ざっくりとした「駒の動かし方の教え方」(2)
日が空きましたが…。
前回は玉1枚だけで対局すると書きました。
この後は、こどもの様子を見て変えています。
▲玉vs玉をしょーもないと思っている様子のとき
これは「玉を取られたら負け」というゲーム性がわかっているので、玉を取りにいく駒から教えます。
(「取られたら」じゃなくて「詰ませたら」という話はだいぶ先にします)
つまり飛車と角ですね。
これを指すからには竜と馬、そして成れる場所を教えます。
角のナナメはずれやすいので、何問か「この角でこの玉は取れるでしょうか」クイズを出します。
そして、ここ大事なことが。
玉以外の駒を取っても、対局は終わりません。
はい、ここは教えるほうには当たり前すぎて飛ばしちゃうポイントですよー。
「取った駒は使える」だけでもまあまあ通じますが、丁寧に言うならば「捕まえた駒は、自分の右側(あるいは駒台)に、自分が使う向きで、表向きにして置いておきます。次に自分の盤になったときに、もう出ている駒を動かしてもいいし、ここ(駒台)で休憩している駒を空いているマス目に置いてもいいです」となります。
↑どさくさにマナーも教えています。
マナーは最初に「そういうものなんやなぁ」と思ってもらえればスッと身につくので、最初に言ってしまっています。
もちろん待ったも、玉vs玉のときに言います。
待ったがあった瞬間に「あっ、ごめん言ってなかった! 一度動かしたらやり直しはできへんねん」という感じで。
「二歩」や「行きどころのない駒」はこの時点では関係ないので飛ばします。
間違っても、歩の存在を教えていないのに二歩を教えないように!
(横で見ている子が「でもなー歩だけはなー」と口を挟むことがあるので全力で阻止しましょう)
まだ「詰ます」必要はありません。
もしかしたら初手から▲5八飛△8八飛成▲5一飛成で終わるかもしれませんが、それで構わないんです。
将棋に初めて触れる子なら1日目でここまで指せれば十分。
しっかりこの3枚をマスターしてもらうために1日目はひたすらこの3枚で対局します。
余裕があれば鬼ごっこ(下図)もやりますが、これは詰みの練習になるので駒を初めて動かす段階ではないかなと思います。
鬼ごっこについては書きたいことがたくさんありますが、今回のテーマからずれるので割愛します。
長くなったので、
△玉vs玉で何局も盛り上がっているとき
は、また今度。
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