右脳と左脳のバランス

左手は右脳と繋がっていて右手は左脳と繋がっている。
聞いたことはあると思います。

人それぞれ左脳と右脳の使い方のバランスは違うと思います。

若い頃に比べると歳とともに左脳を使うようになる気がします。
身体がいうこと効かなく分、考えるようになる。

でもこれって良い事なんでしょうか?

大切なのはバランスなのではないか?と思います。
ギターを弾く、ということで考えてみると右手、すなわち左脳をあまり使わないとコードを追いかけるとかスケールの事とかの理論的なこと、がわからなくなってしまう気がします。
小節を数えたり譜面を読んだり曲を新しく覚えるといったところも左脳が必要でしょう。

メロディを作るとか音を感じるといったところは右脳の役割でしょうか。

誰もが左脳と右脳の両方を使って音楽をやってるけどバランスは違う。

B.Bの叫びのようなビブラートはどちらかというと右脳が必要なんだと思います。
つまり良い音を出すとか、一人一人が持っている自分のトーンは右脳の役割ではないか?と。
ジェフ、ベックやジミヘンは右脳、動物的な感覚がすごい。

思うに、ロックとかそういう音楽って元々右脳のなせるものだと思うんですよ。
それに対してジャズという音楽は左脳の役割が大きくなる。

でもそれってどちらが良いとか悪いとかではないと思うんです。
ジャズやってる人でも自分のトーンを持ってる、音を出しただけでその人の音になる人は沢山います。
これは左脳ではなく右脳を使って初めてなせることではないか?と思います。

つまり、右脳を使うことを覚える前に左脳を使って音楽することをしてしまうと良い音出せないのに頭でっかちになってしまう気がします。

私としては、左脳で右脳をコントロールできる状態、が一番理想です。
動物的なものを論理的なところで制御しながら音楽する。

ところがこの動物的なものがあまりしっかりしていないのにコントロールする方法とかばかり覚えようとするとたぶんつまらない音楽になってしまう気がします。

そう考えると若い頃にロックなりブルースなりという身体を使ってすると音楽を経験してない人は不幸な気がしてしまう。

ウエス・モンゴメリはジャズギタリストの中ではおそらくら誰もがNo.1と認める人だと思います。
彼の悪口はほとんど聞いたことがない。
ではなぜウエスが素晴らしいか?というとずば抜けた右脳による感覚をしっかりとコントロールして音楽やっていたからではないか?と個人的には思うんです。
彼は譜面も読めないし、理論もわからない。
でもあの素晴らしいトーンとリズムとフレーズで弾く人を虜にしてしまう。

良い音がしないから沢山弾きたくなってしまう、のは自分でも思います。
中々思うよう中々音が出てくれない時に限って理屈っぽいことをつい考えてしまう。
これは負の連鎖だと思うんです。
こういう時はどうにかして自分の中の何かを変えないと何も変わっていかない。

逆に良い音が出れば、何を弾いても気持良くなれるので逆にいろんな冒険をしたくなる。
するとどんどんと良い方に音楽が進んでいく。

左脳、つまり右手はピッキングで右脳はフィンガリングと考えると、フィンガリングだけでもギターを弾こうとすると暴れ馬みたいでスケールを追いかけたり、リズムの難しいものを演奏したりするのが難しい。
その時にピッキングに意識があればうまくコントロールできていく。
しかし、ピッキングだけを意識し過ぎると人の心に訴えかけるようなものが減っていくような気がします。

まあ、こんなことを書いてる時点で左脳使ってるんですが。笑

左脳を使うことでも繰り返しやるとだんだんと右脳、つまり考えずに弾けるようになる。
これが理想でしょうか?
と左脳をたっぷりと使う音楽理論なんぞを教えてる人間は思うんですよ。

#ギター
#音楽

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?