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『誰も教えない若手介護職員のための研修講座』①昭和レトロな言葉
■「衣紋かけ」が分からない
以前、職業訓練校で介護の指導をしていた時に
こんな質問をされたことがあった。
それは
「衣紋かけとは何のことですか?」
という質問であった。
確かに、「衣紋かけ」と言うのは
私の祖母世代やぎりぎり私の親世代だろう。
ちなみに、私の祖母は大正生まれ(和裁や編み物の師範)。
母は戦後生まれで洋裁が趣味。
そのため、私が子どもの頃はよくミシンで洋服を作っていた。
こんな環境だったせいか、私(第二次ベビーブーム世代)はよく子どもの頃に日常生活の中で
「衣紋かけ取ってきて」と頼まれた。
その経験から
「これが何ものかという事」を理解していった。
しかし、令和のご時世ではそもそもが
生まれた時には既に
核家族社会で
「祖父母がいない」
とか
「高齢者と接したことがない」
という世帯が増えてきてた。
そう考えれば「衣紋かけが何か」を「知らない」のは当然なのでしょう。
そこで、私が実際に高齢者介護の現場に勤務していて学校を出た他ばかりの若いスタッフに
「これってなんですか?」
と言われて知らないものをご紹介していきたいと思います。
■生活雑貨編
⑴「衣紋かけ」→「ハンガー」
⑵「ちゃぶ台」→「食卓用テーブル」
今だと、良く韓国ドラマで食事のシーンで出てくる
「床に座って食事をする際の円いテーブル」。
■肌着シリーズ編
⑶「ズロース」→婦人物の下着の一種でズボンタイプの下着。
今風なものに例えるなら3分又~5分又程度の「レギンス」
⑷「股引(ももひき)」→紳士用・婦人用ともにあり。
「ズロース」の長いバージョン。今でいうならば「レギンス」
⑸「シミーズ」→「キャミソール」的な下着
■衣類編
⑹「チョッキ」→今でいうならば「ベスト」や「ジレ(フランス語)」
⑺「とっくりのセーター」→「ハイネックのセーター」
これに関しては、ドラマ「ハケンの品格」で
あの女優さんがよく着ていましたね。
■生活の場所編
⑻「厠(かわや)」、「憚り(はばかり)」→「トイレ」
余談ですが、埼玉の川越にある「喜多院」の敷地内には
徳川家光誕生の間や春日局の間があります。
その一角には将軍様の厠も一般公開がされています。
歴史マニアには、何ともたまらんスポットになっています。
⑼「お勝手」→「台所」「キッチン」
■番外編
⑽「アベック」→「カップル」
⑾「シャリ」→「白米」
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