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スポーツ科学研究「恵比寿の巻」

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Sport X Management Lab.がまとめるスポーツ科学関連の学術論文まとめ(百本セット)。
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#スポーツイベント

スポーツ観戦に行ったら健康になるかも説ー日本のゴルフ観戦者のデータ

ライブでのスポーツ観戦は最高ですよね。私を含めて、大好きな方も多いと思います。科学の世界でも、スポーツの観戦経験を研究する方々が非常に多いです。 スポーツ観戦の価値を、様々なアプローチで科学していくスポーツマネジメントですが、近年「スポーツ観戦」と「健康」の関係性にも注目が集まっています。 簡単にいうとですね、 スポーツ観戦は、観戦者の運動量を上げるため心身の健康に好影響を与えるのでは?という疑問から端を発しております。 そこで今回紹介するのは、広島経済大学やジョージ

スポーツイベントと開催地住民の幸福感ーその理由はアレが高まるからなのです!(RWC2019のデータ)

ラグビーW杯2019が閉幕して早くも一年が過ぎました。 多くの日本人に感動をくれたラグビー日本代表ですが、ボクは今でも感謝の気持ちで一杯でございます。 さて、この大型スポーツイベントですが、多くの研究者がデータを収集し、さまざまな切り口からイベントの効果を測定しました。 その中でも今回紹介するのは、早稲田大学(コレ実は私の研究)、東海大学、ミシシッピ大学の共同研究プロジェクトです。 「スポーツイベントは、開催地住民を幸せにする触媒になるのでは?」という疑問に答えようと

スポーツイベントでの満足感が人生の満足感を高めるに大切かもという話

近年、たくさんの人が参加するスポーツイベントが注目を浴びています。 例えば、2019年に開催された東京マラソンは約4万人の参加者を集めるという大規模なスポーツイベント(マススポーツイベント)であり、経済効果や運動習慣の推進という意味でも非常に重要な社会的価値を持ったイベントです。 また、スポーツが人々の健康や幸せに大きく影響するということから、東京マラソンのような大規模なスポーツイベントは、住民・国民に対する重要なスポーツ参加の機会として非常に重要な役割をしています!

スポーツイベントで盛り上がった「街の雰囲気」こそが幸せの源なんだよっていう研究

スポーツイベントがもたらす街への好影響は色々ありますが「住民の幸福感」を高める効果が近年注目されています。 従来は、スポーツイベントの経済効果にばかり興味が向いていた訳ですが、どうやら一過性の経済効果だけでは限界がありますよねと様々な国々の街が気づいたようです。 結局最終的には「経済効果」なんだけどとは言うものの、 スポーツイベントを誘致する街の最終的な興味が「経済効果」であることに変わりはありません。 じゃあ、どうして住民の幸福感に着目するの?って言う話ですが 住民

オリンピックと幸福感ーロンドンの大規模データが教えてくれたこと

オリンピックに限らずですが、様々なスポーツイベントを街に招致する際、 どれくらい経済効果があるのー?っていう話題はよく耳にしますよね。 経済効果はもちろん大切なんですが、少し違う角度からもスポーツイベントの価値を考えてみましょうよ!というトレンドがあります。 その中でも「住民の幸福感」という切り口は、研究の世界では現在最も人気トピックといっても過言ではありません。 そこでロンドンスクールオブエコノミクスを代表とする英米仏の共同研究チームが、「オリンピックは招致した都市の

スポーツイベントの誘致ー住民は賛成?反対?

住民が賛成・反対の重要性スポーツイベントを誘致する際、住民の賛成を得ることは非常に大事です。 特に大規模なスポーツイベント(オリンピックとかW杯とか)は「住民の賛成が得られていない都市に、誘致する権限を与えません」。 つまり、スポーツイベントを誘致したい都市からすると、住民の賛成・反対のメカニズムを理解することは非常に重要な関心事になるわけですねー 住民がスポーツイベント誘致に賛成するか否かは、めちゃくちゃたくさん研究が蓄積されてます。様々なデータを概観すると「スポーツ

そうだ!スポーツイベントを誘致しよう!開催都市に住んでる人たちはどんなこと感じたの?の巻

私たちはまたスポーツイベントを開催できるのかこのご時世、当然ながらスポーツイベントは自粛モードですが、だからこそスポーツの有り難さを感じることが多々あります。今回の記事では、その有り難さを明らかにした研究を紹介するねー。 まず、スポーツイベントを誘致すると、いろんな効果があることがわかってます。例えば開催都市に経済効果があるとか、活気が出るとか、住んでいる人たちの幸せに繋がるとか、まぁ色んな効果があるんです。 これを巷では「インパクト」って呼んだりしてます(ちょっと響きが