2019年 サンフレッチェの私感

1.現在地

上手く回って資金以上の成果を残した後の転換期を迎えたのがこの3年間です。色んな意見をスタジアムやTwitterなどで見聞きしますが、サンフレッチェの立ち位置に対する認識の幅が人それぞれでとても広いと思われます。その上でクラブは方向性をピッチの内外で明確に示せていないのでサポーターの意見が割れているのは仕方ないと考えています。ただお抱えライターの記事や昨年のサポーターズカンファレンスで浦和の名前を出してフロント力と言ってしまったことを見ると、本来はもっと下の規模のチームだけど自分たちは良くやっていると思いたい・思っているのではないかと推測しています。

最終節の観客の入りが寂しかったのは衝撃でした。中心選手の退団や順位争いなどのビッグイベントがないので例年よりも厳しかった面もあったと思われますが、天候も悪くない予報で今年の平均観客数しか入らなかったことはちょっとしたイベントなどの後押しでスタジアムに来ようとする人が減った結果だろうと自分は推測しました。平日開催が増えたことも要因かもしれませんが1試合当たりの観客数がJ1で17位だったことをクラブは真摯に受け止めるべきだと考えます。(最下位の湘南は収容率80%越えなので一番危ない数値を残した感があります)

2.護送船団方式の終焉へ向けて

DAZNが放映権を獲得して賞金の増額と傾斜配布が始まりました。これは護送船団方式だったリーグが終わったことを意味しています。今後起こることはクラブの階層化の明確化だと予想しています。
どのチームもJ1優勝を目指す時代は終わりに近づいていますがJ1内での階層化の固定は完了していません。階層の固定化がJ1で緩やかなのは資金力があるクラブは親会社の力が大きく動きが鈍いことが影響していると考えられます。しかしJ1・J2間の階層化は進んでいる様に見えたのが昨年と今年の入れ替え戦でした。良いサッカーをしているJ2のチームがJ1で低迷したチームの個に太刀打ちできず敗退する姿は選手層の格差が生まれていることを証明するのに十分な結果でした。この波がいつJ1でも大きく表れるのかがこの先のJ1の注目ポイントだと考えています。

その中でサンフレッチェはどういった立ち位置に落ち着くのかと言う話ですが、常にトップ争いを行うことは厳しいことは多くの人が同意するとチーム規模です。トップを常に狙えるほど広島の経済規模は大きくなく、スポンサーなども充実していないからです。
その上で広島にとっての失敗とは何かを考えた際の自分の考える失敗は
(a)J2降格
(b)成り上がる野心を持った人にそっぽを向かれる
の2点だと考えています。
(a)のJ2降格に関しては言わずもがなですが、過去にJ2に在籍したときよりもよりシビアになっています。2回目のJ2降格時よりも明白に選手へ価値を提供できなければ夏の移籍市場で容赦なく抜かれていくのが今の流れです。
(b)はチームのブランド価値に関わることだと考えているからです。3回優勝した際はやりたいことが明白でステップアップになる可能性が高かったです。あまりにも上手く行きすぎましたが、そこでステップアップを狙う選手たちが主力が抜けた後にポジションを奪っていく正の循環が起きていました。

今の広島のフロントに対する不満は(b)に近づいている様に感じることです。ピッチ内外でコロコロ変わる方針とそれに合わせて出番がなくなり捨てられるように広島を去っている様に見えます。これでは自分の評価を上げる道筋よりも下げる道筋の方が鮮明に想像できるようになります。そうなると選手の移籍先として避けられてしまうことになり、広島のブランドが下がっていき競争力が落ちることになります。競争力が落ちたチームが迎えるのは(a)の危機だと考えています。今の広島は非常に危うい道へ進んでいる様に感じます。

3.最後に

自分が色々と発言している根本の一部を書き出してみました。本当はもう1項目とか書きたかったけど、怒りと呆れで今回は書く気がしなくなりましたのでここまでです。

今回のユニフォームの件含めてあまりにも過去の積み重ねを切り売りしすぎている様に感じるのが怒りや呆れを感じています。

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