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10年後の彼らに

2022年1月1日、私は一つの大役を果たした。(カッコ良く言ってみる)

10年前、自営業をやっていた私は中学校の生徒さん達の前でお話しする機会が与えられた。

今、考えると・・・いや、今考えても小っ恥ずかしいのだけど・・・

依頼してきてくれた中学校の先生は、私達が夢を現実化している人物として、生徒さん達に話して欲しいと。
いや、特にお題は無かった・・・、だから何を話したら良いか悩みに悩んだのだった・・・
いや、それも嘘だ、途中で現実逃避して殆んど準備せずに行ってしまったんだ!

過去の記憶は恐ろしい、一生懸命知的な自分に書き換え様としている。

そんで、2時間も時間が与えられていたのに、1時間で時間を持て余してオロオロしていたんだ。
なんで引き受けたんだ、自分!

でもその時の感情は覚えている。
大人としての責任が果たせずに、若い彼らに背負わせるであろう山積みの問題を考えると、何か軽々しく夢とか希望と言う言葉を口にすることが出来なかった。

でもね、君たち一人一人原石なんだよ!って。
どんな時代でも、自分をどの様に磨いて輝かせられるかは自分次第だよって・・・

そして、10年後の自分に手紙を書いて貰った。

この10年間で私は海外に移住して、そして帰国。

大きな引っ越しを何度も繰り返しながら、この手紙の束だけは絶対無くしてはいけないと大切に守ってきた。

やっと10年前に預かった彼らの手紙を2022年1月1日彼らの手元に届けることが出来た。

このコロナ禍にあって、更に生き難い世の中だけど、

「疲れたらいつでも故郷さ帰って来い」っと言う思いも乗せて・・・

さあ~、彼らが帰って来た時に力が湧いて来る町である様に、微力ながら私も頑張るぞ!

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