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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ドラゴンランスCP『暗黒竜の黒き翼』 プレイレポート③

前回はこちら
https://note.com/swaisuwai/n/ne7d1ad61714b?sub_rt=share_pw

セッション中の出来事

カワセミ祭り

ドラコニアンとの遭遇から一夜明けて、ミハイさんは祭りに加わることなく自然の神々から受けた啓示に答えるために旅に出ます(ミハイさんのPLさんが参加出来なくなったための措置ですが、後半でシナリオに合流してもらえるように背後でイベントをこなして貰っているという扱いにしています)
そんな中でヴォグラー村ではカワセミ祭りという一年に一度のお祭りが始まり、冒険者たちも参加することに。(実はクレアさんは緑の盾に執着しているはずなので、キャラクター的には参加する必然性が無かったのですが、PLさんが協力的だったので参加してもらえました。)
祭りでは、釣り大会、カワセミの飛翔、ドラゴンポーカーという三つの競技が行われ、それぞれの参加者は優勝を目指します。
競技に参加するのは冒険者たちだけではなく、クラナさんの弟弟子のダレット、村の不良バカリス、村長で村一番の釣り人であるレイヴンもライバルとして参加し、冒険者たちとしのぎを削ることになります。
ただ、競技は順当には進みませんバカリスの父で大会の主催者の一人である大バカリスがバカリス以外の競技者を野次って邪魔をしてくるのです。騎士団や魔術師への野次を受けてムッとする冒険者たちでしたがそれをはねのけたクラナさんが二つの競技で勝利して優勝者となって商品を受け取ったのでした。

高丘での戦い

大会の表彰が終わり、カワセミ祭りのメインイベントである合戦再現イベントが始まります。古代にソラムニア軍とイスタル軍がヴォグラー村近郊の高丘で行われた合戦を再現するもので、村人たちはソラムニア軍に、このイベントのために雇われた傭兵たちがイスタル軍に扮します。
あくまで再現イベントのため、お互いに持っている武器は訓練用のもののため敵を殺すことはできません。
戦いは指揮官に扮したベクリンの「ソラムニアよ!立て!」という号令に応じたソラムニア軍が前進したことにより始まり、それをイスタルの騎兵隊が出迎えます。
しかし、冒険者たちは何かがおかしいことに気付きます。傭兵たちが持っていたのは訓練用ではなく本物の武器だったのです!互いの軍勢が衝突し、村人たちは悲鳴をあげながら倒れていきます。
そして、冒険者たちにも3体の騎兵が突撃してきます。

高丘の戦いバトルマップ

騎兵たちは機動力を活かして戦場を走り回り冒険者たちを翻弄しますが、シアさんのブレス呪文によって強化されたクラナさんの槍と石突による2連打、フェリクスさんの急所攻撃に加えて、グレアさんによる呪文二重化されたレイ・オヴ・シックネスにより1体の騎兵が倒され、他の2体も瀕死となり、形勢は一気に冒険者の方に傾きます。しかし、ここでイベントが発生し負傷した村人が助けを求めて現れます。しかも、間が悪いことに敵兵の隣に出てしまった村人。このままでは騎兵に倒されてしまう!ですが、フェリクスさんのクロスボウ2連撃と、グレアさんのディソナント・ウィスパーズにより最後の1体も倒れ、何とか村人を救うことに成功します。

機動力を活かす騎兵たちは後衛にも襲い掛かります

騎兵隊を倒して安心する冒険者たちでしたが、そこに傭兵団の副隊長であるグラゴニスが親衛隊を引き連れ村人を薙ぎ払いながら進軍して来て……というところで次回へ。

セッションの雑感

お祭り!大会!戦闘!というセッションでした。特に大会ではDMも含めて全員で出目の一つ一つに一喜一憂しつつ、盛り上がることが出来たのが良かったと思います。
また、このシナリオの追加要素である戦場の遭遇マップでの戦闘はかなり緊張感のある戦闘になりましたし、かなり本格的な戦闘ということでそれぞれの冒険者の特性とキャラクター性が前に出てきてくれたました。
ただ、今回はとにかく高丘の戦いへと進めたくて、余計なイベントを挿入しなかったけど他のNPC特にベクリンやカジェルと話す機会を設けても良かったかもしれません。
後はグレアさんは悪よりのキャラクターですので、次回では今後とも他の仲間と行動を共にできる理由付けを与えたいですね。

これ以降はシナリオのネタバレが含まれるのでシナリオにPLとして参加される方は読まないことをお勧めします。







シナリオの感想

今回のセッションでは暗黒竜の黒き翼の新要素である戦場の遭遇マップが登場しました。戦場の遭遇マップは大規模な戦いが行われている中でその趨勢を決する場面を戦闘遭遇にするというもので、マップの周りを囲む炎が乱戦ゾーンで入るとダメージを受けます。このマップでの戦闘ではターンの終わりごとに戦場のイベント表というランダム表にしたがって、そのマップ特有のランダムイベントが発生するのですが、手負いの敵兵が現れたり、流れ弾が飛んできたりと戦況ががらりと変わるイベントも多いため、DMも何が起こるか分からないという新鮮な体験ができます。個人的にはかなり高感度が高い追加要素です。
また、序盤に祭りと競技が配置されているためにPCたちが守るべき村人たちとの間に信頼関係を築くことが出来るのが良いなと思います。全てのシナリオに付けてくれ祭りを……。

シナリオの改善案

祭りの競技を増やす

シナリオ本では、祭りの競技は釣り大会だけなのですが、新たに二つの種目を増やしています。ノーム投げ機を使った鳥人間コンテストとカードを使ったポーカー大会です。鳥人間コンテストは今後、ノーム投げ機を使う場面があるので、そのことに気付きやすくするために登場させましたが、元々はPLさんからノーム投げ機を使った競技とかありそうというコメントを貰って急遽付け足しました。またポーカー大会は知力やペテン、看破といった交渉系の技能が活躍する競技として登場させましたが、これはダレットの指揮官としての才能があることを示したいと思って付け足しました。競技を増やした理由としては1競技だけだと味気ないと思ったのと後述するように重要NPCを競技に参加させて実力を見せる機会を用意したかったからです。

競技参加者に小バカリスとダレットを追加

本来はNPCで競技に参加するのはレイヴン村長だけなのですが、小バカリスとダレットも参加させています。これはシナリオの後半に向けて、バカリスの身体能力の高さと知力の高さをアピールして後に再登場する時に違和感を無くすため、ダレットが持つ指揮官の才能を示したいというのがありました。特にダレットについては今回のキャンペーンではクラナさんの弟弟子ということで騎士見習いでも知識寄りという味付けをしているので、ここで才能を示させることで後に指揮官になる際にPLからの納得感を得たいというのもありました。

戦闘遭遇の変更

傭兵のデータを”衛兵”ではなく”ならず者”に変更。そうした理由として、まず低レベル帯での戦闘ではACが高くてHPが低い敵よりもACが低くてHPが高い敵の方が戦っていて楽しいからです。もう一つの理由として、ならず者は連携戦闘の特徴を持っていることで乗馬中に近接戦闘をすると有利を得ることになります。これにより戦闘の難易度は増しますが、シナリオの中盤あたりから乗騎がいることで有利を得てくる敵が増えてくるので、その際に今回の戦闘での経験を活かせるようにという配慮です。

グラゴニスと取り巻きのHP調整

グラゴニスのHPをハーフオーガの最大値の48に固定し、ならず者のHPは平均値から-10したものにしています。これは取り巻きより先にボスが倒されにくくするためです。後はHPが高い分、ターンも回ってきやすいので、攻撃をしながら、今後のセッションにも繋がるセリフを話させたいというのもあります。後に登場するゴルカグの弟という設定にしているので「俺を殺したら姉貴が容赦しねぇぞ」とか。「カジェルよりも良い雇い主を見つけたんでね」とか。「ドラゴンの炎を浴びてぇのか」とか言わせたいなぁ。

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