Movie : 「譜めくりの女」レビュー
「譜めくりの女」
ドゥニ・デルクール監督・2006年
デボラフランソワ・カトリーヌフロ出演
やっぱフランス映画は心理描写が秀逸でいい。審査員であるピアニスト先生の不容易な行為が元で、オーディションでピアノをまともに弾けなかった少女は、その怨念を元に10年越しに徐々にその先生に近づいていく、、、
最初は「頑張れ」と復讐する側に感情移入していたんだけど、途中から逆に復讐される先生側の方に感情移入が変わっていく、、、
ほくそ笑みながら、復讐を成し遂げた少女が田舎道を歩いていくシーンで映画は終わるが、、、
US映画ならもっと敵味方がはっきりしていて、なんなら殺人事件になるだろうところが、人は死なない、むしろ双方の心の揺れ動きとダメージが軸、なところが現実的で、、、、結果ドキドキする。この感じがフランス〜ヨーロッパ映画の好きなところだな。少しエロティシズムがあるところもまたいい。
あなたはどちらに感情移入しちゃう?
と聞きたくなる映画です
★★★
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