HSL日誌

7月18日木曜日今は曇り

昨日までの連日雨マーク予報を経て、今日からは晴れマークが続く予報

そろそろ梅雨明け?
思い切って朝からたくさん洗濯しました


さて、物語HSLの筋書きを構想中

その脳内メモを日々この日誌に貼り付けていますが

今現在は、物語に複数の筋書きを入れ込む作戦続行中です



あらためて確認


HSL(HOMO SPIENS LUMEN=光の人類)という物語は

人類(の一部)が肉体から離れて魂?だけの存在になる
というファンタジーです

肉体=労苦からの解放、解脱」という人類の敵わぬ夢?が叶うお話です

不老不死の念願成就でもあると思いますし、あるいは

”精神”を”肉体”に閉じ込められた”解放すべき存在”とする視座です

それは神の国、天国と言い換えてもいいものと考えています

ネットやVRの進歩なんかで現実もどんどん”天国化”してるという観点です

AIがやがて意識を持つという仮定から逆に
「意識をデータ化できないか」という空想から始まっています

結果、いわゆるそれが「思念体」だとか「魂」だとか
あるいは「幽霊」だとか「宇宙人・未来人」だとか「集合知」だとか
そういう存在と繋げて空想してみています

その意識だけの存在になった人類を「光の人類」と呼んでみています


彼ら「人類の最先端者」は地上を離れて衛生都市(空中都市)に住み
地上には上に上がれずあぶれる下層(ゲットー)の人々がいます

ゲットーの人々は身体が切れ切れに描いています



ゲットーの人々は公共OSのアップデートが諸事情によってできなくなって
文字通り社会に取り残された人々です

それを身体を切れ切れに描くことで表現しようとしています

上層の社会にアップデートできなくなり放置され、ほぼ無法地帯となった地上で空中都市直下の軌道エレベータ基地周辺にスラム街を形成しているという設定です


そんなゲットーの郊外の森の旧教会に住んでいるRABBITS四人組は
身体に欠損がないレアキャラです

その経緯はともかくとして、身体に欠損がない=社会的な束縛から解放された
完全なアウトサイダーとして描いています

RABBITSは”光の人類”と正反対の存在です


そして、人間の肉体、身体性を象徴、媒介する存在として
巨人PLUTOを描こうとしています

「巨大な体躯から”人間の身体性”に目が向いて欲しい」という安直な発想です

身体(性)に意識を持ちたいと考えています



物語に複数の筋書き


物語の本筋は
巨人PLUTOを媒介にしたイベントが発生して人類の光化が完成する
です

これは現行、主に宗教画を引用しながら構想している筋書きで
クライマックスの「人類の光化」は「最後の審判」を引用しつつ構想しています

そして
これと並行して複数の筋書きを構想してみることにしました

その一つは「ゲットーの切れ切れのボディの回復」です

「人類の光化」にアップデートできなかったゲットーの人々は全滅するのか、それとも切れ切れボディのまま生き残るのか。。

身体が切れ切れであるという時点ですでに非現実的ですから真面目に考えるのも馬鹿馬鹿しいようでもありますが、現実世界で似たような状況に倣うことはできると考えています

つまり、文明の辺縁に陥った人々が完全に文明から見放されたらどうなるか
最低の辺縁とはいえそれなしには生きる糧のない人々

切れ切れの身体はそういう不全さを表現しようとしています

光化した先端人類たちに置き去りにされて、社会システムを失った状況を表現しやすいのはやっぱり
操り手を失った操り人形のように”停止”してしまうのがわかりやすい気がします

現実でも社会で暮らしていくには日々アップデートしなくてはいけないことは山のようにありますし、実際そこから抜け出て自由に暮らすというのはどんどん現実的ではなくなっていく気がします

そういう抜け出せなさと操り人形を繋いだ感じ

そして
けれどその中で生き残る人々を描きたいと思います

それを軸にした筋書きを「複数の筋書き」の一つに加えたいと思います


「人類の光化」は「最後の審判」的なものを想像してもらっていいとして
それって絵にするとやはり大地震や隕石落下みたいな大変な出来事で

そこから生き残るというのは天災から生き残ったイメージになります

けれど、描きたいのはどちらかといえば「システムからの離脱」というなんというか”ロングスパンなサバイバル”です

ロングスパンなサバイバルが最後に劇的な生き残りと合流するイメージで構想したいです


そして
「人類の光化」によって自分達も死んでしまうと知ったゲットーの人々が軌道エレベータ基地に殺到する、暴動となるだろうとなります

暴動=システムへの執着
切れ切れでない身体を手に入れる=システムからの解放

という二点からゲットー内でのドラマを構想したいと思います


ところで実は「切れ切れでない身体を手に入れる」描写はすでに描いています↓

RABBITSの仲間である少女JTは頭部の欠損をディスクみたいなものを使って回復させています

この回復とは少し違った形にしてJTの回復に特別感を持たせたいですが
この描写を土台にしてなにか手術的なことをすることで回復するというラインは崩せないかなと思っています

大事なのはそのことよりも「システムから離脱する」という絵にしにくい部分をどのように表現するかだと思っています

いずれにしても
シーンごとにどこか端々にその点を描画していけたらと考えています


今日はここまでまた次回です

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