【interview #6 】 山根製作所 代表 山根俊輔 about Open Parade
エンクロス(延岡駅)、waiwai PLAYLAB(幸町)、縁・在宅クリニック(北小路)、武雄温泉駅観光案内所(佐賀県武雄市)、結城水産 (島浦町)など
デザイン、構造、照明、植物、法律、お金、居心地、使いやすさ、素材など全ての事を考えながらできるので、究極の雑学のような楽しみがあります。
個人的には、なんてことないバケツをランプシェードに使ったり、ふつうなら邪魔になりそうな、ちょっとした段差に木の板をおいてベンチのように使ってみたり、「そんな使い方思いつかなかった!」と思えるようなものを街中で見かけると、背筋がゾクゾクします。
ともえ食堂の唐揚げ定食と山下商店街の方々の手作り料理です。
カラオケは好きだけど、音楽は言われたらあまり聞いてないです、、
映画は、「青いパパイヤの香り」と、「シン・ゴジラ」です。
「青いパパイヤの香り」は絵が死ぬほど綺麗すぎる映画で、ミュートで見てても癒されます。
「シン・ゴジラ」はゴジラにも進化過程があるよなとリアルな部分を気づかせてくれたり、監督がエヴァンゲリオンと一緒なので、絵がアニメ的な撮り方をしていて、何回見ても新鮮です。
基本休みはないですが、出張が多いので移動時間にNBA(バスケ)の動画を見たり、ネットフリックスで動画をひたすら見ます。
仕事でヘリコプターでないと行けない離島や、全く知らない街に行くので、仕事の中で非日常を満喫してるかもです。
大学時代に学費が払えず、「来月払えなければ除籍です。」と大学に言い渡された数日後に建築学生のコンテストで優勝して賞金を頂き、除籍を免れた時ははじめて神様に感謝しました。
あとは、家庭が少し荒れてたので、高校生の時に家に帰ったら、床にお皿と卵がぶちまけられていて、「これが本当のスクランブルエッグか」とひっそり思った時。。
せっかく自分たちが居る街なら、イケてる方がいいと思ったのが最初です。
イケてるお店は既にたくさんあるので、僕らが知っている範囲だけですが、屋台とか出店とかちょっとしたイベントとか、外の空間が楽しい街はイケてるんじゃないかという思い込みで始めました。
まだ始めたばかりで勝手が分からず、各方面からお叱りを受けたりしてます。
ですが、何回か開催し、みんなが外でくつろいで居る風景は、やっぱり最高だなと確信して居るので、突き進もうと思います。
兎にも角にも、外でくつろぎ、楽しみめればという事を大切にしているので、お酒でなければならないという事ではないのですが、、やっぱお酒でしょ笑という気持ちと、酒場はお酒を売っているように見えて、雰囲気、居心地、出会いを買うものだと思うので、いろんな業種の方々と相性が良いかなというのも理由です。
本職の建築は究極の雑学でもあるので、OPの経験ノウハウは確実に本業に生きてくると思います。逆に本業では空間の使い方や魅せ方を常に考えて居るので、そのノウハウはOPに活かせると思っています。
同時多発的に、延岡の街中で10箇所くらい同時にできればと考えています。
そうなれば、ちょっと外に出てみようと思う方が増え、外に人がいる風景が日常になると、誰がどう見ても、延岡ってイケてる街なんじゃないか、、って思える気がしてます。
そのために、OPは「小さく継続する事」を大切にし、「自分たちでもできそうじゃね。」という方があわられた時に、ノウハウを提供できるよう、仕組み作りと実績づくりに熱を注いでます。
拠点にきめた決定打は、前職で勤めていた時にエンクロスの設計に関わった事です。
建築家は「この建物ができた後、こんな街になると良い」という思いで設計するんですが、建物ができた後は仕事もないのでその場を去り、その後街がどうなるかには関わることができません。
仕方ない事だけど、それだと少し無責任じゃないかと感じたので、続きは自分でやろうと決意したのが移住した理由です。
延岡の良さはたくさんあります。人が優しく、海山川もあり自然豊かで何と言ってもご飯が美味しい。なんですが語弊を恐れずに言うと、「延岡のみの良さ」は少ないんじゃないかなと思ってます。
同じく、足をひっぱるとか、噂話がネットよりも早いとかも聞くのですが「延岡のみの悪さ」でもないんじゃないかなと思っています。
なので、「延岡のみの良さ」は今からつくれるし、そこを僕らはやるべきだと勝手に使命感のようなものを感じてます。
御蔵島という八丈島からヘリで30分くらいの離島にある、公共施設のリノベーションや、
延岡では、SVBCと近いですが、チョクバナ。という延岡の方の対談番組をオノコボデザインさんや旭化成さんと一緒につくっています。
先ほどのバケツのランプシェードや街中の段差のベンチのように、「こんな使い方あったんだ」と気づいて、その後バケツや段差を見る目が変わってしまうような、価値観が少しづれる事が面白い事だと定義してます。
建築のリノベーションでも、一見なんの変哲も無い建物に見られてても、その建物の良さを見つけ出すような事を常に考えるようにしています。
これからは小さな失敗と成功をひたすら重ねるのが貴重な世界になってくると思います。
「知ってる・やりたい・やっている」の違いがより際立ってくるような気がします。
例えば、その人だけしか知ってる貴重な情報もなくなりますし、その人だけが世界で唯一考えついたアイデアも無いと思います。
知ってて、やりたいけど、やらない事の方が多いと思います。
なので、自分の位置としては、知ってて、やりたい事があれば、必ず「やっている」状態まで持っていく事を大切にする人となるように日々頑張りたいです。