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【第6回】SUL 22-23 2nd Season メタレポート vol.2 by SUL学生実行委員会

こんにちは、Shadowverse University League (以下SUL)学生実行委員会です。
SULの2nd Seasonが始まってもう2ヶ月ほど経ちました。今年ももうわずかですね。。。

先月、11月21日にはアディショナルカードが追加されました!
今回は「Shadowverse University League 22-23 2nd Season」 の予選第5~第8ラウンドのメタレポートを見ながら、アディショナル追加に伴うBO9環境の持ち込みデッキの動きをSUL学生実行委員会目線で考察していきたいと思います!
SULやBO9に興味がある方は是非最後まで読んでみてください。

まず、アディショナル実装前の持ち込みを振り返ってみましょう。
第5ラウンド(11月10日~14日)では、ロイヤルが52、ビショップが53、ネメシスが52とほぼすべてのチームが持ち込む結果となっていました。

アディショナル追加直前の環境は、序盤から終盤までオールレンジに戦うことができる「騎士王の威光ロイヤル」がSUL以外の大会でも多く活躍しており、それに対抗する策として、序盤から相手の盤面処理に長けている「人形ネメシス」が母数を伸ばしていたと想定されます。
ビショップに関しては、「結晶ビショップ」と「回復ビショップ」の2つのアーキタイプが存在していたのかなと思います。どちらのアーキタイプも特に不利なデッキはなく、デッキを5つ持ち込むBO9においては安定した勝率を出せることを期待されていたのだろうと推測できます。

・続いて、アディショナル追加の3日後からスタートした第6ラウンド(11月24日~11月28日)の持ち込みを見ていきます。
ここではアディショナルカードの追加の影響もあり持ち込みクラスの数に大きく変化がありました。ドラゴンとビショップの持ち込みが非常に多く、続いてロイヤル、ネメシスという結果です。

まず気になるのはドラゴンの持ち込みが急増したことです。これはアディショナルで追加されたカードにより「ディスカードドラゴン」という新しいアーキタイプが誕生したためかと推測できます。(※ディスカードとは手札を捨てること)
併せて今回、第5ラウンドと比較してネメシスの持ち込みの減少も目立ちます。これはディスカードドラゴンの盤面の制圧力、《黒白の乱舞・ノール&ブラン》の固い守護に対して「人形ネメシス」が戦いづらいと考えたチームが多かったのではと考えます。

ここで環境を大きく動かした「ディスカード」について紹介したいと思います。ディスカードギミックを持ったカードは《オーブキャンサー》のアクセラレートや、《黒白の乱舞・ノール&ブラン》など以前から存在していたのですが、以前まではデッキのメインギミックとして確立されることはありませんでした。しかし、今弾のアディショナルで追加された2種類のカードにより「ディスカードドラゴン」というアーキタイプが新たに確立したのです。少しそのアディショナルの2種類のカードを見ていきたいと思います。

◆《金色の威信・リュミオール》

 8コストのレジェンドフォロワー。ファンファーレでppを3回復し、手札を捨てる能力が4回以上働いているなら、手札を2枚捨てカードを3枚引くことができる強力なドローソース。しかし《金色の威信・リュミオール》の真価は手札を捨てたときに発動します。その真価とは【自分のターン中、自分が手札を捨てるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてにXダメージ。Xは「捨てた枚数の2倍」である。】という能力です。
ファンファーレで相手の盤面と相手のリーダーに4ダメージを入れることができ、また回復したppでさらにディスカードすることもでき、盤面を制圧しながら後続のリュミオールを引きに行けるのも強いポイントです。

◆《銀色の清純・アルジャンテ》

 3コストのゴールドレアフォロワー。ファンファーレで手札を2枚捨て、ppの最大値を+1することができます。手札を捨てる能力が働いた回数を稼ぎながら、ppの最大値も上げてくれるので《金色の威信・リュミオール》の能力を発動するにあたって必要不可欠な存在。さらに手札を捨てる能力が2回以上働いていたらカードを3枚引くことができるので手札の枚数を減らすことなくゲームを進めることができるのもポイントです。
 
(余談)ここで少し、イラストの話をさせてください。実は、《金色の威信・リュミオール》、《銀色の清純・アルジャンテ》、《黒白の乱舞・ノール&ブラン》のノールとブランこの四人のキャラクターの耳の部分に注目してみると、みんな同じ赤い羽根のような耳飾りをつけているのがわかります。(リュミオールはちょっとわかりづらいかも…) 
これに気がついたときものすごく盛り上がりました(笑)!
よかったら皆さんも見てみてください!!
 

…と、話がだいぶ逸れましたが、
続いて第7ラウンド(12月1日~12月5日)についてみていきたいと思います。

第7ラウンドはドラゴン52、ウィッチ52、ロイヤル50とウィッチの持ち込みが増えました。ここでは環境の中心がドラゴンになっていったのではないかと考えられます。
ディスカードドラゴンは《金色の威信・リュミオール》着地後のゲーム展開は非常に強力なのですが、強い展開を実現するためには手札を捨てる回数を稼ぐ、ppの最大値をあげるなど準備の時間を必要とします。ドラゴンクラスの弱点はまさにその準備の時間、その弱点を突くことができるデッキとして、序盤から攻めることができる「騎士王の威光ロイヤル」や「秘術ウィッチ」の採用が増えたのではないかと考えられます。

また、第6ラウンドと比較してネメシスの持ち込みが増えました。「人形ネメシス」は「ディスカードドラゴン」に対しては若干不利がつくものの、同じく持ち込みの多いロイヤルに対しては強く戦うことができるので採用されたのだと予想されます。

そして最後に第8ラウンド(12月8日~12月12日)の持ち込みになります。第7ラウンド同様に、ドラゴン、ウィッチ、ロイヤルの母数が多いですね。唯一大きな変化が見られたのはエルフ。
第7ラウンド以前ではあまり持ち込みがなかったエルフですが、第8ラウンドで急増しました。これは直前のJCGにて、2回連続で「コントロールエルフ」が入賞したことが原因なのではないかと考えられます。
また、現環境で持ち込みが最も多いドラゴンやロイヤルに対抗するかたちで持ち込んできた「人形ネメシス」や「秘術ウィッチ」、また一定数持ち込みが予想される「宴楽ヴァンパイア」などの攻撃的なデッキに対して十分に戦えることから持ち込みが増えたことも原因の1つと考えました。
 
最後に、今回のアディショナルカードの追加により新しいデッキが登場したり、それに伴って環境の中心が変わったりと、デッキ選択やデッキの出し順に駆け引きに幅が出たと思います。
(BO9の面白さが引き立ちますね…!)
今回はアディショナル追加後の予選第6~第8ラウンドのデータ分析をしてみました!
また、来年もメタレポートをご紹介できればと思います!
是非お楽しみに!
 

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