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2021年を音楽作品10作で振り返る

2021年の
個人的によく聴いたな!
という音楽も10作品で振り返ってみます

音楽家ですからね、音楽家なんですけどね、そういえばあまり「今年のベスト10」みたいな記事を書いてきた記憶がないですね(笑)。実際、新しい音楽も随時チェックしてますが、同じかそれ以上のペースで旧譜をレコードで漁るようなこともしてるので、ただ「一番聴いた」だけだと絞りきれないので、2021年新譜の中の10作品を順位という意味ではなくランダムに記していこうと思います。

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"An Evening With" Silk Sonic

こりゃもう紹介するまでもなく話題になりまくった作品ですね。ただ、先行の"Leave The Door Open"の素晴らしすぎる出来栄えとヒットに比べると、後の曲は勿体ぶった割に徐々に新鮮さが無くなってきてしまったような気がしなくもないのは俺だけでしょうか?でももちろん音質は最高だし方向性も最高だし、好きで聴いたと言うよりも「参考にするために研究聴きした作品」と言った方がニュアンスは正しいかもしれないです。笑


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"30" Adele

ベタもベタですが、実はSilk Sonicよりもなんか感動して聞き入っちゃったのはこれかもしれない。最近2作の、ある種呪われるような歌は「よく出来てる」とは思えど、聴き流して終わりがちでしたが、これは少し肩の力が抜けつつも時折笑顔を見せてくれるかのような作品集で、レゲエ調なりソウル調な感じで全体が出来ていて、かつ曲はポップセンスは健在も健在で、、、売れるのが納得できつつ、その音楽そのものに歌そのものに感動したという意味では2021年一番だったかも?


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"Donda" Kanye West

Hip Hopも仕事柄、まぁまぁマメにチェックしてるんですが、どうしても2021年もトラップ調がまだまだ中心で、リリックやMVを見ないと売れた理由が分からないものが多くて若干辟易していたところにリリースされたレジェンドNAS、そしてキムカーダシアンと離婚したてのカニエのこのアルバムは素晴らしかった。特にこの"Donda"収録の"Hurricane"は曲もトラックもミックスも全てに唖然とする出来で、流石の一言です。わざわざ苦境を自ら作り出して、それを糧に新境地を開拓する、、、なんと苦しい生き物なんでしょう、アーティストって、、、苦笑


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"Call Me If You Get Lost" Tylor The Creator

ラップの内容が対訳を見ないと分からない俺のような人種にとって、トラックの在り方、フロウのあり方、アレンジのあり方はその、「翻訳をみたい!」と思うきっかけにもなるし、流し聴きをする上でも重要なポイント。という意味では毎回毎回Tylor The Creatorはサンプリングを駆使した独自のトラックで聞いているだけで面白く気持ち良い。そしてこのサウンドにしてポップチャートの上位に来るというのが凄い!このアルバムも前作に続きBillboardアルバムチャート1位を獲得!


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"Sometime I Might Be Introvert" Little Simz

R&Bも色々聴きましたね。Silk Sonic以外でもGIVEONのヒットもあったし、脱トラップをいち早く出来ているのはR&Bシーンかもしれない。Phaboというシンガーもすごく良かった。。。と色々あるけれど1つ選ぶならばUKの女性アーティストLittle Simz新譜のこれか。Janelle Monae的にも見える佇まいの通り、ファッショナブルにオールドソウル&ヒップホップを現代に再構築している音楽性で心地よかった。R&Bというか、UKのLauryn Hillって感じかな。
あ、オールドソウル再構築系だとLeon Bridges新譜、、、も悪くないがCurtis Harding"If Words Were Flowers"が良かった!!


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"SUGAROKU" 菅原信介&6TH GENERATION

和物も色々と出てきてますが、なかなかR&B的な歌まで出来る人は最近出て来なくなった気がするかも。シティポップ寄りだったり、KINGNU的だったり、はたまたヒゲダンのように直球でポップをやる人の方が目に付く昨今。そんな中、このアルバムはアーバンなトラックとR&B影響下にある歌が素晴らしい和製R&Bアルバムだった。ボーカル菅原信介と面識があるからではなく、本当すごくいいアルバムだから紹介しておきます。


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"Outer Ego" The fin.

イギリスを拠点に活動する日本人バンドThe fin. そんなプロフィールに興味を持って聴いてみたらこれが想定以上に気持ちよく、そして曲も良くてハマった。シンセが多めのエフェクティブなサウンドは今どきではあるが、展開の付け方もいいし、何よりメロディセンスがいい。これは生で凱旋ライブがある時には是非見てみたいと思えたバンドだ。まさにJAPAN meets UKなサウンドが心地よい。


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"Te" Diego Schissi Quinteto"

確かタワレコのフリーマガジンIntoxicateで紹介されていて入手したのかな。「21世紀のタンゴ作品だ!」という紹介に興味を持って聞いてみると、面白い!トラディショナルなようで今っぽさもあって、、でも間違いなくタンゴそのもので。日本の巷で流れているどの音楽も音程の選ばれ方がワンパターンなので、時折こうした音楽世界旅行をしておくのは音楽家として精神衛生上すごくいいんです。


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"Do Meu Coracao Nu〜裸の心から" Ze Manoel

厳密には2020年末に出たものだけど、2021年に聴きまくったアルバムなので紹介しておきます。何はともあれこの1曲目にやられました。このMilton Nascimentoのようなスキャットが心地良すぎて、、、と思ったら彼はブラジルのピアニスト。ジャケはある種Hip Hop的ですが、中身は優しく暖かく包んでくれるジャジーなアルバムです。なにせ1曲目の"Historia Antiga"がオススメです。


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"Blackbird" Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.

70代後半とは思えない、いまだ仲良い黒人夫婦の久々の新譜、それもThe Beatlesカバー集!これはバンドアレンジ的にも本当に素晴らしく、、、あの"Yesterday"をこんなフリーソウル調にカバーアレンジしたアーティストは初めてだと思います。。。
。。。てな熱い話は別途記してるのでこちらをどうぞ



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あぁ、、、ここまでまとめてやっと2021年の締めくくりができた気がします。

ちゃんとこうして言語化して整理しておくのは、まずは自分自身のためです。情報が溢れかえる時代ですから、放っておくと上書き上書きで、自分がどんな音楽といつ出会ったのか?が闇の彼方に消えてしまう。再生履歴だけがiTunesに残されている。それじゃあつまらないし勿体ない。こうして整理することで、読者の新たな音楽との出会いのきっかけにもなるかもしれないですしね。

2022年も素敵な音楽に沢山出会えますように!

そして
素敵な音楽・音楽時間を沢山作れますように!!

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