上手くなる秘訣

練習と演奏は違います。

練習は曲を覚えるためだったり、指を正確に動かすためだったり、曲のコードを覚えたり拡げたり、アドリブできるようにだったり、という目的があります。
目的を持たずに弾くのは練習とは言えません。

決められたことは練習してできるだけ何も考えなくても弾けるようにする。
それがらできたらそこからが音楽です。

実際の演奏をしている時は他の事、例えば全体のバランスだったり、グルーヴの事だったり、自分の見せ方だったり、曲全体の流れだったり、と演奏中でないとわからないことを意識します。
その時点で演奏する内容がきちんと頭に入っていなければ、決められたことを考えてやっているのでは良い演奏はできるわけありません。
決められたことは目をつぶってでも酔っ払ってでも弾けるようにしましょう。

生徒さんを見てるとやり方がわからないとかというよりも単に練習不足が原因でできないというケースが目立ちます。
まぁ、人それぞれ生活のこともあるし、楽しめればそれで良いと思ってウチにギターを弾きにくる方もいます。
でもそれでは楽しめないんだ、ということに気付いて欲しい。
楽しめるのは曲ができるようになって初めて感じることだと思います。
曲がある程度できるようになるまでは練習がはとても大切です。

そんな時間かけられないよ、という意見もあるでしょう。
練習は日々の積み重なりです。
例えば指を動かす練習などは毎日少しずつでもやっていればだんだんと動いてきます。
指がある程度動けば曲を弾くのも楽になる。
それをせずに曲だけ弾こうとしても負担が増すだけです。

人間が歩くまでの過程、見た事ありますか?
みんなそれを忘れてしまっています。
赤ちゃんはまず最初は寝返りさえできない。
寝返りするのが第一歩で、それには寝返りするための筋肉がつかないといけません。
ウチの子はベッドの柵をしていなかったため寝返りした時にベッドから落ちました。

それがらできると今度は腕と足で這う練習です。
これも最初は中々前に進まない。

これができてくると次は何かに捕まって立とうとします。
初めてつかまり立ちした時はみんななんだかとても嬉しそうです。

それができると少しずつ手を離して歩こうとします。
が、まだ筋肉がないので一歩足を出したところでパターンところで倒れる。
それを繰り返すうちに足に筋肉が付いて一歩、二歩、と歩くようになる。

歩けるまで1年以上かかります。
ギターの練習も同じ、と考えてください。
とにかく繰り返してやることで弾くための筋肉をつけたり、指先を固くしたりしないと中々弾けません。
でも毎日やっていれば必ずある程度はできるようになるんです。
子どもは「今日は疲れちゃったから歩くのやめとこ」とか言って休んだりしませんよね?
喋ったり、モノを食べるのも同じです。
毎日の積み重ね、しかありません。

大人になればなるほどいろんな理由をつけてやらなくなる。
気持はいつでも子どものようでいてください。
子どもはできる、できないで何かをしたりしなかったりしませんよね?
それをするのはある程度大きくなってからです。

まず何も考えずにやる。「◯◯の一つ覚え」は決して悪いことではないと思います。
秘訣はここだと思います。

逆にそうなりきれない、中途半端に自我をもってしまうからできない、のではないでしょうか?

#ギター
#音楽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?