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スコップ一杯のでたらめ  4

「あら、私演劇とかって
   ぜーんぜん興味ないわぁ〜 」


舞台稽古もだんだん詰まって来た
街中の顔役的な所も紹介から紹介で一気に周り認知度がレベル1〜 一気に5くらいまでにあがったようだ チケットが売れてきた確認が取れない

ちなみにレベル30くらいならコアファンが100人程全国から駆けつけてくれるイメージだ

事務局の人は無表情に淡々と話す 
「まだ20%程度ですー 」

事務局はあくまで作業をするだけ
パンフを作成しインタビューを調整
地元テレビなどで宣伝はしてくれる

当然 名売れの俳優の舞台は先に売れて行き
レベル50くらいの先輩達のチケットは残り僅か


公演は10月7日金曜日 17時30分
      8日土曜日 19時 
土曜日は食事の後だから 上土劇場の周辺飲食店からの当日プッシュでラストチャンスだとしても
金曜日はちょうど飯時となってくる

会社帰りを狙う?などと翔と打ち合わせしていたところ軍師「バーマスター」から電話がなる

「おい! QRコードからチケット買うってうちのお客様が コード読み取りできねぇって連絡来たけど、どーなってんだ!」

即座に謝り 事務局に連絡 
「はぁ、そーでしたかぁー 返答メールシステムがちょっと上手くなかったですねー」

他人事である 事務と言うだけあって事務的なのかも、って関心してる場合ではない!
いつ直るか確認してすぐさまやることリストを書き出す

1
  スケジュール → 稽古時間 以外の活動時間
を割り出す 当然体調管理が必須なので
バランスの取れた食事 外食ばかりなので栄養が偏る 宣伝もそうだがコンデションあってのもの

2  
チケット購入までのステップ「システム」確認
宣伝 ラジオ テレビ メディアで取り上げられるタイミングで インスタSNSを配信
相乗効果を狙う

3
具体的行動の整理 
松本市の高校演劇部や学校関係
とにかく興味あるゾーンへのアプローチ

4
味方になった協力者が 協力しやすいようにする

例えば ショートムービーを顔の売れてる先輩にちょこんとでもいいので協力してもらう

ラインなどで この日のこの時間に
一斉に配信したら
★ 検索したら
 当日沸騰検索ワードで上位になる 

公演前日とかがいいかも!

松本市の駅前でプロレスラーが経営している中華料理の店が在るらしい! 地元で有名な人を頼りにどんどん協力者を募るべきだね


「お!若いのどんどん食えよ!」
プロレスラーと言うだけあってとにかく強そうオーナー自ら鍋を振る姿がなんとも勇ましく出て来た料理はしっかりとボリューム満点の定食だった

「聞いたぜ! 無茶修行だってなぁ〜 まずは食えよ! たくさんなぁ〜 」

腹が減っては戦ができねぇ ごもっともである

とにかく直接顔を売る 地場力各飲食店へ
巡りめぐって お店のアカウントフォローしてくれてる人に宣伝をしてもらう
1店あたり 少なくとも100人だと見積っても
これで少なくとも周辺行動可能な1000人には見てもらえるはず!

最後に行き着いたお店は松本市でも特殊な町でその名も裏町 その昔は相当人がいっぱい集まる観光地の繁華街 今では、ちょっとしたゴーストタウンみたいだったが

その町のはずれにいわゆるオネェ様がやっている昭和バーへたどりついた

説明を軽くしてポスターを貼らせてもらう

「あら、私演劇とかって 
 ぜーんぜん興味ないわぁ〜  」

「でもあんた達 なんだかいっしょう懸命なのが助けたくなるのょねぇー」

オネェ様は眉毛をちょっと動かしながら

 「私 って言うかぁ飲食店関係者はまずこの時間は動けないのょ、けど宣伝ならお手の物どんどん写真とってどんどん宣伝してもらいなさい、」

ぴしゃっと小厳しい口調だったが胃のしたあたりの奥がふぁあと熱くなってきた

松本の人達って 温かいな

 公演まで残り6日     
100/300    





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