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世界を拡張する

成長とは世界の拡張です。

例えば、何をやっても失敗ばかりの人がいたとします。
「成功するための考え方を取り入れたい!」と思ったとき、
「成功するための考え方」って、その人の持つ「価値観」では存在していません。

言い換えると、「自分の世界では記述されていないルール(公理系)を採用する」、ということになります。

自分の世界をA、「自分の世界では記述されていないルール」をB、とすると、
Aという世界から、思い切ってBという世界に飛び移る、みたいなイメージです。

ですが、「自分の世界にないルール」を採用するのって、とっても強い恐怖が伴います。

その人が築いてきた常識や価値観などを、全て「脇において」、新しい世界に飛び出さなくてはならないからです。

「本当に大丈夫なんだろうか…?」

この恐怖は、誰にだってあります。
人には「心理的恒常性」という、「現状を変えたくない!」という強い作用を備えているからです。

ここで「思い切って」世界を飛び移れる人こそ、自分の価値観を拡張していくことができまだからこそ、成功した経営者がこぞって「成功したければ、バカになれ!」というのは、こういう背景があるからだと思います。

思い切って「世界B」に飛び移れ、というメッセージです。

じゃあ、バカになって飛び移れば何でも良いのか?というと、そういう訳ではありません。

価値観を拡張する、ということは、「世界A」と「世界B」を繋げ、「世界A’」を作ることです。
こうすることで、「価値観」は広がっていきます。

だから、変化を恐れて自分の世界に閉じこもるのも、新しい世界に飛び移って、今までの自分を否定するのも、「どちらか一方に偏るのは違う」ということになります。

どっちも大事、ということです。

今まで自分が生きてきた「文脈」を大切にしながら、思い切って「新しい世界での価値観」を取り込み、
自分の持つ価値観を拡げていくことが「成長」なのではないかな、と考えています。

こうやって、”らせん状”に世界を広げていく様は弁証法的だなぁ、と思った次第です。


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