現地での記憶だけのメルボルン戦(H)

記憶だけの箇条書き形式

前半

開始直後で周りの席に人が来たりしていて試合に集中できないところでパトリックが突破していて先制点の流れがつかめず。

幸先よく先制できたので無難に試合を運ぶのかと思ったら、いつも通りパトリックが追いかけまわしたりしていた。パトリック1人で相手CB2枚追いかけても簡単にかわされて無効化されるよね…と言う場面が何度か見られたのが怖いところ。

20分頃からか渡が当たりに行きにくくなった。メルボルンのボール保持時のフォーメーションが15番がストッパーとWBの間まで上がって3トップになっていたように見えた。

10番と25番の位置が変わったりしていたが、渡のプレスが届かない・追われたら3番と15番を使う形でビルドアップが行われていた様に見えた。

けど時間を得た3番が突破するとか正確なクロスがあるとかでもなかった。また中では人海によって広島が何とかフリーにすることが無かった。悲しいかな個人の質はお金。広州やらJ1上位相手ならボロボロに切り裂かれていたかもしれない。

こうなった時に規律を持った逆襲方法を持っていない。パトリックはポストがあまりうまくないので時間を作れない。また時間を比較的持てそうだった東はパトリックしか見ていないのか縦にしか出さなかった。と言うことで殴り返すことができないまま殴られ続ける。

前半終了間際からメルボルンの動きに再び変更が。15番が下がって受けて、その裏へ10番が飛び出す動きが何度か見られたところで前半終了。

後半

メルボルンの後半の立ち上がりは前半終了間際と同じように見えた。4-3-3(3-4-3か?)の方が事故が起きそうだったので助かった気がする。けどメルボルンに運ばれる展開は変わらない。

メルボルンは10分頃から両サイドの守備強度が落ち始めた。体力の限界なのか点を取りたいという意識なのかは不明。これで広島が跳ね返した後にボールを持てるようになってきた。落ち着いて試合を殺せば追加点取れて勝てそう(フラグ)。

そういうわけで和田のところでボールを持てるようになってきた。が、和田が持って中を向いたら井林も松本も水本もボールを受けれる位置を取らない場面が頻発。和田が迷っている間に囲まれてショートカウンターを浴び始める。ボールが落ち着かせられるようになったのにピンチが増える不具合。ビルドアップの仕込みが全くできていない感が…

パトリックや清水が前に出たけど孤立とか何度か起きていてビルドアップの設計は?と言いたくなる状況。けど運べるようになったのでチャンスが増えるけど決まらない。あの格言が頭をよぎる。

直前の決定機を外した影響かロングボールをパトリックが深追いをする。GKとDFが揃っているメルボルンは簡単にパトリックを置き去りに。これによってFWとMFの間(レイヤー2)に生じた広大なスペースを悠々と使われてしまった。持ち手に余裕があるとやりたいことができると言わんばかりのスルーから裏を使われて本田にゴールを決められてしまった。情けない失点。

同点に追いつかれたが勝ち越したい広島は柏を投入。前からそうだったけど清水はゴールラインに対してまっすぐ体を向けるパターンが多くて縦に行く形が多く相手を左右に外して中を使うシーンが少ないままだよね。

柏の投入に合わせて突如勤労意識に目覚めたメルボルンの4番が柏に対してプレスバックを開始する。と言っても体力的な問題含めて柏が劣勢に陥ることはなかった。決勝点は彼のクロスからなので交代策は正解だった。

決勝点を取った渡。昨シーズンからパトリックの後ろでボールを受けたり、プレスが外れた時に一番怖い縦のラインを消し続けるなどチームの循環に労力を費やしていた。ご褒美と言うには難しいボールだったが、彼の苦労が報われた瞬間だった。

感想

勝ったことは勝ったが後半10分頃からの内容を考えるとゲームを支配して3-0くらいで勝ちたかったと言う展開だったが、実際のスコアは追いつかれて何とか勝ち越した2-1なのをどう評価するかは人によって変わりそう。

パトリックのキレ自体は上がっているとか、渡が結果を残したとか、ユースから上がったばかりの東や松本大が臆せず戦えているとか単体での奮闘は目立つのは間違いなく良いことだと思う。

ただやはり仕込みは見えてこない。前半の苦しい時間帯に押し返すための位置取りの共有などが感じられずに殴られ続けた。また後半ボールを持てるようになった時も、チームとしてどうやって持って行くかを判断するまでの時間がバラバラかつ非常に遅くエラーが増えてしまった。

多分前者を評価する人たちと後者が改善されないのでダメだというこの2者の間の溝は埋まらないと試合後のTLと見て思ったのが一番の感想。

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