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なめかわ水戸市議らへの暴力に抗議し徹底的な捜査を求める声明-白百合の会&女性スペースを守る会-

水戸市の女性の市議会議員の滑川友理氏(立憲民主党所属)らが、その活動中に暴力を受けたとのことです(滑川氏ご本人のツイートよりhttps://twitter.com/namecchi_1031/status/1700764682699899379)。女性に対する暴力、言論・活動の自由の保障の重要性の観点から、白百合の会と女性スペースを守る会とで、9月14日声明を出しました。茨城県警察本部に送り、ここに公にします。

滑川友理水戸市議らへの暴力行為に抗議し、徹底した捜査を求めます
―女性であることに起因する暴力の根絶・言論の自由を―

2023年9月14日
白百合の会 
代 表    森   奈  津  子
女性スペースを守る会 
共同代表 山田響子/野神和音/森谷みのり

1 女性の身体的・経済的な不利な状況に着目しこれを忘れない性的少数者が集まって成立した白百合の会、女性スペースの保護を訴えて成立した女性スペースを守る会の両団体は、女性が女性であるが故に受けるすべての暴力に、断固として抗議し、反対します。
  女性が暴力および性暴力の標的にされやすいというのは明らかな事実です。体格・筋力で男性に劣り、妊娠可能性のある身体上の特性を持っていること、歴史的に社会で権力から疎外されてきたこと等から、女性への暴力は軽視され容認されてきました。
  性的少数者のコミュニティにおいても、女性同性愛者であるレズビアンと男性同性愛者であるゲイの間には、歴然とした権力差・財力差が存在します。
  私たちは、女性が女性であるが故に受けるすべての暴力に、断固として抗議し、反対します。

2 水戸市市議会議員の滑川友理氏(立憲民主党所属)のX(ツイッター)記載によれば、同氏ら2名が、この9月9日(土)15:25頃、LGBTQ居場所づくり事業の最中に、市民の方から殴る蹴る4発の暴行を受けたとのことです。4月の選挙中から名誉毀損的行為や、つきまといのような行為を5か月間受けていたともあります。氏は、NPO法人RAINBOW茨城の初代会長・レズビアンと自己紹介されています。このことからすれば、この事件が性的少数者やその活動を嫌悪しての暴力行為である可能性があります。
これまでにも、女性議員および女性の立候補者に対する性的嫌がらせ・性暴力・暴力については、複数の報告がありました。今回の滑川氏の受けた暴力も、その延長線上にあります。事件の詳細は公開されていませんが、氏がレズビアンで性的少数者であり、LGBTQ居場所作りに携わっているために攻撃されたかもしれないという要因と並び、市議が女性であるという要素も重視すべきです。
ゲイであることを公表して政治活動を行っている男性議員や立候補者も複数存在したものの、それを理由にした暴力事件は起こっていません。それは何を意味するでしょうか。

3 女性が社会で自由に行動し、発言し、働き、同性・異性を問わずパートナーと対等な関係を築き、政治にかかわる。そのためには、女性が安心して活動できる環境、決して暴力を許さないという社会の共通認識および女性スペースの安心安全の担保が絶対に必要です。
  この安心安全は、どんな見解を持ち活動する女性にとっても保障されなければなりません。私どもの団体は、性自認至上主義を止めようとしていますから、これを進めようとする氏の所属する立憲民主党などとは見解を異にします。
しかし、氏の言論と活動の自由が侵害されてはなりません。自治体や国が進路を間違わないためには、様々な論者の多方面からする調査と裏付け、先行した国があればそこで混乱の有無などを調査し、自由な討議をすることこそが必要です。その大前提として、どちら側の論者・活動家・議員らにあっても言論の際の安心安全が確保されることが必要です。日本の民主主義を守るため、進路を間違えないために必須のことです。
社会の構成員の半分強は女性です。人口、数の上では明確にマジョリティです。しかし社会で不利な位置に立たされている点においてはマイノリティです。フェミサイドと称される女性を狙ったヘイトクライムはそれを体現しています。
女性の言論や活動への脅迫、名誉毀損ましてや身体的な加害行為は断じてあってはなりません。

私たちはここに、滑川友理水戸市議らへの暴力行為に対し抗議し、捜査当局にあっては徹底した捜査を遂げて、厳重な処罰をするよう求めます。
以 上

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