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「漏れなし」が言える条件

世の中に出ている『論理的思考法』は、多くはデカルトの4原則

  1. 明証的に真であると認めたもの以外、決して受け入れないこと。(明証)

  2. 考える問題をできるだけ小さい部分にわけること。(分析)

  3. 最も単純なものから始めて複雑なものに達すること。(総合)

  4. 何も見落とさなかったか、全てを見直すこと。(枚挙 / 吟味)

を土台にしています。
ルネ・デカルト - Wikipedia

ここで、4.の見落とし排除のため、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)=「漏れなくダブり無く」が、必要とする、論理的思考の指導がよく行われています。
MECE - Wikipedia

しかしながら、「漏れなく」の実行には

できる場合とできない場合がある

のが現実です。ここで言う、できる場合は

人工的なモデル化
などで
作られたモノ

を検討範囲としていることが多いのです。しかしながら、多くの場合では、このモデルが

暗黙的な共有物

となっています。これが、未経験者などの苦労の種になります。前に書いたWikiのMECEにも

【引用開始】
ビジネススクールでは、事業の位置付けや市場の広がりといった項目を考えるにあたって有用な、MECEとなる分析軸を紹介することがある。 分析軸の例として、マーケティングミックスの4P (Product・Price・Promotion・Place) がある。コンサルタント会社では、自社独自の分析軸を社有財産として扱い、競争力の源とみなすことがある。
【引用終わり】太字は筆者が設定

という記述があります。こうした検討範囲や分析軸を見出さないと、議論が進まなくなります。多くの会社では

自分たちの常識

に縛られて、これが見えなくなっています。昔、デカルトに対立したヴィーコの

正しいと言えるモノは作られたもの

名言をもう一度見直すべきだと思います。


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