最近聴いたもの 9/30~10/6

9/30

・blur『Parklife』
前聴いたときは「Girls and Boys」しか印象に残らなかったけど、どうかな……と思い聴き直してみた。
洗練されたポップネスを持ちながら随所にトラッドな空気も漂わせる佳作。しかし印象に残るのはやはり「Girls and Boys」。
スマートなblurよりはガキ大将的なOasisの方が好み。今更比べる必要もないが……

・iivvyy『iivvyy - EP』
FAVRICの会場で流れていたと聞いて。テクノとR&Bを融合させた音楽を作る異色のユニットらしい。
スムーズなノリが気持ちいい。これは確かに会場で流れてたら「オッ」となるだろうな。選曲は誰によるものだったんだろう。

10/1

・Noel Gallagher's High Flying Birds『This is the Place - EP』
Apple Musicの新譜にあったので。リアムの新譜も良かったけど、ノエルもいい!
リアムがクラシックで泥臭いロックンロールを志向しているのに対して、ノエルはテクノ的なノリも取り入れつつ現代風のサイケデリックロックをやっている印象。ラストの「Evil Flower」はStone Rosesを彷彿とさせる。方向性はだいぶ違うのに、二人ともどうしようもなくUKなんだなあ、という感動がある。

・Noel Gallagher's High Flying Birds『Noel Gallagher's High Flying Birds』
上のアルバムが良かったので聞いてみたけど、こっちはイマイチだった。どうやら上のアルバムは酷評が多くこのアルバムは褒められているようだけど、いや……Oasis後期の、印象に残らないナンバーを彷彿とさせる曲群。
Oasisの時のような重さはないものの、第一級のアンセムになりえるかというとそんなことはない。今の方が好き。

・David Bowie『Lodger』
ベルリン三部作最後のアルバム。これは聞いたことなかったけど、アンビエント的な延展された音の上で力強く響く歌声がかなり新鮮。
前2作と違って歌ものばかりだけど、それでもベルリンらしさというか、イーノらしい音作りはしっかりと感じられる。
三部作の中でも一番ボウイとイーノの個性がぶつかっている感じがある。

10/2

・Iggy Pop『Lust for Life』
本当はベルリン編の締めとして『Idiot』を聴きたかったのだが、Apple Musicになく泣く泣く断念。
シンプルに気持ちいいロックンロールだが、イギーの特徴的な声によって独特の粘つく空気感が醸成されている。
やはり表題曲の「Lust for Life」は名曲。

・SKATERS『Manhattan』
ニューヨークのインディーバンドらしい。グラスゴーあたりを思い出させるような若いロック。
「This Much I Care」が一番好き。

10/3

・Harmonia & Eno '76『Tracks and Traces』
NEU!のギター・Michael RotherがKlusterと組んだスーパーバンド、Harmonia 。その音に興味を抱いたEnoのラブコールによって実現したコラボレーション、その未発表音源集らしい。未だにアンビエントの評価軸は定まっていないが、KlusterとEnoのコラボ音源に近い雰囲気。しかしこちらのほうがリズミカルでシンセの音も気持ちよく、好みに近い感じがある。

・Harmonia 『Musik Von Harmonia』
Kluster的なアンビエントの世界が広がっている中に、「Dino」のようなNEU!的ハンマービートの曲が入る。後半は特にハンマービートとKluster的浮遊シンセの融合が見られ、まさに化学反応といった嬉しさがある。「Veterano」が特にいい。

・Ukandanz『Yeketelale』
フランスのバンドにエチオピアの人気歌手を迎えて結成された異常バンド。
エチオピアの曲が元になっているということで、メロディもリズムも全く耳馴染みがなく、演奏はキメキメでプログレ的なのだけど、
ボーカルが完全に歌として歌い上げていることで不思議と自然に聞こえる。この不思議なまとまりはこのバンドにしかないもの。
今作はダンスビートなんかも入ったりして、前作までよりポップなダンスミュージックとして馴染みやすくなっている。
Ukandanzを聴くなら今作から入るのがいいかもしれない。「Yene Hassab」が一番好き。

10/4

・Modest Mouse『Good News for People Who Love Bad News』
USインディを漁っていこうと思い。ヘロヘロと叫ぶボーカルが印象的。同じフレーズを繰り返して徐々に叫びへと変わっていく感じは好み。
「The Good Times Are Killing Me」が好き。

・Death Cab for Cutie『Transatlanticism』
遠距離恋愛をテーマにしたアルバムらしい。ジャケットがカッコいい。
やっぱり繰り返しながら徐々に感情が昂ぶってくるやつ好きなんだよな。表題曲が好き。

・Spoon『Kill The Moonlight』
ガレージロックリバイバル的なミニマル感もありつつ、妙にしっとりしている。

10/6

・Sparklehorse『It's a Wonderful Life』
Sparklehorseを聴くのは2枚目だが、本当にいい。呟くようなボーカルに惹きつけられる。
生活の寂しさみたいなものを感じさせる。