執筆するのに適したエディター、ワープロソフトは?(Mac)
友人から、こんな質問をいただきました。
まず、アメリカ生まれのPagesは、今後も日本語のことはあまりケアするつもりがないので、今後もできるようにはならないと思います。
とのことですが、Word、実はよいアプリケーションです。
これを機会に覚えてしまうとよいかも…ですが、機能が多すぎて執筆には向いていません。
ノイズを減らすこと
親身にお答えすると、執筆の段階で「41字×16行」は、まったく気にする必要はありません。というか、気にすると進まないので、気にしてはいけなんです。
実際には校正が入ったときに文字量が増減するので、執筆時に気にしても意味がない
「全部で何万字」のような量を気にする人がいますが、それも意味がないです。原稿が多くなってコストがかさむ場合には、原稿を校正で圧縮します。
執筆の時点では、いかにノイズを減らして内容に没頭できるかがキーですので、書式(太字、色、フォントサイズ)などを個別に調整できない「プレーンテキスト」に対応しているかが重要です。
[A]Jedit Ωなどのテキストエディタを使う
私(鷹野)は軽快でテキスト入力(と編集)に特化したJedit Ω(ジェイ・エディット・シグマ)を使います。
はじめるときに「プレーンテキスト」を選択します。
[B]テキストエディット.app
Macに標準のテキストエディット.appであれば、[フォーマット]メニューの[標準テキストにする]を選択すればプレーンテキストになります。
ネタ出しと構成案
執筆の際には、いきなり文章を書かずにネタ出しと構成案をひたすら練りましょう。これにはズバリ、マインドマップが向いています。
ある方の処女作を校正させていただいたとき、「エピソードのダブり」を指摘する場面がありました。
何を書くか、どこまで書くかをかなり細かく書き出す
「章」や「節」のまとまりとして、その流れを調整する
文章にする前に、これらを作り込むと書くスピードは格段にアップします。逆をいうと、これが曖昧だと時間ばかりかかります。
アイデアボード
Miroボードを用意し、ネタとして使えそうなものをアイデアボードとして作るのもオススメです。
ウェブサイト:URLをペーストすればプレビューが見えます。
写真:そのままペタペタ
ツイート:スクショしたものをペタペタ
なお、Miroでもマインドマップを使えます。マインドマップ専用アプリに比べると機能は限定されますが、逆にコンテンツに集中できます。
原稿として作り込むにはGoogle ドキュメントがよい
次の点から、オススメしたいのがGoogle ドキュメントです。
ほどよく機能が限られている
表や図を入れられる
きちんと構造化すると、書籍としての構成が明確になる
共同編集を行える
「ここに図を入れておいて」や「この事実関係、チェックして」など、協力者を巻き込んで進められる
「変更履歴」を使ってレビューを管理できる
まとめ
文字を入力するツールの使い分けは、こんな感じ。
MS Word:ダンプカー
Google ドキュメント:ワゴン
テキストエディット.app、Jedit Ω:ママチャリ
執筆のワークフローを見直し、ツールを組み合わせるのがオススメです。
まずはマインドマップでネタを構成案をかなり細かく練る
それをもとに文章を書く
Google ドキュメントでまとめ、レビューを繰り返す
※2は飛ばして、1 → 3でもOKです。
オマケ
ATOKを導入し、なるべく文章で入力しましょう。
それだけで入力時の「日本語の不具合」を減らすことにつながります。
執筆の際には「推測変換」をOFFにしておく方が没頭できます。
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