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QTnet将棋センターに行ってきた(第12回女子アマ王位戦九州大会)

☆写真はCanon IXY200(一部iPad mini)での撮影です。
☆もろもろの情報は2019年11月時点のものです。
☆全文無料公開ですが、課金もできます。

まえがき。

11月3日、福岡市で行われた第12回女子アマ王位戦九州大会に行ってきました。
会場はQTnet将棋センター。今春スタートしたばかりの新しい将棋道場です。

着くまで。

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朝いちばんの飛行機で福岡へ。
早割だと新幹線より安いのにうきうきして飛行機を取ったけど、7時発は早すぎました。
しかも心配だから早く行ったら、始発(というのか?)だから保安検査場がまだ開いていなくてびっくり。

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福岡空港に着いたら空港内をバス移動。スターウォーズの飛行機があったのではしゃいで撮影。
バスの中なので、これ以上引いて撮ることができず、中途半端に切れています。

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到着ロビーからエスカレーターに乗ったらもう目の前に地下鉄の改札口ってすごいですね。しかも交通系ICを使う人はダイレクトに入場できるのが素晴らしい。
(写真中央奥には切符売り場があります)

会場のQTnet将棋センターには、福岡空港からだと(博多駅からでも)地下鉄空港線で天神まで行って、天神南駅まで徒歩で移動し(意外とある。10分くらい)、七隈線に乗って六本松駅で降ります。
地下鉄の料金は福岡空港-六本松で300円。ICOCAだと「福岡空港-天神260円」「天神南-六本松40円」と記録されます。
天神~天神南は2時間以内なら乗り換え扱いで通しの料金になります。
大阪メトロの梅田・東梅田・西梅田の3駅間は30分なので本当に乗り換えしかできませんが、2時間あれば買い物や食事ができますね!

さて、六本松駅を降りたら科学館のほうに行きましょう。

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階段を登って後ろ側に進み、↓怪しい銅像があるところを曲がります。

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(怪しくはないか)

QTnet将棋センターのホームページに「銅像のところを曲がる」とだけ書いてあって写真がないけど、著作権かなんかの絡みかしら…?

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歩いてたら看板やのぼりが見えます。ずーっと歩きます。
でもこの通りの左側っていうのが罠です。

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ここです。ここの1階。

中の様子。

中の全景を撮るのを忘れていましたが、かなり広くて、この日はアマ王将戦の九州地区大会と、女子アマ王位戦の九州大会が同時に行われていたので、150人は同時に指していたのではないでしょうか。それでも満席じゃなかったから200人くらいは入れるのかなぁ。

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受付には何やらハイテクな機械がありました。
普段の教室や道場利用は「ぴっ」で行けるみたいです。
今日は大会だからか、下平さん(しもだいらさん。元アマ竜王。福岡県支部連合会の会長さん。つまり偉い人。すごい人)が受付してくださって、現金払いでした。

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普段はクレジットカードが使えるよ~。

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こんな雰囲気。くるくる系の椅子です。

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大きなモニターとか、優待生活とか。

将棋の話。

大会のほうは20人参加。松山のときと異なり、クラス分け無しで初心者の方も含まれていて、有段者は4~5人かなぁという雰囲気。
持ち時間は各15分(切れたら1手30秒、チェスクロック使用)、1勝通過2敗失格の予選(15人通過)のあと決勝トーナメントでした。
前述の通り級位者の方も多く、予選1回戦で隣の子供同士の対局が開始3分で王手放置で終わってました。

そんな感じなので、有段者に当たるまでは気を緩めずに指し、どんなに棋力差があっても早指しではなく最善手を指すように心がけました。

それにしても。

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銀を逃げずに桂馬を跳ねた上図から、
△5六桂 ▲同 歩 △3七角 ▲2九飛 △4六角成
▲5七角 △7八銀成 ▲同 玉 △5七馬 ▲6八銀 △8九銀
▲同 玉 △6八馬 ▲7九銀打 △6七馬 ▲7八銀 △9八銀
▲同 玉 △7八馬 ▲8九銀 △8七飛成 ▲同 銀 △8八金
▲同 銀 △8九角 ▲9九玉 △9八歩 ▲同 銀 △同角成
▲同 玉 △8九銀まで、後手(すわ)の勝ち。

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って、ここまで作ったようにぴったり寄せがなくても。
「全く緩めない」がテーマだったので、相手のお子さんがめっちゃ落ち込んでしまった。
1つ目の図で▲6五銀と逃げても△4七角があるので、既に大差ですが、途中の▲2九飛が負けを早めましたかね。
最後、飛車を切ったあとに読み抜けがあって(「▲8七同銀」の銀が9八に利くのをうっかり)、打ち歩詰めかと思ってびびりましたが詰んでいました。
この将棋の逆転はないだろうけど、終盤のすっぽ抜けは致命傷になりかねないから気をつけないといけないですね。

と思っていたら、準々決勝で大分のSさんに、人生で5本の指に入るような逆転負けをしてしまいました。

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▲3四銀△4二歩▲2八銀打△3七金▲同桂△2九銀▲1七玉△6六馬……あたりから雲行きが怪しく。
▲2八銀打に代えて▲4四角が紛れがなかったでしょうか。
本譜でも勝っているけど、最後は一手違いまで追い上げられ、さらには合駒を間違えて詰まされてしまいました。
秒読みで頭が真っ白に…。
序盤からまあまあきちんと指せていて、強いSさんに勝つチャンスだったのでもったいなかった。しかしこれが現在の実力ということですね。

雰囲気。

「株式会社QTnet(キューティーネット)は、福岡県福岡市中央区に本社を置く九州電力グループの電力系通信事業者。」ってWikipediaに書いてあります。Wikipedia先生いつもありがとう。

九州電力やQTnetが将棋界に理解があり、物心両面で支えていただいているのは周知の通りですが、今年5月になんと将棋センターまで作っちゃったんですねぇ。ありがたい話です。
とはいうものの大阪に住む私から見て唐突な印象は否めず、正直なところ運営計画とかどうなってるんかなぁ、大丈夫なんかなぁと思っていましたが、5月に「QTnetジュニア将棋センター」でスタートしたのが10月から「QTnet将棋センター」と「ジュニア」が取れました。案内を見てたら当初から大人の方でも利用できたみたいで「なんでジュニアなんかなぁ」と思っていたので名前と実態がそろったのでよかったです。

11月からは豊川孝弘七段や関口武史五段(指導棋士)の教室も始まったみたいなので、これからいろいろ発展していきそうですね。

訪問した日は道場や教室を休みにして終日ずっと大会に使われていたので、どんな雰囲気かはわかりませんでした。

できたばかりだし、綺麗な場所でした。
トイレは入ったから勝手に電気がつくタイプでした。あとセンター内に自動販売機があります。
お子さんの付き添いの保護者向けか、女性誌が閲覧できるように用意されているのが将棋センターでは新しいなぁと思いました。

まだできて半年。
私がやってた教室は、初回に来てくれたお子さんたちがすごく真剣で静かに受講していて、その雰囲気が7年続いたと思っています。
できたばかりの教室や道場は「雰囲気がわからない」「新しくて不安」と敬遠されることもありますが、伝統の始点に携われる機会はそうそうないですし、「じゃあいい雰囲気を作っていこう」という勢いで乗り込んでいけばいいと思います!
下平さんは見た目が怖いけどゆかいなおっちゃんで、指導は荒っぽく見えるけど実はエッセンスがたくさん詰まっていて、横で見ていても大変勉強になりました。
なんといっても大都市・福岡の将棋センターなので、どんどんにぎわえばいいなーと思います。
(ところで、クリスタルキングの「大都会」が歌う大都会って、福岡のことなんですってね)

おまけ。

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↑大会はお弁当つき。

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↑福岡の地下鉄は、駅ごとにマークがあるんですね。

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↑祇園駅かわいい。

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↑天神駅と天神南駅は10分ほど歩きます。間の地下街がおしゃれ空間でした。

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↑お嬢様じゃないと入れなさそうな雰囲気のトイレ。(んなこたぁない)

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↑福岡なので、地下鉄にはJ2アビスパ福岡の広告がちらほら。

「岩下兄貴が写真にいない」と嘆いたけど、岩下啓輔選手(元ガンバ大阪)はシーズン途中でサガン鳥栖に移籍していたのを忘れていました。

基本情報。

※2019年11月現在の情報です。詳細は直接お問い合わせください。
○名前 QTnet将棋センター
○住所 福岡市中央区谷1-12-37 六本松USビル1階
○TEL 092-985-2937
○ホームページ https://qtnet-shogi.jp/
○お値段 中学生以下1300円、大人1500円。QTnetユーザー特別料金、月会員料金などあり。教室は企画ごとに料金設定あり。囲碁教室もあるよ。
○女子トイレ ビル全体のトイレが各フロアにあり。訪問した当日は将棋センターが入居している1階と2階のみ使用可。1階は洋式の個室2つ。きれい。

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私が何かついでがあるときに伺う、皆様のほうで近隣の教室等とまとめて取材する手配をしていただくなど、ご協力ください。
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