HSL#14_on progress13
大晦日から着手した制作もとうとう大詰めです
今回の制作で気をつけたのは考え込まないことでした
その結果として様々な矛盾や至らなさが散りばめられたかたちとなりましたが
けれどそれをむしろ画風と言ってしまうようなイメージをもって制作しました
私は構造的に絵を描こうとしており、それはつまり対象を構造的あるいは関係性的に矛盾なく描くことで見る側に絵の解読を委ねようとします
世界は様々な要素が連関し繋がりあって存在しており、その本質や真理はその関係性のなかに自ずと表出していると考えているからです
そのような連関をできるだけ正確に表記しようとするほどにデッサンは正確さを要求されます
私はその点においてできるだけ正確に描こうとしてきました
けれどもともと画力のある作家ではないのでどうしても歪になってしまう
その歪さこそが画風と呼ぶべきものなのではないかとは以前から考えていました
だからこそその画風という”限界”にぶち当たるまでにできる限り正確に描写できるようデフォルメや意図的な画風への進展を避けてきました
けれどもうそろそろ描写の不正確さを画風としてもいいかもなと思うようになりました
一種、自分への諦めでもあるのですが、少々の歪さを否定する訓練期を終え、いよいよ自由に描いていこうという「こっからが本番」感も少しあります
とはいえ今回の制作はたまたま”迷わず描けた回”だっただけかもしれませんのであまり偉そうなことは言えませんけれど
なんだかもう描き終えたような感じになっちゃってますが、あと少し、気持ちを引き締めてラストスパートです
また来週
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