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介護スタッフあるある2~分かると怖い国の政策事情~

1⃣2日以上の休みを頂くと、職場が色んな意味で「浦島太郎状態」になる。

介護スタッフあるあるとして

連休をいただくと

元気だった利用者さんが急変し入院していた

とか

新しい利用者さんが入所されてきた

など

休暇を取っていたスタッフ自身が

まるで竜宮城に行って戻って来たら

何もかもが変化してしまった状態に近くなります。

これを

介護業界で言う

『浦島(太郎)状態』

と言います。

それに伴い付随してくるケアプランや介護計画書の内容が変更されるこが多くなります。
そして、休みに入る時は

ワクワクしながら、つかの間の連休へ突入‼

しかし、休暇が終わると現実に引き戻されます。

休暇を取っていた分の利用者さんの記録を把握して業務に入ります。

確かに当然と言えば当然で
何もなければよいのですが

皆さん入所されている方が
何しろご高齢なので


「全くもって何にもない」

なんてことはほとんど無しです。
(特に特養の場合)

そうなると

どえらいページ数の記録を休暇前まで戻って読み返します。

まさに


「時を戻そう」

という状態です。

紙面の記録用紙を使っているところでは、その間の記録用紙だけを見ればよいのですが

パソコンやタブレットなどで様々な記録を端末入力している事業所は悲惨です。

私が以前勤務していた事業所は入所施設でしたが割と早く電子カルテシステムが導入されました。しかし、ワンフロアに1台ノートパソコンでフロアのスタッフがフル使用・フル入力でした。

そうなると
夜勤者が夜勤明けで夜勤者が記録を入力していることが多かったり
日勤帯で記録を入力するのが押せ押せ状態だと

始業前にあまりじっくりと記録を見ている時間がとりにくいというのが現実です。

そのため、私も含めてスタッフは

長期の休みを取得した後の方がむしろ大変なのかと思います。

2⃣夜勤が多くなると、日勤の様子が分からなくなる。

これに関しては、人手不足であるため夜勤回数が多くなると

たまーに、日勤帯業務をしていても

「浦島太郎状態」になります。

確かに、夜勤は何もなければそれほど忙しくはないのですが

むしろ逆に日勤帯に入った時に怖いものがあります。

シフトを組む際に通常は日勤帯で利用者さんの様子を把握していった流れで
夜勤に入るというのがベストです。

しかし、人手不足でシフトが十分に回らないとなるとこのような事態が発生しやすくなります。

3⃣ユニットケアあるある

特に、ユニットケアの場合は早番・日勤・遅番・夜勤と言うように変則勤務で一人ずつスタッフが割り当てられています。

そのため、例えば日中のシフトで

誰かが休みになると一人頭の勤務時間が12時間勤務ということも全くないとは言い切れません。

さらに

夜勤者が具合が悪く欠勤となると、休みの日でも呼び出されるスタッフも全くいないわけではりません。

以前、私の勤務先で夜勤者が急病で来られない事態が発生‼
そのため、休日だった若い女性スタッフが
都内で友達と楽しいショッピングの真っ最中に呼び出されていました。

確かに、私が主任だったら呼び出す方も申し訳ないし
部下で頼まれる側だとしても

そりゃー

「嫌です」

とか

「いたしません」

なんて

口が裂けても言いにくいとは思いませんか?

特に従来型の入所施設ならば、フロア同士のスタッフが協力してヘルプに回りますが、さすがにユニットとなるときついものがあります。

本来ならば

「利用者さんのより良い個別ケアのためにでできたケア」のはずなのに

いつの間にやら、スタッフの人員確保ができないユニットケアは

「本当に利用者さんのためなのか?」

私自身疑問に思いますし現場でもそのような意見はよく耳にします。

■補足説明
『多分こうだったのだろう劇場』
気が付いたら、日本は世界最速で高齢化社会のまっただ中だった編

昔、むかし

日本は1970年ごろ「高齢化者社会」に突入しました。

日本は「戦後の復興」ということで、その頃は高度経済成長の渦中でした。
その頃の時代は戦争から戻って来た人が大勢いたり、公害問題など健康問題が世のなかでとりざたされてました。

このようなことで

1961年に「国民皆保険制度」が日本でスタートされました。

制度が発足されるということは、国は予算をたてることになります。
予算を立てるにあたり、いざ蓋をあけると

「あら‼」

「まぁー‼」

「嫌だわ…」

と言うように

あの、日本で最も有名な家政婦さん同様に国のトップを背負う方々も
何んとびっくりされたことやら‥‥

「何がだ?」

言うと

ぶちゃけ、現在にいたるまでの間に日本にお金がない状態を招いた原因の一つと考えられる

「日本は世界最速で高齢化社会に突入していた事実」

が判明‼

さらに、時を経て
1973年には老人医療制度により高齢者の医療

「無料」

の時代でした。

よくよく考えると
なぜ1970年に

「世界最速で高齢化を進んでいいると分かっていれば」

国の予算はすぐに底をつきそうなのが分かりそうなはずなのに
なぜここでドドンと無料化するのか不思議です。

ホント

「ちょっと、何言っているか分からないです」状態なんです。

「無料」となれば病院の待合室はご高齢の方々が待合室で多くなり
こんな会話がちらほらと聞こえるご時世でした。

「あら、今日は○○さんが見えていないわねぇ~」

私自身、子どもの頃は

病気で時々ガチで眼圧が高くなることがあり
頭痛や吐き気でよく具合が悪くて医療機関にかかっていました。
子どもながらにもそんな高齢者の方々を横目で

「いないってことは、そもそもが元気だからじゃん」

「ここはサロンか?」

「来ないほうが、健康なんだけど…」

と、頭痛と吐き気に耐えながらも
1人心の奥で突っ込んでいた患者の1人です。

言うまでもないですが

決して「予防医療・介護」が悪いという事ではありません。

「体の具合が本当に悪くなる以前に何か手を打つ事」

健康を維持するためには必要なことです。

当然ながら、医療費が「無料」という事は
国の国家予算からの出費という事になります。

それを、「無料だから」

スマホの

「かけ放題」

「ギガ使い放題」

ではあるまいし

ましてや

「あそこに行けば、○○さんと会えるから」

いう安易な理由で受診していたら

限りある予算はすぐに底を尽きてしまいますし

最も深刻なのは、医療が必要な患者さんが医療を受けられなくなるリスクも考えられます。

実際に
2008年の施行からは「後期高齢者医療制度」が導入され

予算が足りない分の医療費を
高齢者自身からも負担せざるを得なくなりました。

さらに2000年からは介護保険がスタートしましたが
介護認定の介護度の調査の調査をした結果
蓋を開けたら

要介護者よりも要支援者が多かったという結果でした。

そうしたら今度は今度で
将来「要介護予備軍」になるかもしれないリスクを抱える
「要支援者」の予算を削減対策が打ち出されました。

なんとも

極端で

姑息で

杜撰なやり方だ

ケアマネさんや介護事業者・当事者等の方は遺憾に感じられた方が多いのではないかと思います。

これに関しても、私の周りの要支援の利用者さんやケアマネさんは

「これからどうすればいいのか…」

と頭を抱えていましたし

私自身も介護現場で要支援予備軍になりそうな利用者さんに携わってきて

「えっつ…」

と感じました。

なぜならば、要介護の方の場合は何だかんだでご本人はもちろんのことご家族も

「転ばないように」など気に留めているのですが

要支援の方になるとご無理をされる方も多く

「えっ、この前まではしっかり歩けていたのに骨折で入院したんだって…」

と言うように、むしろ要支援のご利用者さんよりも

いつ
何時
何が起こるか予想がつかないことが多いことも事実です。

だから、予算がたりないからと安易に要支援の予算を削減する事には
私は反対です。

ホント

昭和の女性歌姫のあの方ではありませんが

「いいかげんにしてーーーーー」

とマイク片手に叫びたくもなると思います。

ところで、日本の高齢化のスピードは高齢化社会になった期間に関しては
約24年間でした。

他のヨーロッパ諸国はもっと長い期間を経て高齢化社会になっています。

どれぐらいかと言うと

ドイツでは40年・イギリスでは46年・アメリカが72年、フランスが126年・スウェーデンが85年

とうことで、高齢化社会になるまでの歴史が長いんです。

つまり、何が言いたいのかと言うと

制度やシステムができるまでの期間が日本と比較して長いんです。

そこから考えると、それだけ長い期間を経ているため
おそらく国で議論されている期間も日本よりも長いことが考えられます。
それゆえに、医療や福祉(それに付随する制度も含めて)のシステムが整備されて循環できているのかということが考えられます。

確かに、良いものを導入したいという欲求は人間誰にでもあると思います。

元々ユニットケアは、福祉先進国である欧州の国々で生まれたケアです。

しかし

実際に「ユニットケア」のようなケアを、日本の介護現場でそのまま持ち込んで実際に通用するのか?

となると

日本が示すスタッフの人員配置基準やガイドライン・社会背景などを考えると

「それはきついだろう~」

「そのまんま適用するのか?」

と疑念が拭えない部分があると思います。

参考文献など











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