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千葉県の熊谷俊人知事あてに上申―作家森奈津子氏を「女性の権利」講師から外すな―

🟣追記 2024.10.16

10月15日「千葉県知事・熊谷俊人氏への抗議書」を出しました。

千葉県知事・熊谷俊人氏への抗議書

令和6年(2024年)10月15日
千 葉 県 御中
知事 熊谷俊人 殿
(担当 千葉県健康福祉部健康福祉政策課人権室)
女性スペースを守る会
共同代表 山 田 響 子
  同   野 神 和 音
  同   森 谷 みのり

抗 議 の 趣 旨

1 令和6年度千葉県人権啓発指導者養成講座の024年10月2日(水)に開催される「女性に関する人権」をテーマとする回での、森奈津子氏講演を中止したことにつき、強く抗議する。
2 森奈津子氏及びその依頼で同道する者らに対し、知事自身が事案経過とその理由を説明するよう求める。

抗 議 の 理 由

 当会は、9月25日夜、この件について別紙の通りの上申書(以下「上申書」という。)をファックスし、当月26日午後4時から、担当部局にさらに資料をお渡ししつつ、この講演の実施を要請したものである。
しかるに、この要請の直後、同日の会議で定まったのか、10月2日の講座はふたつとも中止と決めたと、説明された。当会は、直ちにその場で上申書の趣旨に従い抗議したが、本書でより明確にする。

1  同日の午後6時頃に下記のホームページで中止が公表された。そこでは中止理由を「諸般の事情により」としている。面談時の口頭説明と食い違いがあった。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/keihatsu/youseikouza-r6.html
 すなわち、口頭での説明では、中止の理由は「円滑に開催することができない可能性があるから」であった。26日中に公表予定、記者会見ではないとの説明もその通りであった一方で、中止の理由についてだけ、食い違う内容であった。
 担当部の当会への説明では、担当部が講座をホームページに掲示したのは9月13日、抗議が来始めたのが20日頃で、抗議は計数十の団体などから来たとのことであった。十数ではないと確認した。 
 そして中止を求めるTransgender Japanとの24日の面談や、25日夜の当会からのファックスなどあるも、中止としたとのことである。
 このことからすると、担当部局としては「諸般の事情」ではなく、「円滑に開催することができない可能性があるから」を理由としたいと捉えていたものと思わざるを得ない。抗議が重なっていたことは担当部局として不安を感じたのであろうと推測される。
 しかし、公式には「諸般の事情により」と記載されている。
 なぜか。

2 この点で、大きく注目されるのは、熊谷知事の「経緯を確認します。私も驚いています。」という9月22日朝8時06分のXポストである。これは、後記のとおりC.R.A.C.なる団体そして劉靈均氏が9月21日にXポストしたことを受けての熊谷知事のXポストである。そして、26日の面談での説明では、講座の開催の決定は知事決裁ではないが、中止は知事決裁とのことであった。
 このことからすると、今回の中止決定を発案しかつ指示したのは、熊谷知事自身であり、「諸般の事情により」という理由で中止するという決断をしたのも熊谷知事自身であろうと、推測せざるを得ない。

3 およそ、人権啓発指導者の養成講座にあっては、被差別部落出身者に関する差別と、女性に関する人権を抜きにしては、きわめて不十分であると言わざるを得ない。
 まして、森奈津子氏は、上申の趣旨に記載したとおり、
①  生得的女性かつ性的少数者の作家でありかつ「白百合の会」という任意団体の代表として、当会ともども「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」などで活動している方であり、このテーマと演題について話すのに最も適切な方であり、
②  同氏の識見は高く、だからこそ、いわゆるLGBT理解増進法の審議にあたって、参議院内閣委員会において、維新の議員の質問に答える参考人として、当会の滝本と同様、理解増進法の制定に賛成の立場から話した方である。 一方、熊谷知事がXポストした経緯である「C.R.A.C.」=しばき隊なる団体の性質が危ういことは既に公知の事実と思われる。数十の抗議はこれらの者、そして9月24日に面談した団体に関係する方々かと思われるが、このTransgender Japanこそが主観的には格別、客観的には市井のトランス女性を含む性的少数者につき偏見を増してしまう活動をしているものである。同団体は、上申書に記載した要旨下記のとおりの状況なのである。
① 「Fuck The TERF」プラカードについて問題がないとし、新宿区からの指摘にも従わず、女性の不安を一部たりとも考えていない団体である。
②  共同代表だった者は、女性に対する強制わいせつの疑いで逮捕され、今も裁判中の立場である。
  当該事件は、同団体らが催し物をした夜の行為だが、同団体は同氏を共同代表から降ろし会員資資格を停止するとしただけで反省の態度を示していない。
③ 同団体のうち、一見して失礼ながら男性だと分かる状態の人が女子トイレに入り、居合わせた若い女性を怖がらせてしまった事件もあった。
④  この代表氏自身が、女性を侮蔑するようなXポストをしてきており、到底「女性の権利」の講演に 関してものを言える立場ではない。

4  以上のことからして、熊谷知事にあっては、「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機に、自らの発案でなぜか中止を発案し、上記の通りのTransgender Japanの要請もあったところ、それらの社会的信用性を考慮することなく一方的な考えにて、担当部局に数十の抗議があったこともあいまって、中止したという外はない。
 それも、国会の参考人として出席するまでした女性作家の「女性に関する人権」をテーマとしての講師につき、中止させたものである。
 今回の熊谷知事の判断は、まったく不当かつ違法なものだという外はない。

 よって、抗議の趣旨記載のとおり、強く抗議し、かつ求める。
 2週間以内に回答されたい。    以 上

🟣追記 2024年9月27日


 26日の面談で要請した直後にその場で言われたのですが、実は10月2日の講座はふたつとも中止と決めた、とのことです。以下画像の講座です。

 「円滑に開催することができない可能性があるから」という理由で、26日中に公表予定、記者会見ではないが、との説明でした。
 C.R.A.C.そして劉靈均氏が9月21日にXポストし、知事の「経緯を確認します。私も驚いています。」ポストが22日朝8時06分、トランスジェンダージャパンの面談が24日で、25日夜に当会のFAX、26日に当会との面談。その面談後の26日夕方にホームページで中止と公表。
 面談時の説明では、担当部が講座をホームページに掲示したのは9月13日、抗議が来始めたのが20日頃で、計数十の団体などから来たとのこと。そしてトランスジェンダージャパンとの面談や、25日夜の当会からのファックスなどあるも、26日に中止と正式決定。
 講座の開催を決定した時は知事決裁ではないが、中止は知事決裁だとのことでした。
 同日の午後6時頃に下記のホームページで中止が公表されています。そこでは「諸般の事情により」となっており、面談時の口頭説明と食い違いがありました。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/keihatsu/youseikouza-r6.html

 中止につき、口頭で強く抗議してまいりました。また前夜ファックスした上申書のみならず、面談時に持参した様々な資料を必ずや知事に渡すよう要請し、その約束は取れました。以上の通り、報告します。


千葉県知事あてに、作家森奈津子氏を講師から外さないよう、9月25日、急ぎ上申しました。


 国会でLGBT理解増進法制定の際に、その参考人にもなった生得的女性・性的少数者の作家を「女性の権利」講師とすることを中止、まして「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機とし、様々な問題のあるTransgender Japanの要請も経て中止とするようなことがあってはなりません。千葉県の名折れであり、知事の政治責任も生じます。
 そこで、急ぎこの旨を説明した上申書の協議をし合意できたので、まずは9月25日夜ファックスにて上申しました。そして26日午後4時に、森谷みのり共同代表他3名で千葉県庁に訪問し担当課と面談して、上申書と様々な資料も渡して要請しました。

9/26千葉県庁にて上申書と資料を提出

上 申 書

(ファックス及び郵送)
令和6年9月25日
千 葉 県 御中
知事 熊谷俊人 殿
(担当 千葉県健康福祉部健康福祉政策課人権室)

女性スペースを守る会 
共同代表 山田響子/同 野神和音/同森谷みのり
事務局弁護士 滝本太郎

上申の趣旨

 令和6年度千葉県人権啓発指導者養成講座の2024年10月2日(水)に開催される「女性に関する人権」をテーマとする回での、森奈津子氏講演をそのまま実施するよう求めます。
 また、9月24日、貴人権室に面談して要請としたとするTransgender Japan(代表畑野とまと)氏の要請内容は、何ら考慮に入れないように求めます。

上申の理由

1 当会は、別紙の通りの趣意書に基づき、女性スペースの安心安全という女性の基本的人権を確保するために、様々な活動をしている者です。現在、女性を中心として賛同者は3250名ほど、うち600名程のレズビアンを中心として様々な性的少数者が約730名もいます。
当会は、昨年6月のいわゆるLGBT理解増進法の審議にあたり、参議院内閣委員会での自民党の質問に答える参考人として、当会事務局弁護士滝本太郎を輩出しています。

2 さて、作家の森奈津子氏は生得的女性かつ性的少数者であるばかりでなく「白百合の会」という任意団体の代表として、当会ともども「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」などでともに活動している方です。参考までに連絡会の冊子も同封します。
 同氏の識見は高く、だからこそ、上記のLGBT理解増進法の審議にあたっては、維新の議員の質問に答える参考人として、当会の滝本と同様に参加議員内閣委員会の参考人として話した方です。 参考 https://note.com/sws_jp/n/n66994c3d8eca
 ですから、女性の人権を語る方としてこれほど適切である方はそうはおらず、LGBT理解増進法が成立している以上、必要であればこれも踏まえて、女性の人権を語るに最適の方であると確信します。

3 しかるに、Xポストでの「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機として、この講演が危うくなっている模様であり、重大な問題です。「C.R.A.C.」なる団体の性質が危ういところは既に公知の事実と思われますところ、森奈津子氏はその問題も追及していることから、このような妨害があったと思われます。

4 更に、9月24日には、Transgender Japanの代表畑野とまと氏らが面談して要請したということを同会がネット上で大宣伝していますが、これに左右されることがあっては一切ならない所と考えます。
 というのは、Transgender Japanこそ、この代表者こそが、主観的には格別、客観的には市井のトランス女性を含む性的少数者につき偏見を増してしまう活動をしているものだからです。
 第1には、Transgender Japanは、2022年11月12日の新宿パレードで、性自認主義に疑義を言う女性らを恐怖させる「Fuck The TERF」プラカードを参加者が掲示したところ、「全く問題ありません」という文書を公開しました。女性の不安を一部たりとも考えていない団体だという外はありません。新宿区から2023年2月2日、表現に注意するように指摘されたが反省ないままの団体なのです。
 資料を添付します https://note.com/sws_jp/n/n7771dbd15286
 第2には、Transgender Japanは以前,共同代表制で、あと一人の代表は生得的女性だが法的男性となっていた浅沼智也氏でした。ところが、同氏は2024年3月14日に青森県警によって強制わいせつの疑いで逮捕され、起訴されて今も裁判中の立場です。その事件は、同団体らが催し物をした2023年2月14日の夜、同人が生得的女性に加害したというものです。それにもかかわらず、同団体は同氏を共同代表から降ろし、会員資格を停止するとしただけで反省の態度を示していません。 
 第3には、この7月12日、当会を原告、アリエルクッキーリュウこと劉霊均氏の裁判の判決が横浜地裁でありましたが、Transgender Japan代表畑野とまと氏とともに、その連れ合いであるトランス女性の「畑野ぷちとまと」氏が1階女子トイレに、居合わせた若い女性を怖がらせてしまった事件さえありました。その被害内容についての陳述書を添付します。
 第4に、この代表である「畑野とまと」氏自身が、1つ例を挙げれば分かるような、下記のような読むに堪えないようなXポストをしてきた方であり、到底「女性の権利」の講演に関して、もの言える立場ではないものです。

5 以上の通りの理由から上申の趣旨記載の通り求めます。熊谷千葉県知事の前記の通りXポストでの「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機に、物事が動いてきた模様です。
 これに対しては、正確な情報が伝わっていないのではないかと当会事務局が判断し、すで
に下記のとおりの助言を申し上げたところでもあります。その他、実に多くの人が知事あてに連絡していることも分かります。森奈津子氏自身も自らリプライしておられます。

 女性の権利に関連して、国会の参考人として出席するまでもした女性作家の「女性の権利」としての講師採用につき、これを中止する、まして「C.R.A.C.」=しばき隊なる人のポストを契機に、また上記の通りのTransgender Japanの要請もあったうえで中止とするようなことがあれば、千葉県の名折れであり、知事の政治責任も生じてしまいます。
千葉県、千葉県知事として、これらのことをしっかりとご検討ください。
以上の通り、上申します。   以 上


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