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すぐそこにある沼。

3年もほったらかしにしてしまってました。
見ている人がいるのかは謎ですが、見てくださっている方ありがとうございます。

結婚して5年経ち、コロナ禍というこれまでになかった自粛や対策を経て、少しずつ、本当に少しずつ日常の様変わりに慣れてきました。
子供達は日進月歩で成長し、上の子はもうすぐ9歳のゲーム大好きっ子に、下の子は3歳の食べるの大好きおしゃまさんになりました。
毎日毎日怒鳴って追いかけて、笑っている時間の方が少ないんじゃないかな。
それでも「おかあさん」と言って笑いかける子供達は愛くるしい事はこの上ない小悪魔達です。

旦那とも変わりなく。
前より話したり、喧嘩したり、泣いたり笑ったり。
お互いがお互いらしく居られるような立ち位置で手を繋いで歩いていると思っています。



それでも。
このところ刺さるように思い出すのは昔の事。
初めて上の子を妊娠したとわかり、悪阻に苦しみながら色んな事に悩んで悩んで覚悟を決めて結婚して、その覚悟をぐしゃぐしゃに叩き壊して次の覚悟を決めて離婚の為に奔走した日々。
拠り所を持つ事を怠惰だと決めつけ、一人で走り回って心も体も無茶をし続けて必死だった頃。

あの頃のドス黒い思い出が頭を駆け巡って、落ち着いて満たされているはずの今にガソリンを撒かれて火をつけられそうになる気持ちになる事が度々あり、眠れない夜がちょくちょくあります。

今の旦那と結婚し、上の子がすくすく成長し、下の子が産まれ、思い出す暇もなく色々な事で溢れかえっているのに。
思い出したところでいい事なんてひとつもなくて、ただただ沼に沈むように心を汚すだけなのに。

忘れたい事ほど忘れられないとかと思い知らされれば、「お前はそれでよかったのか」と四六時中問いただされているような気持ちになって、持って行き場のない声を温かいお茶で無理やりお腹に押し戻す。
まだ眠気はこない、お腹からせり上がるものがある。それでも明日のために、今のために寝なくては。


そんな夜があと何千回、何万回続くのか。

途方もなく悪いことが起きる夜。
乗り越えられる人になりたいなと、そう思うばかりであります。



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