ざっくりとした「将棋教室の備品」(1)
備品の話を書いていたら長くなったので、1つに絞ります。
(この図面は『美濃崩し200』から拝借しています)
大盤の話。
大盤。
将棋教室の憧れですよね。
最初はなくてもいいかもしれません。
でも設置するなら、3つだけ心がけてほしいことがあります。
A. 大盤の横に立って駒を動かす。
あるいは、めんどくさくても、1手動かすたびに大盤から離れてください。
生徒さん全員に大盤全体が見えているか、気を配りましょう。
B. 大盤の盤上には、出題図にある駒だけを置く。
部分図の出題のときに、よく使わない駒を端に寄せて出題しますよね。
あれ、やめましょ。
どこまでが使う駒で、どれが避けた駒かわからないんですよ。出題者はわかりますよ。出題者だから。
でもあれは、見ている人にとっては難易度がグンと上がります。
できれば机の上、少なくとも大盤の外や裏に不要な駒を移動させましょう。
C. 使わない駒は整理して置いときましょう。
見ていただきましょう。
これがポポの大盤駒置き場だ!
あ、駒以外はまたの機会に。
これがポポの大盤の前に置いてあるワゴンです。
ポイントは、駒別に置くことです。
箱の外に歩を固めています。
雑多に置いちゃって「あれ? 飛車はどこ? 飛車、飛車、飛車…」と駒をかき混ぜる先生、どうですか?
私はそういう先生を見るたびに、頼りない先生だなあと思っていました。
それに、その数秒だって生徒さんが割いてくれている時間です。
せっかく来た時間を駒探しの時間に付き合わせるなんて、もったいないです。
部分図を入れ替えるときは、初めから整理して戻しましょう。
ワゴンも机もなく、強いていうならばホワイトボードのペン置きしかないというときは、せめて「歩」と「それ以外」で分けておきましょう。それだけだいぶ時間が短縮されます。
洗練された動きで「カッコいい将棋の先生」になりましょう!
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