時計の針を戻したシーズン

優勝を逃したという区切りなので。あと文章で書こうと思ったけどとっ散らかるんでQ&A方式で。

Q.優勝を逃したことについて

残念ですがW杯中断明けからの内容では当然の結果かと。規律のなくなって行ったチームが上に行けるほどサッカーもJリーグは甘くないよねと。

Q.城福監督について

能力以前に広島の置かれる立場などにおいて彼を選んだことが一番悪かったよねと。日本人指導者として森保監督で限界を迎えたチームが同じ日本サッカーの輪の中にいた彼を選んでどうするのかと。これがペトロビッチ監督の退任直後なら尖った形を現場で使われる言語が同じことによる意思疎通のしやすさなどでバランスをもたらせたかもしれない。

Q.限界を迎えていたとは

ミシャ式と呼ばれるもの…ではなく、飽和による攻撃と守備です。攻撃では中盤の人数が減っているため出し手が限定。守備面では入ってきたボールに対して潰す形しか取れないため。チームとして何度か改善を図ろうとしましたが、5-4からボールに合わせてスライドや列の変動ができませんでした。いわゆるゾーンディフェンスと呼ばれるものですが。最終的にはとにかく走り回ることと目の前の相手に強くいくしかできず労力や奪った際の形はバラバラで次の展開に乏しかったです。

Q.城福監督自体の評価は

シーズン序盤の選手に対して自信を取り戻させるなど選手の特徴を掴み伝える力が特徴でそれが育成と言うキーワードに当てはまる形だと思います。試合では普遍的ではなく相手毎に準備して対応させることが特徴だと思います。
その一方で選手に対してチームでの動きの仕込みができないのが最後まで響いたかと。また悪くなった際に規律やバランスよりも質を優先して混乱する辺りに限界を感じます。
甲府や前半戦で成功したのは前者、FC東京と後戦で失敗したのは後者の影響かと。現状のJリーグにおいて広島規模のチームの指揮官としては不適格であった、あると思います。

Q.広島の規模とは

選手人件費などからみてJ1中堅規模。残留はギリギリで達成では情けないが、優勝を常に目標にし続けることは不可能。しかし上を狙う選手と上から溢れた選手がレベルアップを目指すチーム。腑抜けた上位陣に噛みつき砕く。森保監督時代の優勝回数はできすぎで、昨年は悪すぎたと言うライン。

Q.弱者と言う声に対して

弱者と言い続ける集団がいるのが不思議でしかないです。大きなクラブに比べたら厳しいことは事実ですが練習設備なども乏しく人も入らなかった頃よりもマシですからね。実際にJ1・J2の境目くらいのクラブから中心選手をバンバン引き抜いています。具体的には徳島と甲府ですが。
それでこういうことを言っちゃう人は感覚がアップデートされてないのではと思ってしまいますね。もしくは弱者と言う方が都合が良いだけなのかもしれないですが。成績や選手が移籍することに対して使いやすい都合の良い言い訳になりますからね。

Q.残り試合に対する期待など

ないです。結果は言わずもがなですし。ルヴァンなどがマトモなら育成に切り替えとかなりますが、そっちもスタメン組と同じでしたし。まあ強いて言うなら、両サイドを柏と馬渡と言うサイドの専門にしたらどうなるのかね?くらい。

Q.そもそも何を望んでいたの?

ヨンソン監督によるゾーンディフェンスなどの個人戦術面での骨格の充実です。J1における育成とはボールを扱うテクニックとか個人のスキルアップではないと思っています。J1…むしろサッカーと言う勝敗を争う競技を行う以上は勝つためにチームの中で個人がどう働くかを鍛えることは必須かと。「結果にこだわる」「面白くない」などと評される部分でしょうが、欧州などの上のリーグで活躍を望み移籍した選手が足りないと指摘され続けている部分です。その部分を充実させるためにヨンソン監督を招集したと思っていました。それだけに今回の人事と結果は時計の針を戻しただけに感じました。

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