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小泉今日子について その四

小泉今日子の曲を年代順に聴き込んでますが、89年の『KOIZUMI IN THE HOUSE』から92年の『Bambinater』まで聴いて、変化というか時代の音に馴染めない感じがあるのが正直な感想。好きな曲もあるんだけど、若干困惑のバブル時代。当時は自分も冴えない貧乏学生だったこともあってか、バブルにはいい思い出はほぼなくって・・。キョンキョンにも置いて行かれてしまった感覚になった。かっこいいとは思うんだけど。クラブミュージックだとか、世の中の狂騒には正直縁がなかったな。

『KOIZUMI IN THE HOUSE』は結構好きで近田春夫の作った曲はすごくグッとくる。歌謡曲とダンスビートの融合というか、独特の和のセンスが感じられてクセになる。「水のルージュ」は原曲もいいが、このアルバムのBreak' ACID' Beats MIXは最高だと思う。
『Ballad Classic Ⅱ』もじわじわくる。全曲再録音のセルフカバーで、原曲よりもいい感じのも多い。
大ヒット曲の「あなたに会えてよかった」と「優しい雨」は小泉今日子本人の詞が曲をさらに魅力的にしていて、文才がすごい。この2曲はやっぱり名作。今やスタンダードとも言えるポップソングだが、この時代のダンス系やアンビエント系の曲が多い中では王道のポップソングは異色な曲だったんだなと思った。「優しい雨」は編曲がムーンライダーズの白井良明だったことを知って、それだけで妙に納得して感動しました。ただムーンライダーズのファンなので、さすがのアレンジだな。

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