プロポーズ

彼とは友人期間もあり長くお付き合いしていました。
言いたい事も言い合えていいコンビだと思っていたので、順調にお付き合いに発展しましたが、距離が縮まる次第に伝えたい本音に蓋をしていました。

長く付き合って35歳にもなればそりゃ結婚を意識する。
だけどなかなかプロポーズされない。
当時の私はプロポーズは男性からするものと思っていた。

これは後に聞いた話だが、「プロポーズ断られたらどうしよう」と思ってなかなか言えなかったらしい。

私も同じだ。
「もし曖昧な態度を取られたら」と思うとストレートには伝えられない。

そう、私達はお互いに嫌われるのを極端に怖がっていた。

彼が決死の思いでいざ、居酒屋でプロポーズしてきた時、「えっ?私こんなプロポーズを待ってたんじゃないんだけど・・・」とつい口走ってしまった。
そう私には公言していたプロポーズして欲しいシチュエーションがあった。
私は「彼にプロポーズして欲しいのではなくて」「自分の思い通りのプロポーズをして欲しかった」だけであったことに後に気づくのであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?