なで肩
私は極度のなで肩だ。
カバンを肩にかければすぐにずり落ち
オフショルダーは好きなのに、なで肩のために作られた服ではないことが着てみるとよくわかる。
私はなで肩が結構コンプレックスだった。
服を着るとマネキンのようにならないし、上半身がだらしなく見え
和装が馴染むくらいの利点しかなかった。
あまり周りに極度のなで肩がいなかったので
1人密かになで肩を悔やむ日々だった。
しかしそこに救世主が現れた。
恋人だ 恋人もなで肩らしく
それを聞いて自分自身が
周りの人の肩なんてちゃんと見ていないことに気がついた(あぴゃー)
そして自分のなで肩はあまり好きじゃないけれど、恋人のなで肩はどの肩よりも愛おしく、''撫でたい肩'''だからなで肩っていう愛称なのかな!!!?!!!!と思うほどであった
なで肩友達
2人である程度なで肩大変だよねトークをしたあと
「なで肩が自分でも嫌だし見た目良くないよね、、?」と聞いたら
「え!!好きだよ!!!!なで肩!!!!かわいい!」(的な反応)
がかえってきた
びっくりしすぎて今まで憎かったなで肩が急に愛おしくなった
なで肩に産んでくれてありがとう、今まで似合わなかったお洋服たちよ大好きだよ、一生なで肩で生きていっちゃお と思った
このなだらかなボールがするんと転げそうなこの肩を愛してくれる人がいたのか、なんて幸せものなんだ、、、、と感激した
それから全くなで肩のことが気にならなくなったし、自分の肩を見るたびに恋人のことを思い出して幸せな気分になった。
ずっとずっと抱えてきた呪いみたいなものってこんな簡単に解けるんだ、、、としみじみ感謝した。
突然のお別れ
ただしかし、最近肩甲骨を積極的に動かしていたらなんと
なで肩でなくなってしまったのである。
なんで???!!!?!?!?!?!?
人の身体ってそんな簡単に変わる?????
自分の変化に処理がまだ追いついていない。
なぜ治ったのか考える余力もないほど驚いている。
でもなぜかこのなで肩ではなくなったこの私の肩も
恋人は愛してくれるのではないかという、自信がある
ぼんやりとしているようではっきりともしている感覚
結局大事なのって自分の体の変化ではなく
いろんな自分の変化をその時々で愛してくれる人がいることなのかもしれない
↑なんでもかんでも変化を受け止めるのが愛だぞ!という都合の良いものではなく
まだなで肩じゃなくなった報告はしていないのにこんなこと書いてしまった
もし今の肩を見て(やっぱりなで肩の方が可愛かったよ)と思ったら
それはそれで真摯に受け止めるので連絡ください
おわり
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