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声明―片山質問に感謝、政府への要請、一部議員への抗議など―

 女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会は、片山質問に感謝、政府への要請、一部議員への抗議などを送付したことをご報告します。この問題で歴史に残るであろう片山質問は、以下note記事に収録してあります。
https://note.com/sws_jp/n/n0260f5c77e5f

女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会 
女性スペースを守る会 共同代表 山田響子、同森谷みのり、同野神和音
性同一性障害特例法を守る会 代表 美山みどり
白百合の会 代表 森奈津子
平等社会実現の会 代表 織田道子
性暴力被害者の会 代表 郡司真子
女性の権利を守るトランスの会 事務局長 森永弥沙
&有志(順不同)
問合先 弁護士滝本太郎

 2023年11月20日参議院本会議にて、片山さつき議員が自民党を代表して、女性専用スペースの安心・安全について、岸田首相あてに質問をしました。
 片山議員は、この6月のLGBT理解増進法成立直後に設立された「全ての女性の安心・安全と女子スポーツの公平性等を守る議員連盟」の共同代表に就かれ、今回、参議院本会議というまさに公の場で、昨今「性自認の尊重」という大義名分のもとに、女性専用スペースの安心・安全、つまりは女性の生存権が脅かされる事態となっていることに警鐘を鳴らしました。
 その中では、7月11日経産省トイレ裁判の最高裁判決、10月25日の「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」の生殖不能要件の違憲決定以降、身体男性が本人の性自認のみで女性専用スペースに立ち入れるようになる危険性があることを指摘し、女性専用スペースを守るための立法が必要だと訴えました。
 また、実際に女湯に侵入して逮捕された男が「自分の性自認は女性である」と主張している報道を挙げて、「国民は今捕まえられているから安心などとは全く思ってなくて、LGBT理解増進法の成立や最高裁の判決等を見て、今後違憲状態を解消していくうえで、これからも逮捕できるのか、注意した側がかえって差別だと訴えられないか、というような心配をしておられる」という言及もありました。この「今捕まえられているから安心」というのは、トランスジェンダー権利活動家がよく使う詭弁ですが、それを取り上げて的確な指摘がなされたことは、非常に重要だと思います。
 そして、「日本全国の6400万人の女性たちの安心と安全、いわば究極、生存権を現状より1ミリたりとも危うくすることはないように、岸田総理の基本的なお考えをお伺いして質問を終わりにしたいと思います」という片山議員の言葉はまさに女性たちの悲願です。片山議員が、性犯罪や女性への暴力事案への対策・救済に熱心であることを背景とした質問だと感じます。
 片山議員が国会本会議という場で力強く明言されたことに対し、心より感謝申し上げます。

 この質問に対し、岸田首相は「女性の安心と安全を守ることは重要」と答弁しました。これは至極当然のことですが、性自認にまつわる問題に関して「女性の安心・安全を守るべき」と言うだけで「トランス差別」と糾弾されてしまう昨今においては、とても価値のあるものです。岸田首相は、これを具体的な政策として実現するべく、女性の生存権を守り適切に運用するためのLGBT理解増進法ガイドラインや、女性スペースに関する法律、女子スポーツに関する法律の作成を速やかに進めるべきだと考えます。
 ここに、内閣に対し強く要請します。

 なお、この片山議員の質問中に、左派野党と思われる席からは激しい野次が飛んでいました。さらに社民党副党首の大椿ゆうこ参議院議員は同日、この質問に関して「トランスジェンダーへのヘイトスピーチが垂れ流された」とX上でポストしていました。
 女性の安心・安全を訴えるだけで激しい野次を飛ばされ、「トランスジェンダーへのヘイトスピーチ」などと誹謗中傷を受けるこの異常事態は、「性自認至上主義」がいかに女性差別的な思想であるかを象徴しています。
 これら野次を飛ばした議員と大椿議員に対して、強く抗議し、女性の安心・安全を訴えることの何が「ヘイトスピーチ」なのか、改めて明確に説明すること、また当連絡会の者らと面談することを求めます。

 「性自認の尊重」という錦の御旗を掲げながら女性の生存権を踏みにじる「性自認至上主義」は、すでに世界中に蔓延して大きな混乱を招いています。日本が周回遅れでその轍を踏まないように、国会の場でしっかりとした議論がなされることを、私たちは強く求めます。

以 上

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