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梅雨の唄

雨の季節。

皆さんはいつもこの季節、どんな曲が聴きたくなるのでしょうか?

ツユーマイラーブ♫

Boz ScaggsのHarbor Lightsでしょうか(爆)。

最高ですけどね!

自分はやっぱりこの時期はGrateful Deadの1970年作「American Beauty」収録の「Box of Rain」です。Deadとしては初めてベーシストのフィル・レッシュをヴォーカルに据えた曲であります。

この曲は歌詞もコード進行もさることながら、演奏しているメンツもなかなか練りに練られています。フィルはアコギを弾いていて、普段リードギターのジェリー・ガルシアはピアノを弾いていて、New Riders Of Purple Sageのデビッド・ネルソンがリードギターを務めています。

歌詞はフィルがDeadの詩を何曲も書いているロバート・ハンターに、病床の実父に捧げたいと頼んだという話があります。フィルが曲を書いた時にメロデイラインは単なるスキャットだったらしいですが、ロバートはそのスキャットを聴いて、埋め込まれているであろう言葉を当てていったとのこと。すごいですね。。

そんな訳で、歌詞を日本語にしてみました。
多分に意訳がありますが、そこはお許しください。


Box of Rain / Grateful Dead

窓から外を覗くと
どの朝も、夕方も、真っ昼間も
陽が立ち込めているかもしれないし
鳥が羽を広げているかもしれない
雨がどす黒い空から打ちつけているかもしれない

何を求めているんだい?
君のことを完璧に理解するために
これは一緒に見た夢だよね
遠い昔、あの昼下がりに

どこからでも良いから、踏み出してみようよ
気持ちに素直に、そう、昨日感じていたように
そうすればどうしたら良いかわかるよ
君に会うために待っていたどこかの街角で

何を求めているんだい?
寝ている君を見つめている間に
目を覚まして驚かないでくれよ
僕も一緒に夢見ているんだから

君自身が見つけた瞳を見つめてごらん
昔見たかもしれないあの空が綺麗に見えるかもしれない
あの日家に帰る時に見えたあの空のように

何を求めているんだい?
君のことを完璧に理解するために
これは一緒に見た夢だよね
遠い昔、あの昼下がりに

砕けた陽射しのなかを歩いて行こう
破れた夢の中を思い通りに、あの場所へ
疲れて壊れているかもしれない
紡いだ言葉は伝わらず、思いは濁ったまま

何を求めているんだい?
君のことを完璧に理解するために
でも、この雨が君の痛みを癒し
愛をもたらしてくれるはず

打ちつける雨、風、そして水
必要なら信じるがいい
流したっていいんだ
太陽の光、陽射し、風、雨
どれも燃える前に風に吹かれる苔みたいなものなんだ

そう、ただの強い雨なんだ
誰が降らせているのか
僕にはわからない
必要なら信じてほしい
信じなくても勿論いいよ

単なる強い雨なんだからさ
君の髪をまとめているリボンと同じさ
ここに居るのはほんの短い間
そして、ずっとずっと旅に出ているんだ


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