通俗科学と専門的な科学の違い
私達の学問的知識には、一般常識から進化した「通俗科学」の知識と、高度な数学などに裏打ちされた「専門科学」の理論知識があります。
この違いを意識している人は、少ないでしょう。しかしながら、両者の利点欠点を、キチンと知っておくと
知識を使いこなす
ことができるようになります。
それでは、両者の違いを明確にしましょう。
専門科学は、キチンとした方法論に裏付けされています。そこで、大切にしているのは
厳密性
です。一方、通俗科学は、直感的に説明します。そこで大切にしたいるのは
納得
です。
専門科学の厳密性の一例は、幾何学です。幾何学は、現実の図形を抽象化して、キチンとした定義の上で議論します。二十世紀の頭に、当時の数学界を指導していた、ヒルベルトは
「点」「直線」の代わりに
「テーブル」「椅子」でも
幾何学の議論ができる様に
公理を作る
と主張しました。
一方、通俗科学では、一般的な常識のイメージを大事にします。例えば、通俗心理学では
「親」ー「子」の関係
等の議論をしますが、そこでは「親子」の直感的なイメージを使って、色々な議論を展開します。
このような
違いを知っておくこと
が大切だと思います。
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