1月11日〜20日まで

1月11日

 本日は初めての上野広小路亭での楽屋見習いでした。私とは別に、もう一人の見習いの方と一緒に楽屋仕事を見ました。開演前に少しだけ太鼓を叩かせてもらいました。以前、師匠と五十嵐雅さんのトークライブの際、師匠の追い出し太鼓を叩く姿を見て「カッコイイ!」と思うと同時に、「これをできるようにするのか…。」と絶望を抱いたことがあります。しかし、叩いてみますと楽しいです。楽器全般に加え太鼓の達人等は大の苦手ですが、本物の太鼓は、聞いていても叩いていても心地良い気持ちになります。

1月13日

 見習い5日目。師匠より、長襦袢を畳むよう言われましたが、出来ませんでした。師匠方、兄さん方に見られる中で着物を畳んでいるんだと視線を感じた途端に頭が真っ白になりました。帰りに「あんなに近くで兄さん方が畳む所を見ていたはずなのに。」とそう思いましたが、〝はず〟のままじゃダメです。情けなくなりました。

1月14日


 見習い6日目。本日はたまにあるというハプニングと遭遇しました。楽屋内で見たことは、楽屋から高座へと続く外階段でメモを取ります。本日も色々書いていますと、派手に着飾った女性が1人、楽屋と高座へ続く階段を登ってきまして「相席屋はここですか?」と言われました。この建物には無いことを伝え、お戻り頂きました。どうやら歯医者・相席屋・マッサージ屋と間違えて楽屋口に来てしまう方が時々いらっしゃるらしいです。あの女性に、素敵な出会いがありますように。

1月15日

 見習い7日目。本日は、初めてお会いする志ら門兄さんに「ラジオの子だよね?」とお声をかけて頂きました。キウイ師匠からは「志ら乃のどこが好き?」と突然聞かれ、テンパってしまった挙句「全てです。」と大雑把な回答をしてしまいました。しかし帰りの電車で、「師匠の好きな所を事細かに説明する方が怖いかな。」としばらく考えてました。機会がありましたら、師匠の好きな所を箇条書きしてみようと思います。 

1月16日


 昼席にて見習い8日目。本日は昼席終わりに、大学から連絡があり、卒業研究作品(戯曲)の提出方法が間違っているため、このままでは卒業手続きが出来ないと言われました。家に帰り慌てて作成し直し、なんとか作品は提出できました。安心した瞬間に、自分はまだ大学生だったことを思い出しました。
大学では戯曲の書き方について勉強し、卒業制作では、落研時代に実際に言われたこと、やられたことの実体験を書きました。いつか演劇としてもやってみたいです。

1月17日

 本日も昼席で見習い9日目。締め太鼓はコツを掴んで良い感じに叩けるようになってきましたが、大太鼓がまだ上手く叩けません。これも練習せねばマズイと感じ、最近はさえばしを枕に打ち付けてます。そんな娘の姿を見て父親が、「使ってないバチがあるからやる。」と言ってドラムスティックをくれました。どうして父親がドラムスティックを持っていたのかは謎ですが、今後はさえばしとドラムスティックの両方を駆使して練習していこうと思います。

1月18日

 本日は阿佐ヶ谷にあります小学校での学校寄席に行きました。演者は師匠と濱乃志隆さん。
師匠のかけた演目は「子ほめ」。小学生に褒め言葉の流れは分かるのかなと思い見ておりますと、皆さんケラケラ笑っておりました。最近の小学生は賢いな…!と考えながら校内を歩いておりましたら迷子になりました。私自身は賢くないなと感じました。

1月19日

 本日の夕方は師匠宅で稽古会。初めて土屋礼央さんとお会いしました。たった一度の自己紹介で、私の名前を覚えて頂いたことにびっくりしました。師匠が「こういうのが売れるんだよ。」と仰ってましたが、その通りだと感じました。これがスターなんだな思いました。その後、師匠が目の前で演目を見せて頂きました。

1月20日

 本日、知人で新型コロナ感染者が出てしまい、濃厚接触者になってしまいました。そのため日本橋亭で行われます昼席の見習いには入らず、すぐにPCR検査を受けに行きました。結果は陰性で少しホッとしました。自分が濃厚接触者になり、感染してるかもしれないとなると、軽いパニックに陥ることが分かりました。陰性報告をして、家族も一安心しておりました。師匠にもその事をお伝えしますと、自宅待機は避けられないだろうからと「自宅待機10日間メニュー」を頂きました。


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