配信環境 2022(カメラ、レンズ、照明など)
先日のセミナーにて、嬉しい感想をいただきました!
気をよくして、カメラやレンズ、照明などについてまとめてみました。
バーチャル背景ではなく、事務所内で撮影しています。
カメラ
パナソニックのGH5を使っています。アウトプットがフルHD(1920-1080)なのでGH5は少し過剰。そこで当初はGH2を中心に組み立てていたのですが、GH5は《解像感》が別次元です。
GH5には「フォーカスが遅い」という評判がありますが、「シンクロスキャンをONにし、179d に設定」というハックで解決。
アップデートで解消されつつあるかも。
三脚
移動は不要なのですが、逆「傘」タイプの三脚に比べて安定感のある「ベルボン Velbon DP-83S ドリーポッド」を使用。
レンズ
元々、マイクロフォーサーズ派でレンズ資産がそれなりにあったのですが、「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」というむっちゃ明るいレンズに落ち着きました。ボケ味がすごいというか、もうトロトロです。
ただし、カメラ(というかレンズ)から被写体(=自分)までの距離がそれなりに必要。
狭い部屋など、カメラからの話者までの距離が近い場合、マイクロフォーサーズだと「パナソニック ライカ DG SUMMILUX 15mm/F1.7 H-X015-K」が使いやすいです。
照明(1)
ビデオライトに「ハニカムグリッドの付いたソフトボックス」を付けて使っています。それなりのスペースと三脚が必要です。
Godox SL-60W
ソフトボックス/ディフューザー
ハニカムグリッドによって、光が拡散されないようです。
購入時は10,999円でした…
今から購入するなら、Godox専用のソフトボックス(オクタボックス)とグリッド(ハニカム形状)の組み合わせがリーズナブル。
こちらのブログに詳しいです。
三脚
Neewerのライトスタンドを使用。
実際には、三脚の脚は閉じて、エレクターのスタンドに固定しています。
照明(2)
Neewer 528 LEDビデオライト(x2)
頭上にビデオライトを2発焚いています。
グリンスタイルの石井さんにアドバイスいただき、ダクトレールに付けています。
事務所(購入物件)をリフォームしたときにダクトレールを付けたのが功を奏しました。ダクトレールがあると何かと便利。
グリーンバック用のHUEのライトなどがダクトレールについています。
照明(3)
後ろでチカチカ光っているのは、このライト。観葉植物(造花?)に巻き付けています。リモコン操作可能。
LUT
Ecamm Live上でLUT(カラーグレーディング)を当てています。
カメラとMacの接続(ビデオキャプチャ)
Elgato ゲームキャプチャー HD60 S+を利用しています。
実は2台あり、パススルー機能を使って2台のMacにて取り込めるようにしています。
いま、1,000円を切るビデオキャプチャが出ていて普通に使えます。しかし、「たまに認識しない」ことがあり、ライブ配信だと困るので結局使っていません…
部屋(の奥行き)
カメラから本棚まで8mm弱あるため、ボケ味が際立ちます。
配信のオペレーションもしているため、実際にはこんな感じになっています。なお、配信ブースでは立っています。
配信には「Ecamm Live」という“Mac専用のOBS”みたいなソフトウェアスイッチャーを利用しています。これに関しては、過去に行ったライブ配信でまとめています。
グリーンバック
天井から引き出す方式のグリーンバック(elgato GREEN SCREEN MT グリーンバック 壁掛型)を用意しています。
次のような感じで画面に入れこんでいます。
グリーンバックこそ、照明が命。ムラなくグリーンバックに照明を当てる必要がありますし、それなりの光量が必要。
まとめ
カメラとレンズも大事なのですが、それ以上に大事なのが照明。
部屋の照明をすべてオフにするのがスタート
無反射布を使って、窓から光が入らないように
照明は光量、高さ、角度など微妙な差で大きく結果が異なるので、細やかな調整が必須
無反射布はプロ機材ドットコムで購入。
特別サービスで裁断までお願いしました。
プロ機材ドットコムさんは、何かと親身になってくれるので「これから揃えたい」という方は、森下さんに相談してみてください!
補助金申請などのサポートもしてくれるみたいです。
これから揃えるなら…?
2022年1月にゼロから環境構築するなら、こんな組み合わせにするかな〜
いわゆる「デジイチ」(デジタル一眼カメラ、ミラーレス)をウェブカメラとして利用するには「HDMIパススルー」(=画面上の設定UIが表示されない)への対応が不可欠です。
Aセット
カメラ:Sony ZV-E10 98,000円
レンズ:SIGMA 16mm F1.4 DC DN 39,880円
Bセット
SONY α6400 107,000円
VILTROX 単焦点レンズ AF 23mm F1.4 32,000円
照明とキャプチャは、このあたり。
照明:Key Light Air 24,860円
キャプチャ:Elgato Cam Link 4K 12,399円
毎週「オンライン朝礼」を一緒にやっているロックオン柳田さんはBセットです。
実際には、ちょっとしたケーブルとかスタンドとか、細かい出費が意外にかさみます。また、天井の高さ、部屋の奥行き、デフォルトの環境光などの条件によっても、もろもろ変わってきます。
マイクロソフトの西脇 資哲さんは、こう言います。100%賛成です。
「なるべくなら出費はおさえたい」方向けのプラン。
iPhoneをカメラにする:
アプリを使うことでZoomなどのカメラとして設定できます。新しいiMac、新しいMacBook Proを使う:
2021年モデルはカメラの画質が圧倒的に向上しています。
今回、マイクについて触れていませんが、カメラよりもマイクに取り組むのが先決です。
オマケ:バーチャル背景に関して
一般的な撮影では、被写体のみにフォーカスし、それ以外はボカします。これによって、被写体に自然と目が行きます。
次のようにバーチャル背景として使う人が多いのですが、「カメラの画質よりも背景画像の方がキレイ」という逆転現象が起きている方が少なくありません。
これによって、見るべきは人物なのに目線は背景に惹きつけられてしまいます。認知不協和というか、見ている方は落ち着きません。
そこで、バーチャル背景を使う場合には背景画像をぼかしましょう。
カメラの画質が低くても、不自然は際立ちません。
2022年のオンライン会議では、バーチャル背景での自己主張は不要かな〜
きちんとグリーンバックを用意しているとき以外、バーチャル背景はオススメしません。宇宙人っぽいというか、ストッキング被った人のような不自然なエッジになってしまうの、気持ち悪くありませんか?
追記(2022年8月9日)
「Insta360 Link」というウェブカメラが出ました。実売ベースで4.5万ほどですが、20万くらいのデジイチに匹敵する画質と解像感です。
いろいろなギミックが話題になっていますが、単純にカメラとしての性能が高いので、これから買うならコレ一択です。というくらいオススメします!
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