何よりもラインの上下などをリードする選手がいないことは致命的で、ヨンソン監督就任以降もオフサイドの取り損ないなどが頻繁に見られました。残念ながら日本人選手にこの手のタイプは少ないです。個人的にはここに外国人枠を使うと思ってるんですよね。言語の壁とかありそうですがカミンスキーとかは乗り越えてますし。

千葉のビルドアップは魅力的ですが守備面で守れないと意味ないですからね。しかしCBコンビと青山はセットで組み合わせの再構築を考えなければならないところだと思います。

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