HSL日誌

5月31日金曜日曇りと雨

今日は集中期間最終日です
(日誌は続くけど頻度減ります)

まだまだ構想したりませんが
いま構想しているところは制作は数年先だし
キリがないのでいったん区切りたいと思います

制作までの間にはまだまだ色々変化するし
せっかくイメージした細かい設定は忘れがち

なるべく無駄にならないよう
できるだけ整理しておきます



さて本題

昨日の構想でとにかくお話の最後までは繋がりました

とはいえ筋書きは単純、というか短かすぎて
肝心の”ドラマ”要素がほぼ差し込めていない感じです

その辺りに重点を置いて少しスケッチしてみました


(その前に
”レリーフの少年”についてちょっとメモしておくと

少年を聖書世界から引用するなら誰が適当か?

まだ結論ではありませんが現状では少年という存在は
神、教会、権力などの大きな存在として想像しています

ままならない存在という意味で”自然の摂理”というイメージもあります

人間ではない存在です

仮にそういったものを象徴する人間として「少年」が適当か?

「老人」でもよさそうではあります
庇護されるべき弱者でもある老人は同時に権力性もイメージさせます

けれど老人は”未来”をあまり想起させません
少年には未熟で危なっかしいイメージもあります

少女、女性、老人などいろいろ想定してみましたが
やっぱり少年でよいのかもしれません)



相変わらず雑なスケッチで恐縮ですが
すでに描いているスケッチと合わせて一度整理してみます



シーン16 「邂逅と遭遇」

(引用『ゲッセマネの祈り』)

「PLUTO起動」と「CITYからの使者登場」


シーン17 「PLUTOの捕縛」

(引用『昇架図』)

「PLUTOがCITYの使者に捕縛される」


シーン18 「PLUTOの連行」

(引用『ゴルゴダの丘への道』)

「PLUTOの連行」と「追うRABBITSと村人」と「ゲットーのお祭り騒ぎ」


シーン19 「CITYへ連行されるPLUTO」

(引用『磔刑図』?)

「軌道エレベータで連行されるPLUTO」「追うRABBITS」
「暴動の起こるゲットー」「アイルランドの風景」




シーン20 「神の国との遭遇」

(引用:システィーナ礼拝堂)

「CITY到着」「人間(神)レリーフの聖堂」

スケッチは途中ですが聖堂全体が人型レリーフで埋め尽くされたイメージです




シーン21 「PLUTOの機能」

(引用『盲人の目を癒すイエス』『イエスの誕生』)

「少年の発見と救い」「バタフライ効果の始まり」

壁から剥がれ落ちるように少年が実存化してPLUTOの手の上に落ちます
PLUTOの背後で少年に影響を受けて実存化する天使が現れ始めます
本当は少年周辺から実存化してほしいけど、一枚でより多くを語るため
宗教画から「複数時系列を一枚に詰め込む」ワザを学びまして応用
(スケッチわかりにく)




シーン22 「バタフライ効果」

(引用『パンと魚の奇跡』?)

「天使のスパイラルの発生」「堕天使の実存化の始まり」

ますますテキトーなスケッチも複数時系列的に
天使が列になってスパイラルに上昇する下で
PLUTOが負のスパイラルを起こす様子
これも渦(スパイラル)になっていくあたりまで描きたいです



シーン23 「戦争」

(引用『大天使ミカエルと堕天使ルシファーの戦い』)

「天使と堕天使の戦い=戦争」「逃げるPLUTO」「Qと少年」「RABBITS到着と再会」

シーン23は「負のスパイラル」の予定でしたが不要と思い直し省略
「天使と堕天使の戦争シーン」にしてみました
合流するRABBITSも描き
飛行機に乗ってやってくるJTもこのシーンに小さく描き込んでしまいます
時系列を複数に考えてたとえば
同一人物が複数いるまでアリにするとかなり絵の世界観が広がる気がします
なのでワンシーンにどんどん詰め込んでいきたいです




シーン24 「破綻」

「CITYの破綻(外観)」「JTと飛行機」「宇宙と地球の風景」

現段階ではいちばんボツになるかもなと思うシーンなんです
”たくさん人のいる細かい絵”でなく
”美しい風景画”を目指したくなるようなシーンなので。。
でも描けるといいな
(スケッチの雑さ。。)




シーン25 「少年」

(引用『地獄図』?)

「地獄の業火」「JT到着」「JTを見る少年」「横たわるPLUTO」

スケッチはますます雑ですが
要点は「戦争」のシーンということかと思います
前景に登場人物も全員集合?してそれぞれの表情、仕草、という感じでしょうか
一つ決めているのは「少年がいち早くJTを発見し見つめている」ことです
物語に添いながら”人間ドラマ”のテーマを作り出していく
そういうイメージでスケッチしています


シーン26 「PLUTOの癒しと少年の変容」

(引用未定)

「JTの癒しとPLUTOの回復」「少年の変容」「RABBITSの行動」

JTが合流してPLUTOを癒すシーン
ちょっとベタな癒しスケッチになってますがもう少し工夫したいです
少年は見えない階段を昇るように天使と堕天使の戦いの中心に昇っていきますが
少年がどのように変容したのかを描き込みたいのは課題です

そしてこのあたりでようやく気づいたのですが
これまで無意識的にPLUTOの気分を中心にイメージしていましたが
RABBITSの気分を中心にすべきだと気がつきました
PLUTOはどちらかというと象徴に近い存在で、もちろん気分もありますが
物語の中心はRABBITSたちなんだということを今更一人再確認しています

ということで
このシーンでも「RABBITSの行動」についても掘り下げたいです



シーン27「神になる少年」

(引用『最後の審判』)

正確には「イエスになった少年」かもしれませんが
「(偽りの)神」のほうが物語的にふさわしい気がします
下から見上げるのはRABBITS(PLUTOは脇役で)
見上げるだけでなく、なにか物語が欲しいところです
堕天使の墜落はCITY上にも降ってくるし地上(=地獄)にも落ちていくイメージ
空は宇宙、虹も宇宙にふさわしい現象がいいですが虹でいいかもしれません
CITYの業火はオーロラと重ねたいです


できたスケッチはひとまずここまで

次のシーンを考える前に
RABBITSについて少し掘り下げときます

RABBITSは聖書で言えば使徒かもしれませんが
PLUTOと全く同格(仲間)の存在です
なので聖書の何かに当てはめるのは避けますが
RABBITSとPLUTOを(ときには)隔てず扱おうかとも考えます
一人の人間の複数の特徴を人格に分けたようなイメージです
そんなRABBITSの代表的存在が赤パンのQで、少年と最初に出会います
Qと少年のやりとりを思い浮かべたのですが

なにか思いがけず少年からQへ善意を感じられるものが贈られるとか?

出会いから混乱に巻き込まれて少年を守利続けるQへの反応としてです
言葉や態度もありうるけれど”ものを贈る”ほうが絵的には証拠に残ります
ともあれコミュニケーションが発生しました
その様子を「戦争シーン」(シーン23)でRABBITS合流時に一緒に描きましょう
シーン25で遠くのJTを見ながら贈り物をする場合だと怪しい贈り物に見えてきて
それも面白いかもしれませんが
なるべくハッピーな場面を描いておきたいので
その後はどうあれその絵の中では心温まる交流として描きたい気がします

Qはなんとなく少年とつながりましたが
他のクルーは誰とも具体的なつながりを作れていません
各クルーがそれぞれ物語(外部)につながるシーンを作りたいです

そんなことを考えていて別件思いついたのですが
クルーたちはCITYの天使と堕天使の戦いに巻き込まれましょう
天使に絡まれたり、堕天使に襲われたり
物語につながるというのとは違いますが絵的には賑やか面白くなりそうです

それから
シーン16で左半面が寂しいと思っていましたが
ここで武器マニアGをもっと主人公的に扱おうと思います

現状のスケッチ

一人でシーン半分を背負える何かを探さなきゃ
とりあえず被ってるフードを脱いでイメージしてみようかな

各クルーの視点もイメージしつつスケッチの続きをします



その結果少し手直し

シーン26 「PLUTOの癒しと少年の変容」(改)

(引用未定)

「JTの癒しとPLUTOの回復」「少年の変容とJ,K」「Gと堕天使」「Pと天使」

天使と堕天使の戦争に取り囲まれ
Gは堕天使に襲われ、Pは天使に絡まれる
J、Kはなにやら少年に向かう感じ
遠景にJTを下ろした飛行機(助っ人エンジニア)が上空から爆撃
まだまだざっくりですが少し賑やかになりました



シーン27「神になる少年」(改)

(引用『最後の審判』)

「神になる少年」「選別」「堕天使の人間戻り」「RABBITSたち」

「最後の審判」から構図を引用して
神になった少年が天使と堕天使を選別
堕天使は墜落しながら人間に戻り
それをPLUTOが手で受け
RABBITSたちも手を差し伸べる
空は満点の星空(宇宙の星空)
まだRABBITSの行動が不明瞭です



そしてその後

シーン28「PLUTOの躍動と地獄の人々」

(引用未定)

「PLUTOの躍動」「RABBITSと地獄の人々」

ここはシーン27より多少後の時間ですがほぼ同時間
別アングル的になります なってしまいます
なのでそのあたり少し工夫が必要そうですが
RABBITS、PLUTOの”戦い方”として描いておきたい気がしています
(カットもあり得そうだけど)



シーン29「神とRABBITSの対話」

(引用未定)

「少年とRABBITSの対話」とは各RABBITSクルーの身振りや行動を描いてこの状況に奥行きみたいなものを持たせたいのですが詳細はまだまだ浮かびません
とにかく
少年が神(的存在)になった状況を深掘りして画面的に整理したい気がしています



そろそろ今日のタイムリミットが近づいてきました

まだこの後シーン35前後をメドに話を完結できるといいなと思っています

CITYに到着してから時間の流れ的にあっという間の展開すぎて
少し奥行きが足りない気もしています


今日はここまでで明日からはまた
一日二時間くらいのペースで作業を続行していきたいと思いますので
その中でじっくり、あるいは瞬発的に構想を練り上げていきたいと思います

もう少し整理しておきたかったけど

また次回です

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