6lackの「Pretty little fears」にフィーチャーされているJ.Coleのバースがとても美しいので訳してみました。(歌詞の解読はGeniusを参照。)様々な要素が盛り込まれていて面白いです。
※1 過去に浮気をしてしまったことがあり、その失敗があっても尚コールのことを信用してくれている妻に感謝しています
※2 blackという言葉をポジティブとネガティブ両方の意味で使っています。ここでのcloudと次のラインでのrainが繋がっています。
※3 コールは「Tribe」という曲でも自分を犬にたとえていて、そこでは"俺はピットブル、君のためなら鎖に繋がれる"というラインがあります。
※4 コールのファーストネームJermaineと掛かっています。また、単に男としてのmanとも掛けられているかも。
※5 アメリカにおいて山火事は、自然と消えるのを見届けるしかないと言われていて、彼女の炎もそのようにそれ自体で完全なコントロールを持つものと例えられています。
※6 wild highはstrainと並置される語で、まずは負担と訳せます。また、marijuana strains(マリファナの品種)の1つでもあり、直後のfragranceにも対応していると思います。
※7 映画マトリックスで、主人公ネオがモーフィアスに青い薬か赤い薬どちらかを飲むことを迫られ、「青い薬を飲めば話は終わり、ベッドで目覚める。赤い薬を飲めば不思議の国に留まり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう。」(不思議の国のアリスになぞらえて)というシーンがあります。ネオは躊躇なく赤い薬を選び、世界の真の姿を知ることになります。彼女が真の世界を見せてくれる存在だということですね。
※8 fantasyは※7と対応しています。
※9 二人の間に子供が誕生したことを言っています。
※10 このラインは、コールのキリスト教的な精神が表れていて、過去の罪を赦し、人間の内に光のみを見出す神を、彼女との関係に例えています。最後のlightという単語をこれと結びつけることも可能だと思います。
※11 最初の"I'm lovin' your light〜"を受け、lightで締め括られています。