神呪寺 融通観音大祭
西宮市の甲山にある神呪寺融通観音大祭に行ってきました。融通観音とは、こちらの御本尊である如意輪観音坐像のことで、弘法大師が開祖如意尼の姿をそのまま写して刻まれたと言われる秘仏です。毎年5月18日開扉し、融通観音大祭として一般に公開しています。
神呪寺は甲山の山頂近くにあり、1時間に1本の割合で走っているバスに乗って向かいました。
神呪寺に最後に行ったのは7年前の融通観音大祭の時で(Googleさんが教えてくれた)、あの時は大師堂から本堂の中を拝観して回るのに20分くらいだったので、今日もそのくらいかなと思いながら向かったのですが、まずバスが混雑して座れず、拝観の入り口には列ができていてお堂の中には人がぎっしり行列して順に拝観している様子が見えました。こんなに人でぎっしりの神呪寺を見るのは初めてです。かなり驚きました。
拝観入り口で少し並んで待ち、おそらくお堂の中の人数を見て入る人数を調整していたのだと思うのですが、入口で靴を入れる袋を手渡されて靴を脱いで中に入り、記帳をして拝観をするようになっていました。
まず大師堂で弘法大師坐像を拝観し、ゆるゆると進む行列に従って順にお像をお参りして歩き、本堂の如意輪観音まで1時間弱ほど並んでいたでしょうか。
御本尊である如意輪観音坐像は、桜材寄せ木造りの大きめのお姿で、右手を頬についた思惟のポーズをとってお顔を少し斜め上に傾けており、非常に優美な観音様です。美しいお姿をもっと見ていたいと思う方々が、お厨子の真正面の場所に座って眺めていました。私もそこの場所が空いたのを見て座り、少しお姿を眺めました。
日本三大如意輪と言われる如意輪観音の一つでもあり、他にあまりないような素晴らしいお像だと思います。
拝観後は出口近くの売店で融通小判を購入しました。融通祈祷を修したもので、財宝融通の御利益があるそうです。本堂を出ると、すぐ展望台があって多くの方が写真を撮っていました。今日は天気が良くて、かなり遠くまで見通せました。
今日は午前中に仕事をし、午後から出かけて行きました。充実感があります。たまには山も良いものです。